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2006.09.02

『ミュート・ウィットネス 殺しの撮影現場』

この作品はアンソニー・ウォラー監督、マリーナ・スディナ主演の映画撮影現場が舞台のサスペンスのようです。
なおこの文はネタバレ全開となっています。

1995年 コブレスストーン・ピクチャーズ/パトス・フィルムズ/コメット・フィルムズ/アブロナ・メディア/ハックマン-クラウス-ソンテゲン-ウォーラー・プロ ドイツ=英=アメリカ=ロシア作品
ランニング・タイム◆97分
原題◆Mute Witness
プロット◆殺人を目撃して追われる話のようです。
音楽◆ウィルバート・ヒルシュ

ソニー・ピクチャーズ発売のDVDにて。
画質は普通によいです。
スクイーズ収録のフル表示。
画面サイズはワイド。上下に黒味あり。
音声はドルビーデジタル 2.0ch

キャスト
マリーナ・スディナ→映画特殊効果技術担当のビリー
フェイ・リプリー→ビリーの姉カレン
エバン・リチャーズ→カレンの旦那アンディ
オレグ・ヤンコフスキー→ラルセン刑事

この作品は変わった設定とヒロインで見ました。実は少し見てハズレではなさそうなので決めました。

アンソニー・ウォラー監督の演出はよいと思います。
全体的に緊張感があっていい感じに出来ています。

ヘタクソなホラー映画の撮影風景で始まるプロローグ。
『ミッドナイトクロス』(1981年)みたいです。こちらはラッシュフィルムの試写でしたけど。

シーン転換の効果音が何故かTVシリーズ『ウルトラセブン』(1967年)を思い出します。
出だしはなかなかの上手さでいいです。
この手の作品は劇中ホラーはヘタクソな演出でもギャグなので構わないですが本編の演出がヘタクソだと見るに耐えないもので。

ロシアが舞台なのに英語なのと?がつくような感じはしませんでした。上手く処理してます。
ヒロインが口がきけないので、通訳を介して、手話を介して、電話をパソコンを介して、と見ててもどかしいこと。特に電話のシーンではサスペンスを堪能しました。

演出の方はフェイク描写が満載です。でもいいです。
コメディリリーフのホラー映画の監督は役に立たないとこがよく描写されています。
下手人は割れています。黒幕もいました。
入浴シーンで水滴のクローズアップショットなんかいいです。
敵か味方がどっちがどっちかわからないサスペンスもありました。
スナッフフィルムがニセでもモノホンでもやばい設定がいいです。
ラストでディスケットを潜入刑事ともに爆破して始末する設定です。これは納得出来る。
パッパッパッと寄る段階クローズアップの手法があった。『鳥』(1963年)で使われてて元ネタとなっています。

ヒロインのマリーナ・スディナはロシア人だと思いますが、この作品の設定はアメリカ人で、どうみてもアメリカ人には見えないのは御愛嬌な、いいヒロインぶりでした。口がきけないのでスクリームヒロインになっていないのが洒落になっているようです。
入浴シーンもあります。もったいないヌードも披露してていいです。

著作権のアラート

Comet Film Produktion GmbH
Avrora Media
Cobblestone Pictures
Patoss Films
Buchman-Claus-Soentgen-Waller production

プロローグ。
ホラーフィルムの撮影風景です。

親切そうな優男
ゴツイ男
この2人が前半に主人公のビリーに絡んできます。

タイトル。

ロシアで撮影中のアメリカ映画です。
マリーナ・スディナ扮する映画特殊効果技術担当のビリーが登場。
口がきけない設定となっています。

ロシアの撮影所は18:00でしまいです。
撮影途中なのにと怒る監督のアンディ。

帰るとこで忘れ物を取りにスタジオに戻るビリー。

姉夫婦のアパートにて。
監督のアンディはビリーの姉カレンの旦那です。

スタジオから出られなくなって電話するビリー。しかし通じるのは姉だけです。
姉夫婦のアパートに電話をかけるが旦那のアンディに切られてしいます。

何か撮影をしているので見ているとポルノからSM、殺人のスナッフ・フィルムの撮影現場となっています。
スナッフフィルムはカメラマンが優男、殺すのがゴツイ男です。

これを目撃して逃げようとするビリー。洋服掛けを倒しそうになりバッグを落とす。このバッグは殺された女のバッグらしい。
バッグから転がり出たディスケットが棚かタンスの下に入ったのです。
一応伏線になっていたようです。

