『ツイスター』(1996年)
この作品はヤン・デ・ボン監督、ヘレン・ハント、ビル・パクストン主演の竜巻アクションです。
なおこの文はネタバレ全開となっています。
1996年 アンブリン/ユニバーサル/ワーナー アメリカ作品
原題◆Twister
プロット 竜巻を追う話のようです。
パーフェクTV313スター・チャンネルにて。画質はよいです。
キャスト
ヘレン・ハント→竜巻を追うヒロインのジョー
ビル・パクストン→ジョーと離婚係争中の夫ビル
ジェミー・ガーツ→ビルの離婚待ちの人メリッサ
フィリップ・シーモア・ホフマン ジョーの手下ダスティ
ケイリー・エルウェス 悪役のジョナス
ヤン・デ・ボン監督の演出はまあまあだと思います。
ホントは見る気はなかったんですが番組案内でヘレン・ハントの白のタンクトップ姿がよかったのでそれだけで見ました。
私はアンブリン製作の作品は見たことがありません。この作品が初めてです。
気がついたとこではアンブリンかユニバーサルの特徴なのか知りませんが、やたら1ショットごとに説明セリフがついていています。
プロローグにこれが顕著に表れていました。1ショットごとに親切のつもりなのかもしれませんがしっかりとセリフを入れてあります。ギャグかと思った。これは映画であることを放棄したかのような手法で私にはイマイチです。
プロローグだけかと思ってたら全編これで通してました。あきれました。
ヤン・デ・ボン監督が20世紀フォックスで撮った『スピード』(94年)ではそうではなかったからこれはアンブリンかユニバーサルの方針でしょう。
もしかして脚本の通りに撮るとこうなるのか?
カメラの動きが凝っている。空撮の見事なこと。
悪役の一味は旧ドイツ軍がイメージのようです。まだこれなのと辟易する。
2日くらいの話なので、そのおかげでずっと同じ服装のヘレン・ハントが見れます。
ブロンドのヒロインとブルネットの恋敵。この配置もルーティンです。アンブリンは新しいことはやらないようです。
ヘレン・ハントとビル・パクストンの痴話げんかが無線で放送されるのはいいシーンになりそうな感じがしましたがあっさりと処理されてた。これは惜しい。
ビル・パクストンがそんなことは出来ないと言いながら次のシーンではそうしてるのはロマンティック・コメディのノリでいいです。いいとこはこれぐらいでした。
1969年6月と回想の図。幼い頃のトラウマに妙に似てる子役。→この子役は『スパイ・キッズ』シリーズのアレックス・ベガだったようです。ベテランではないか。
見どころはヘレン・ハントの白のタンクトップ姿だけのようです。
これで泥まみれになったりしてます。最高じゃない。このタンクトップはあらゆる攻撃を防御出来る。
知的な美人が知的とは思えないことをするのを見てるといいです。でも竜巻に突入するときはヘルメットはいらないけどゴーグルくらいはして下さい。
昼間の屋外にしてはヘレン・ハントがきれいに撮れてる。この点は腕前がいい。
ヘレン・ハント御一行は戦術はあるようですがやってることは無謀そのもので助かってるのは運がいいだけのようです。
手下達は『『マッドマックス』(79年)のナイトライダーが多数いるような状態に見えます。
牛が飛んでるらしいことは知ってましたが飛びながら啼いてるとは知りませんでした。これはギャグか?
カーアクションはまあまあ。ダブル竜巻をやり過ごせばクルマはきれいになっている。天然の洗車機にしてる。ホントに運が強い。
竜巻が通った後はゴジラの通った後のごとく描写されていたような。
登場する劇中映画は『シャイニング』(80年)でした。何か無神経な使われ方に見えます。
アメリカのTVは未だにロータリー式のチャンネルなんですね。
空き缶はペプシばかり。タイアップ?
そんなわけでヘレン・ハントの白のタンクトップ姿だけがよかった作品でした。主演の2人がいいからもったいない。
この作品はヘレン・ハントの過去の汚点になるでしょう。なかったことになっているのかも。
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