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2006.08.22

『スカーフェイス』

この作品はブライアン・デ・パルマ監督、アル・パチーノ主演の成り上がりギャング映画です。
なおこの文はネタバレ全開となっています。

1983年 ユニバーサル・ピクチャーズ アメリカ作品
ランニング・タイム◆170分
原題◆Scarface
プロット◆成り上がって自滅する話しのようです。
音楽◆ジョルジョ・モロダー
ソニー・ピクチャーズ発売のDVDパチーノ&デ・パルマ コレクション『カリートの道』(1993年)/『スカーフェイス』(1993年) コレクターズエディションとの2枚パックにて。画質とよいです。もうちょっとよくなってもいいのではという感じです。

キャスト
アル・パチーノ→成り上がりのトニー・モンタナ
スティーブン・バウアー→相棒のマニー・リベラ
ミシェル・ファイファー→ブロンドのエルビラ
メアリー・エリザベス・マストラントニオ→トニーの妹ジーナ
ロバート・ロジア→マイアミの麻薬ディーラーのロペス
ハリス・ユーリン→悪徳刑事メル・バーシュテイン
ポール・シェナー→ボリビアの麻薬王ソーサ
F・マーリー・エイブラハム→ロペスの子分オマール
ロベルト・コントレラス→殺されたレベンガ
エンジェル・サラザール→トニーの子分チチ
ペペ・セルナ→トニーの子分でチェーンソーで殺されたエンジェル
マイケル・P・モラン→トニーの子分で太ったニック
アル・イスラエル→モーテルのコロンビア人ヘクトル
バーバラ・ペレス→モーテルのコロンビア人マルタ
マリアム・コロン→トニーの冷たい母親
オールスターキャストに抜群のサポート陣。このキャスティングはいい。ブライアン・デ・パルマ監督はこういうとこは運がいい。


ブライアン・デ・パルマ監督の演出はよいと思います。
全体的に色の使い方は派手でした。これはいいです。
あまり変った演出はやっていません。それでも最初から最後までもたせています。

脚本がオリバー・ストーンです。あざといとこはこの人のせいかも?
トニーに冷たい母親はオリバー・ストーンの趣味?。
何だかトニーはカストロ議長のせいで悪に走ったことのようです。ホントかよ。
1エピソードが済むと次のエピソードに移ります。そんな感じのオーソドックスな構成でした。オリバー・ストーンは細かい伏線はあまり気にしないのか?

前半まではよかった。これに尽きる?
どこかの批評(多分ポーリン・ケイルの批評だと記憶している)の通り、この作品は前半までがよかったのかもしれません。
これは本当のことでしょう。ロバート・ロジア扮するロペスを殺したとこまでがよかった。と評されていた。

見てて気がつくのは描写バランスが悪いのです。
モラルの付け方(トニーのオフクロは言い過ぎです。そこまで言う権利はいくらオフクロでもないと思えます。)とか、トニーが破滅の至り方(唐突の子供のことを気にしています。)がイマイチです。
どうせなら偶然が重なって暗殺に失敗して双方共倒れ式にクライマックスになだれこめばよかったのにと思えます。これらは全部脚本を書いたオリバー・ストーンが悪いことにしましょう。これでいい。


最初からアル・パチーノの顔しか映していないシーンで始まります。
雇用パスと字幕で出ていますがグリーンカードと言っていました。グリーンカードはそんなに簡単には出ないはずですから雇用パスが正しいのでしょう。よくわからん。

トニー・モンタナの最初の麻薬取引で相手方が使うチェーンソーのシーンが凄いこと。下手なホラーより全然凄い使い方なのです。思わず目をそむけてしまいます。実は直接描写のシーンはないそうです。
これがあるからトニー・モンタナが反撃して相手の男を1発で撃ち殺すシーンが見てて入れ込めること。「食らえ!」という感じで見ててスッキリします。

ポルシェを買うことにしてキャデラックに戻ったパチーノとファイファーを撮るとこでは面白い手法を使っていました。
カメラを逆ズームしながら2人に寄っていくのです。何でこんな凝ったことをするのかというと2人のショットサイズを変えないでカメラが寄っていきたいからだと思われます。