逃げるビリー。
若い男が怪しんで調べに来ます。
手前ビリー、奥に若い男の構図。遠近の合成になっています。これはアルフレッド・ヒッチコック監督やブライアン・デ・パルマ監督がよく使う好きな手法です。
人物の出し入れのタイミングもいい。
もう1人のごつい感じの男も加わってビリーを追います。

エレベーター坑に隠れるビリー。
ここを降ります。
ゴミに隠れてやり過ごすビリー。
そんなこんなで結局見つかってしまうビリー。ごつい男が説明するなんて言ってるが信用できるわけがない。
で、非常階段の踊り場から落下するビリー。もう少しでとどめをさされるとこで姉のカレンがかけつけます。
旦那のアンディを当てにならないようです。

このへんのシーンだけ40分ぐらいまで進んでます。面白いからいいけど。
ヒロインが走って逃げるとこを逆ズームで撮っています。短いショットだけど。
アンソニー・ウォラー監督はいい腕前だと思ったけどその後は不明です。今は何をしてる?

時間が経過して警察の現場の捜査となっています。
男2人は映画の撮影でしたと弁明してます。
ここでフェイクの図。アンディがナイフで刺されるがこれは映画の小道具でしたとなります。こんなことをすれば普通は警察に射殺されています。
エレベーター坑も調べます。ゴミを調べます。何も出ない。
これで調べるのは終わりとなります。

警察や関係者が帰ったとこでガードマンの老人が飼い犬と一緒にやられます。
死体を燃やした跡を発見したからです。
と、見ている人には真相をわかるように演出しています。

レストランにて。
アンディは手話が全然ダメです。ええとこのボンボンらしい。

撮影所にて。
殺人コンビの男2人に客人が来ます。
客に何かを渡しています。袋包みです。スナッフフィルム?
ディスケットの話も出ます。目撃者は消せと客。
Alec Guinness →The Reaper (as Mystery Guest Star)と出ているけど黒幕ってアレック・ギネスだったの?、これはビックリ。
黒幕からハウスマンと呼ばれてる優男。
目撃者を始末しないてカネは払わんと言われています。そんなわけでヒロインのアパートまで殺しに行くわけです。

白いクルマでアパートまで送られているヒロイン。
ここからが大変になるわけです。

姉の旦那の映画監督はアメリカ大使館にコネがあって電話した。
そうなると警察に大使館の誰かが行く。そこに英語の喋れるラルセン刑事もいるわけです。

警察にて。
英語を喋るアメリカの要人が来ています。接待のロシア警察。
別の話しが進行しています。スナッフ・フィルムのこと。

ビリーのアパートです。
風呂に入るビリー。
電話です。コンピューターを使って電話のビリーです。

警察にて。
現像したフィルムを上映するとプロローグの大げさな死に方というオチになります。
それで電話で映画監督が謝ってるシーンにつながります。

姉夫婦のアパートにて。
アンディに電話が入ります。この件についてです。何もなかったということらしい。
大騒ぎしてすいませんと平謝りのアンディです。

ビリーのアパートです。
入浴中のビリー。水滴のクローズアップショットがいい。
幻想を見るビリー。
このへんのお遊びなシーンもいいです。

電話です。コンピューターを使って電話のビリー。
姉でした。話してるとこでドアの呼び鈴がなります。
ドアを細目に開けたとこで先ほどのごつい男が現われます。
ドアチェーンを切断するワイヤーカッター使用。
ドアを閉められたら電気ドリル使用と用意がいい。
ドアのボルトが電気ドリルで次々と外されていくクローズアップショットもいい。

