『スキン・ゲーム』(1931年)
この作品はアルフレッド・ヒッチコック監督、エドマンド・グウェン等が主演のドラマです。
なおこの文はネタバレ全開となっています。
1931年 ブリティッシュ・インターナショナル・ピクチャーズ 英国作品
原題◆The Skin Game
輸入盤DVDにて。画質はそれなりに悪い。
ユニバーサル・ピクチャーズ発売のDVDヒッチコック・クラシック・セレクション1にて。スタジオ・カナルのクレジットが入る修正版で画質は非常によいです。シーンとシーンをフェイドでつなぐとこでは画質が落ちています。ここは修正出来なかったようです。スタジオ・カナルのクレジットが入るDVDで共通のことです。
プロット 隣りあう上流階級と成り上がりの両家が争う話のようです。
キャスト
エドマンド・グウェン→成り上がりのホーンブロワー氏
フィリス・コンスタム→嫁のクロエ・ホーンブロワー
ジョン・ロングデン→クロエの夫 兄チャールズ・ホーンブロワー
フランク・ロートン→ジルの恋人 弟ロルフ・ホーンブロワー
C・V・フランス→古くからの地主ヒルクリフト氏
ヘレン・ヘイ→ヒルクリフト夫人
ジル・エズモンド→娘のジル・ヒルクリフト
エドワード・チャップマン→腹心のドーカー
ハーバート・ロス→労働者のジャックマン氏
ドラ・グレゴリー→ジャックマン夫人
嫁のクロエ・ホーンブロワーの過去を知る男2人
R.E. Jeffrey→The Man in the Leather Coat
George Bancroft→The Man Who Employed Chloe
アルフレッド・ヒッチコック監督の演出はよいと思います。
両家の距離感を表す描写はなかったりします。
オーバーラップの合成等はドイツ表現主義の影響があるように思えます。
プロローグ。
クルマの若い男と馬に乗ってる若い女の会話。
知り合いらしい。
若い男はフランク・ロートン扮するロルフ・ホーンブロワー。
若い女はジル・エズモンド扮するジル・ヒルクリフト。
成り上がりのホーンブロワー家と地主のヒルクリフト家は不仲らしい。
街中にて。
ホーンブロワー陶器のトラックが羊が道を塞いでいるのに怒って口論となっています。わかりやすく両家の争いを比喩で描写しています。
労働者のジャックマン家に立ち退きの交渉者が来てきます。
ホーンブロワーの使いらしい。
ジャックマン氏は地主のヒルクリフト家に直訴に向かいます。
ヒルクリフト家にて。
直訴の図から、問題の土地が工場になったらこうなるとオーバーラップで入ります。
C・V・フランス扮するヒルクリフト氏が登場。
ヘレン・ヘイ扮するヒルクリフト夫人はエドワード・チャップマン扮する腹心のドーカーと話し中。
エドマンド・グウェン扮する成り上がりのホーンブロワー氏がやって来ます。
問題の土地センチュリーを巡って立ち退き交渉となります。
これはスキン・ゲームだとヒルクリフト氏。
センチュリーを工場にするとホーンブロワー氏。
隣人として扱ってくれとホーンブロワー氏。
娘のジルが帰宅します。口論に加わります。
何故か俳優の頭がフレームから切れている構図になっています。よくわからん。演出ではないと思う。
ホーンブロワー氏は帰ります。
入れ替わりにドーカーが戻る。
話しの続きとなります。
ジルは恋人のロルフ・ホーンブロワーとあまり上手くいっていないような。
センチュリーの土地からオーバーラップでつないでいます。
街です。オークションの会場です。
フィリス・コンスタム扮するクロエ・ホーンブロワー。
ジョン・ロングデン扮するクロエの夫 チャールズ・ホーンブロワー。
の2人が登場。
ヒルクリフト夫人に無視されるクロエ。
激怒するホーンブロワー氏。
クロエの昔を知っている知人の男がいます。これを特撮を使ってオーバーラップで描写しています。
