『過去を逃れて』(1947年)

この作品はジャック・ターナー監督、ロバート・ミッチャム主演のフィルム・ノワールです。
なおこの文はネタバレ全開となっています。

1947年 RKOラジオ・ピクチャーズ アメリカ作品
原題◆Out of the Past
DVDにて。画質はよいです。
プロット 過去から逃れられない話しのようです。
音楽 ロイ・ウェッブ

キャスト
ロバート・ミッチャム→ジェフ・ベイリー/ジェフ・マーカム
バージニア・ヒューストン→ジェフの恋人アン
ジェーン・グリア→ウィットの情婦キャシー
ロンダ・フレミング→イールズの秘書ミータ
カーク・ダグラス→カジノのオーナー ウィット
ポール・バレンタイン→ウィットの子分ジョー
リチャード・ウェッブ→アンの幼なじみジム
スティーブ・ブロディ→相棒の探偵フィッシャー

ジャック・ターナー監督の演出はよいと思います。
『キャットピープル』(42年)の監督なので腕前は悪くはないはずで安心して見ていられます。
回想になるとモノローグとなります。フィルム・ノワールです。

ブリッジポートにて。
男がクルマでベイリーのGSに入ります。
ツンボの若い男にベイリーはと聞く男。

マーニーズ・カフェに。
常連の男と話している店の主人マーニー。
この常連の男がジムらしい。アンの幼なじみ。
クルマの男がベイリーのことを聞きます。

ベイリーは女と釣りをしています。
ロバート・ミッチャム扮するジェフ・ベイリーとバージニア・ヒューストン扮するアンが登場。
ツンボの若い男が知らせに来ます。

男と会うベイリー。
クルマで来た男はポール・バレンタイン扮するウィットの子分ジョーです。
呼びに来たとのことです。ウィットが会いたいと。

アンの家へ。
タホへクルマで行くとジェフ。
クルマ内で過去の話しをするジェフ。
自分の名はベイリーではなくマーカムだ。
探偵をやっていた。相棒はフィッシャー。

回想となります。
カーク・ダグラス扮するカジノのオーナー ウィットが登場。
女に撃たれた。4万ドル持ってかれた。そのキャシー・モフェットを捜してくれと依頼されます。
この席にはマーカムの相棒 探偵フィッシャー。ウィットの子分ジョー。が同席しています。

ダンスホールにて。ジャズが流れています。
ユース・レナードに聞くジェフ。
捜しているキャシーのメイドをしていたユース。
キャシーはフロリダへ行ったとのことです。予防接種のことも言ってます。

予防接種ならフロリダではなくメキシコだと向かうジェフ。
アカプルコにて。
待つジェフ。そのキャシーがいました。

バーのパブロスへ。
2日目にキャシーが来ます。
話し込むキャシーとジェフ。会話シーンでの切り返しはやっていません。

カジノへ。すぐ出ます。

夜の海岸にて。
キスをするキャシーとジェフ。
4万ドルは私ではないとキャシーは言ってます。

キャシーの家へ。
強い雨です。
2人で逃げて一緒に暮らそうとジェフ。

ホテルです。
荷造りのジェフ。そこにウィットが来ます。子分のジョーもいます。
ここにはキャシーはいないとジェフ。
疑い深いウィットです。カーク・ダグラスは好演。勘が鋭くて嫌味な感じがよろしい。

回想から戻ります。
また回想へ。

キャシーと船でS.F.に行ったとジェフ。
競馬場で相棒のフィッシャーに見つかるジェフ。

山小屋でキャシーに合うジェフ。
フィッシャーに見つかります。キャシーを尾行していたとのことです。
交渉となります。で、殴り合いとなります。ここでキャシーがフィッシャーを撃ちます。
キャシーはクルマでずらかります。残された通帳から4万ドルはキャシーが盗ったとわかります。

回想から戻りタホのウィットの豪邸に着きます。
アンと別れのキスをするジェフ。

ウィットと会うジェフ。
何となくWWEの悪のオーナー ビンス・マクマホンのようなカーク・ダグラスです。非常によろしい。
優れたスターであるロバート・ミッチャムとカーク・ダグラスが並ぶといいものです。
ずらかったキャシーがいます。
頼みごとがあるとウィット。
用件は弁護士レナード・イールズの書類を奪えです。
秘書はミータ・カーソンから情報も貰え。
しょうがなく引き受けるジェフです。

ジェフに言い訳のキャシーです。

S.F.です。
秘書ミータ・カーソンと会うジェフ。
ミータ・カーソンを演じるロンダ・フレミングが登場。
打ち合わせとなります。

知り合いのタクシー運転手ピーティのタクシーを使うジェフ。
レナード・イールズのアパートへ。

メイソン・ビルへ。
ミータとジェフ。書類を奪うにはどうするとなります。
ピーティのタクシーにミータの乗ったタクシーを追わせるジェフ。

ジェフはレナード・イールズのアパートへ。
イールズは死んでいます。
死体を隠すジェフです。

テレグラフ・ヒルへ向かうジェフ。
忍び込んで家捜しをやっています。
ここに電話で小細工してるキャシー。イールズの死体を発見する電話をかけています。
キャシーに詰問のジェフです。
ここにジョーが来ます。ジェフは出ています。
イールズ殺しはジョーがやったらしい。

クラブへ向かうジェフ。
イールズの書類の入ったブリーフケースが目当てです。
マネージャーを軽くノックアウトしてブリーフケースを手に入れるジェフ。

今度は逆に捕まるジェフ。
殴られたマネージャーいます。
ウィットに電話のキャシー。仕事が上手くいかないと。

アンの家に朝刊が届きます。
ベイリーは指名手配と1面に載っています。

ジムはアンのことを心配しています。警察官ではないようです。

キャシーとジョーは若い男を使ってジェフをおびき出します。
谷川にて。釣りをしている若い男。
そんなこんなでジョーは転落死します。

ジェフはキャシーを連れてウィットと交渉へ。
ジェフのペースで話しがつきます。

アンと会うジェフ。
アンの幼なじみジムと会うジェフ。

ウィットの豪邸に戻るジェフ。
死んでいるウィット。まだスター扱いされていないカーク・ダグラスはあっさりと退場となっています。
キャシーとジェフ。
キャシーが荷造りしている隙に電話しているジェフ。

クルマで移動中に待ち伏せに会います。
キャシーはジェフを撃ち、警察はクルマを撃ちまくります。
クルマがクラッシュするシーンはミニチュアでした。さすが低予算な作品です。
キャシーはともかくジェフまで死に至ります。

エピローグ。
アンは若い男にジェフのホントの気持ちを確認します。
こんな結末とは予想もしていなかった。ひねっています。
エンドとなります。

女優さん達は知らないけどロバート・ミッチャムとカーク・ダグラスは知ってました。→見たところ普通のフィルム・ノワールのヒロインでした。悪くない。
そんなわけで普通のフィルム・ノワールのよい作品でした。