コンピューターを使って電話のビリー。
これがまだるっこしい。見てて苛々でスリル満点です。
窓からいつも覗いてる男に助けを求めるビリー。上手くいかず。
ごつい男が入り込みます。アクションとなります。
また1人若い方の男も来ます。
バスルームに立てこもるビリー。ごつい男は何とか片づけます。
若い方の男に捕まってディスケットのことを詰問されるビリー。
そんなとこにアレクサンドル・ラルセン刑事の助けが入ります。

ラルセンに着替えもせずに連れ出されるヒロイン。
エレベーターのボタンが古くさくていい。丸くて電球内蔵の押しボタン。
アパートを出るビリーとラルセン刑事。
ラルセンのクルマがまた古い。白いクルマです。

入れ替わりでビリーのアパートに入る姉夫婦。
アンディは役にたたない。
当局を装った男2人がやって来て残っていた若い方の男を射殺しています。

クルマにて。
黒幕のオッサンを死神と言ってるラルセン刑事。
ディスケットの話しが出ます。ここでディスケットのことを思い出すビリー。
ディスケットとはフロッピーディスクで撮影で殺された女が持っていたらしい。
ところがこのラルセン刑事も怪しさ全開なんです。潜入捜査をしてると主張してるけど。
そんなわけでラルセン刑事を手錠でハンドルにつないでクルマから逃げるビリー。
怪しい尾行車がいるのでまたラルセン刑事のクルマに戻るビリー。
撮影所に向かいます。

ビリーのアパートでは姉夫婦がアクション中。
何とか当局風の男2人を片づけます。
オチがいい。階下から騒がしいと苦情を言いにきたオヤジがたまげて逃げます。
で、姉夫婦は撮影所へ向かうようです。

姉夫婦がクルマをすっ飛ばすとこで赤の広場を通過しています。
となるとここはモスクワなのか。
そんなわけでモスフィルムのスタジオでしたとなります。後クレジットに出てた。

姉夫婦は行き当たりばったりの結果オーライでどんどん進んでいます。
よく死なないなといった感じ。コメディリリーフなのでしょう。

撮影所に入るビリーとラルセン刑事。
追っ手が大勢来ます。囲まれます。手下達は自動小銃AK-47を持っています。ロシアだから当然の装備です。ここはAK-47の本場なんです。
姉夫婦も来ます。

ディスケットを見つけるビリー。
ここでラルセン刑事は実は内通者でしたと思わせています。結構上手い。

スタジオの外に出たとこでラルセン刑事に撃たれるビリー。
て、証人のヒロインが撃ち殺されたので黒幕とその手下達は引き上げたわけです。
黒幕の死に神はディスケットを持っていかなかったとラルセン刑事。これも伏線でした。
ビリーは仕事の腕前を使ってこの状況を乗り切ったようです。

容疑者をクルマに乗せて引き上げリラルセン刑事。
ディスケットをそのままで何故引き上げる?と気がついたビリーが容疑者の表情にも気がついてビリーが警告を発します。
ここでやっと映画監督がいいとこ見せて大声でラルセンに知らせています。

爆発するラルセン刑事のクルマ。
危機一髪で背中が燃えてるラルセン刑事。カチカチ山ではない。問題のディスケットはこれで始末するはずだったのか・・。
何となくエンドとなります。オチがないような。

そんなこんなでこの話しは夕方から一晩の話しみたい。これはビックリ。
フェイクはやまほどあるけど見てて引っ張られました。
全編撮影所内で追われるかと予想してたらそうではなかった。そのおかげでアパートでの入浴シーンが見れたりしていいです。
そんなわけで、言葉、手話、電話と、もどかしさが3倍堪能出来るいい作品でした。


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