これから問題の土地センチュリーのオークションが始まります。
カメラがパンニングしたりして移動しまくりとなっています。
値段を釣り上げる人をカメラが追っています。
7200ポンドでヒルクリフト氏。
ここからどんどんと値があがります。カメラが忙しい。
結局9500ポンド公爵代理人スモーリー氏が落札します。
帰り支度のヒルクリフト氏のクルマです。
ホーンブロワー氏がやって来て実はスモーリー氏は自分の代理人だったとバラします。
それに高く買わせたなと文句まで言ってるホーンブロワー氏。この場を去ります。
続いてクロエには秘密があるという話しが出ます。
これでホーンブロワー氏の弱みを掴めるとなります。
ホーンブロワー家にて。
ヒルクリフト夫人からの手紙が届きます。呼び出しです。
クロエとロルフとホーンブロワー氏。
手紙について話しとなります。
頭痛がすると下がったクロエは庭に出てドーカーと会います。
取引する話しになりますが上手くいかないような。
夫のチャーリーが迎えに来ます。ドーカーはずらかります。
家の中に戻っての夫のチャーリーとクロエ。
ヒルクリフト家を追い出してやると威勢のいい夫のチャーリー。
ヒルクリフト家にて。
ジルとロルフ・ホーンブロワー。別れ話となっています。
ヒルクリフト夫人がドーカー他2名で相談中。
ホーンブロワー氏を呼び出して11:00来るとのことです。
この件をネタにセンチュリーを4500ポンドで買い戻す予定です。
クルマの音がしてホーンブロワー氏が来たことを描写しています。
ホーンブロワー氏が入ります。
クロエは過去に離婚話をでっち上げる片棒をかつぐことをやっていたとのことです。ハッキリと言ってないがそんな感じ。
クロエが入ります。真相は?否定するクロエ。
バイン夫人と呼びかける男が登場。
もう1人の男も登場。これで否定出来なくなるクロエ。
取引となります。
予定通りにセンチュリーを4500ポンドで買い戻す。
この件は秘密すると聖書に誓うホーンブロワー氏、ヒルクリフト夫人、ドーカー。
後日。夜。ヒルクリフト家にて。
ジルとヒルクリフ氏が相談中。
外でこれを聞いているクロエ。
中に入るクロエ。弱り果てて相談を持ちかけます。要するに夫のチャーリーが納得するような話しをしてくれとなります。
夫のチャーリーが来ます。カーテンの影に隠れるクロエ。
説明するヒルクリフ氏。ですがチャーリーはドーカーから真相を聞いてるらしい。
で、クロエはいません。消えています。
遅れて到着し収まらないホーンブロワー氏はドーカーともみ合いとなっています。
入水自殺をしたクロエが見つかります。
謝罪するヒルクリフ氏。
仕返しをするとホーンブロワー氏。この場を去ります。
全く解決となっていません。
ジャックマン夫妻がお礼を言いにやって来ますが雰囲気を察してすぐに帰ります。
何でこんなことになったのと淡々と述べるヒルクリフ氏。
手をつなぐジルとロルフ。これは若い2人に希望をもたす描写なのか?
木を切り倒すショットが入りエンドとなります。何のことやらよくわからん。
主役を演じてるエドマンド・グウェンは後に、『海外特派員』(40年)ではとぼけた殺し屋役で出ていて、『ハリーの災難』(56年)では主演をしています。
アルフレッド・ヒッチコック監督作品以外では『放射能X』(54年)では博士役を好演しています。
一般的には『三十四丁目の奇跡』(47年)が1番有名なのでしょう。私は未見だったりします。
どんな話しなのか全く知らないで見ました。以前に見たけど全く忘れてて、こういう話しなのかと見ていました。
そんなわけで普通のドラマのまあまあな作品でした。
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