映画感想の加筆改訂のお知らせ

にほんブログ村

« 『トゥー・デイズ』(1996年) | トップページ | 『ゾンゲリア』(1981年) »

2006.10.29

『ブラウンズ・レクイエム』(1998年)

この作品はジェイソン・フリーランド監督、マイケル・ルーカー主演のフィルム・ノワールです。
なおこの文はネタバレ全開となっています。
この作品は少し見て面白かったので見ました。まだ見たことがなかった女優さんのセルマ・ブレアが見たかったのもあります。

1998年 J & T・プロ アメリカ作品
原題◆Brown's Requiem
スカイパーフェクTV312CSN1ムービーチャンネルにて。画質はよいです。
プロット 謎の事件に巻き込まれる話しのようです。
音楽 シンシア・ミラー

キャスト
マイケル・ルーカー→元警官の探偵フリッツ・ブラウン
セルマ・ブレア→ヒロインのジェーン・ベーカー
ウィリアム・サッソー→依頼人フレディ・ベーカー
ジャック・ウォレス→中古車屋のマイヤーズ
ハロルド・グールド→店のオーナー、ソリー・K
ブライオン・ジェームス→内部調査官のキャスカート
ケビン・コリガン→ブラウンのアル中の従弟ウォルター
ウィリアム・ニューマン→ファット・ドッグの知り合いオーギー
バリー・ニューマン→情報屋のジャック
ケビン・ジャクソン→弁護士のマーク
ブラッド・ダーリフ→アル中のエドワース
ジャック・コンレイ→事件の関係者ラルストン
トービン・ベル→スタンレー・ゲイザー
バレリー・ペリン→ベーカー兄妹の里親

ジェイソン・フリーランド監督の演出はよいと思います。
ジェームズ・エルロイの原作は未読です。
登場キャラ多過ぎてどんな事件なのかがハッキリしないので何だかよくわからない話しでした。でもこれはわけのわからないことでは定評のあるハワード・ホークス監督の『三つ数えろ』(46年)という前例がありますからマイナスポイントにはならないのです。

この作品は製作補も務めている主演マイケル・ルーカーの俺様映画のようですが見ててそれほど不快なとこはありません。幸い抑えが効いていたのかとなります。マイケル・ルーカーって意外と賢明な人らしい。

マイケル・ルーカーが演じるのは警官生活6年で現在はクルマの回収人のついでに私立探偵をやっているフリッツ・ブラウンという男です。
主人公のフリッツ・ブラウンのモノローグというかナレーションで話しは進行します。典型的なフィルム・ノワールのスタイルとなっています。

依頼人フレディ・ベーカーは通称ファット・ドッグとなっています。
ゴルフのキャディをやってるうさん臭い男です。妹がヒロインのジェーンです。この17歳の妹を取り戻すためにソリー・Kを調べてくれとの依頼です。ルーティンに話しは進みます。いいんじゃない。

ソリー・Kを尾行するフリッツ・ブラウンはついでにセルマ・ブレア扮するヒロインのジェーンを尾行して知り合います。わざと尾行に失敗したのか?
ヒロインのジェーンにほれているのかフリッツ・ブラウン。ラルストンを痛めつけるシーンではこれがよく現れていました。

そのうちに行方不明になった依頼人のファット・ドッグを追ってメキシコまで行って一騒動となります。ここは銃撃戦があるアクションシーンです。

で、ラストはほろ苦く終わります。あくまでもルーティンに話しは進行して終わりました。悪くないです。

マイケル・ルーカーというとジョン・セイルズ監督のブラックソックス事件を扱った野球映画『エイトメン・アウト』(88年)での一塁手で八百長の首謀者チック・ギャンデル役が印象に残っています。見た通りそのまんまの悪役でした。

初めて見るセルマ・ブレアは目つきのよくない個性的な人。フィルム・ノワール物に合っています。

『バニシング・ポイント』1971年版(71年)に主演してるバリー・ニューマンとリー・ウィーバーは2人でパックになっているのか?と思えるくらい同じ作品に出ています。あまり重要でもないキャラなのがまた不思議。
リー・ウィーバーは酔っ払いのホームレスだと思う。

ちょい役の女優さん達がヤケに美形が多いのが目に付きます。モデルさんなのかな。


そんなわけでなフィルム・ノワール物の水準のよい作品でした。


ところで、ミラ・ジョヴォヴィッチがフィルム・ノワール物に出れば1940年代のローレン・バコール並みになれそう。ザ・ルックのニックネームがそのまま当てはまりそうなくらい眼のあたりがそっくりです。誰か作って。→それらしい作品はありますがあまり見る気がしなかったりします。監督がイマイチ好みではないもので。


« 『トゥー・デイズ』(1996年) | トップページ | 『ゾンゲリア』(1981年) »

映画」カテゴリの記事

1990年代」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 『ブラウンズ・レクイエム』(1998年):

« 『トゥー・デイズ』(1996年) | トップページ | 『ゾンゲリア』(1981年) »

月齢

無料ブログはココログ
フォト
2024年9月
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30          

バイクフォト

  • ヤマハ トリッカー XG250
    私が買ったバイクです。ヤマハばかり。