アル・パチーノ扮するトニー・モンタナは自分に言われた悪口をすぐに自分で言ってたりします。こういうとこはオリバー・ストーンの脚本は結構芸が細かいではないですかとなります。
こういう仕事をする人達は危ない橋を渡るとほとぼりをさますのもあるのか3ヶ月も休みになるようです。
ディテールで、風呂に入っているとこではTVのリモコンがどうなるか気になってしまいました。風呂の中に落とさないでね。と見てる私は貧乏性の図。

N.Y.にて。爆弾のシーンで・・・
何で今更クルマごと爆破をやめる気になったのかイマイチ理解出来ない。子供の伏線は前の食事のシーンでありましたがそこまで影響があるとは?と思えますし。
エルビラに出ていかれたのがそんなに痛手のようにも思えないしと?を連発となります。

ボリビアのソーサもN.Y.の暗殺が失敗したからといって今更殺し屋達を送り込んでもあまり意味がないと思えるし、何だかよくわからん状態でクライマックスになだれ込みます。
トニー・モンタナが相棒のマニーを殺してしまったのを一応悔やむシーンもついていました。これも今更なような。やっぱりオリバー・ストーンの脚本がみんな悪いんだとなります。

クライマックスのトニー対殺し屋集団の銃撃戦はさすがに迫力があります。
反撃がやや遅過ぎるのも悪くはない感じとなっています。そのせいでグラネードランチャー発射のシーンが心地よい。

ラストでトニーがプールというか泉水?に落ちる。
堕ちるというのをそのまま映像にしたものか。さすがオリバー・ストーンはわかりやすいというかストレートです。


ミシェル・ファイファーはこの作品の印象はデボラ・ハリーのイミテーションという感じでしたが大スターとなりました。で、デボラ・ハリーもいまだにブロンディでやっているのでどちらも御同慶の至りです。
スカイパーフェクTVスター・チャンネルでミシェル・ファイファー特集の1本で『スカーフェイス』が放映されたことがありましたが、この作品ではミシェル・ファイファーはサポートで出てるだけで、しかも公開当時の批評ではその演技はマネキンと酷評されていましたけど。今では誰もそんなことは言わないでしょう。

メアリー・エリザベス・マストラントニオ演じるジーナは19才という設定でした。そうは見えないけど。ここはオリジナル1932年版でのアン・ドボラクの方がいい。
メアリー・エリザベス・マストラントニオですが、この作品以降は意外と地味になってしまいました。

スティーブン・バウアーはもっとメジャーになるのかと思ったけど意外と地味でB級一直線といった感じ。時々メジャー作品にも出ているからB級オンリーというわけではないようです。

トニーのクルマはボロボロの茶のコンバーティブルから黄色のキャデラック・コンバーティブルになり。エルビラにケチを付けられると銀のポルシェ928になります。43000ドル也。
このフロントミッドシップでトランスアクスルのFRポルシェシリーズは大失敗という評価になるでしょう。結局元の911シリーズのスタイルに戻ってしまったから。
FRポルシェを買うより最初はこのFRポルシェのコピーと言われていたけどマツダRX-7の方を買った方がいいとなります。
N.Y.にて。暗殺する男のクルマは何故かシトロエンでした。

ボリビアの麻薬王の豪邸は他の映画でも使われてるようです。
悪徳刑事メルは何故かミルクを飲んでいました。


メイキングを見たところシーンごとは大体オリジナルの『暗黒街の顔役』(1932年)と同じで、後はアル・パチーノの好みの演技におまかせとなっているようです。アル・パチーノが好きなように熱演を通り越して力演してもそれが空回りせずに見えるのはブライアン・デ・パルマ監督の演出の腕前のおかげです。


意外とアクションが少なめだったりします。でも飽きずに見れます。そんなわけでさすがカルトなよい作品でした。


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コメント

こんにちは。スカーフェイスをこれで観るのは2回目。僕はブライアン・デ・パルマ作品では好きな映画です。
 それにしても若いときの、ミッシェル・ファイファーや、メアリー・エイリザベス・マストラントニオが懐かしい。
 それにしても難民がアメリカに入国してきてアメリカン・ドリームを達成するけれど、やがて没落していく姿は現在の実力主義のアメリカらしい良い面と悪い面が見られる作品でした

ディープインパクトさん、毎度・・・

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『スカーフェイス』はキャラもアクションも強烈ですね。また見たくなります。

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