『哀愁の湖』(1945年)
この作品はジョン・M・スタール監督、ジーン・ティアニー主演のカラーのフィルム・ノワールとなっています。
なおこの文はネタバレ全開となっています。
1945年 20世紀フォックス アメリカ作品
ランニング・タイム◆110分
原題◆Leave Her to Heaven
プロット◆エキセントリックなヒロインに振り回される話しのようです。
音楽◆アルフレッド・ニューマン
スカイパーフェクTV310衛星劇場にて。画質はよいです。テクニカラーです。
キャスト
ジーン・ティアニー→エキセントリックなエレン
コーネル・ワイルド→作家のハーランド
ジーン・クレイン→まともなキャラのルース
ビンセント・プライス→振られた地方検事クイントン
ジーン・ロックハート→医者
チル・ウィリス→別荘 月の裏の管理人ソーン
ダリー・ヒックマン→弟のダニー
ジョン・M・スタール監督の演出はよいと思います。
無難にまとめているといった感じです。ごく普通の演出でした。
何となくジョディ・フォスターに似ている主演のジーン・ティアニーです。
タイトルにて。20世紀フォックスのファンファーレがありません。変わっている。
本のページがめくれてキャストが紹介されます。洒落ています。
プロローグ。
ディーア湖 メイン州。
男がボートで着きます。手漕ぎボートに乗り換えて男が出ます。
2年のムショ帰りらしい。残ったの男2人がどうしてこうなったか回想します。
グレン弁護士と誰だかわからん。
ニューメキシコへの列車にて。
コーネル・ワイルド扮する作家のハーランドが登場。
ジーン・ティアニー扮するヒロインのエレンが登場。ハーランドを見つめて父に似ていると言ってます。
で、お知り合いとなります。話しが早い。ところで偶然の出会いなの?
ヤシントで降りるエレン。ハーランドも降ります。
迎えのグレン弁護士とその他のご婦人方が来ています。
べレント夫人とルースが登場。
クルマで牧場へと。
家族等が大勢います。ハーランドもいます。
食事です。父に似ている話しが出ます。
死んだベレント教授はエレンの父です。この葬式らしい。
ピアノを弾くルースと話すハーランド。
外でベレント夫人は話しハーランド。
エレンと話すハーランド。とりとめなく話しは進みます。
次の日です。
馬に乗っているハーランド。
馬に乗って父の遺灰をまいているエレン。
夜、ピアノです。
エレンは戻っていない。
捜しに馬で出るハーランド。
エレンを見つけます。帰ります。
夜中です。
エレンとサンドイッチを食べながら話し込むハーランド。
ハーランドには病弱な弟のダニーがいる。等と話しは進む。
次の日です。
外でタイプしているハーランド。そういえば小説家でした。
バラの世話をしているルースと話します。
泳いでいるエレン。泳ぎが達者な設定らしい。
エレンと話し込むハーランド。
エレンは子供2人と競争して泳ぎます。
夜、雨です。
男がやって来ます。これがビンセント・プライス扮するエレンに振られた婚約者の男クイントンです。いいキャスティングです。
『ローラ殺人事件』(1944年)でも同じようなキャラだったような。
クイントンと話すエレン。
まだ未練があるクイントン。でも帰ります。
ハーランドとキスのエレン。
結婚するとのことです。話しが早いというか何も考えていないような。
ウォームスプリングス ジョージア州。
新婚のエレンとハーランド。ハーランドの弟ダニーと会います。
エレンが言うには、あなたの世話がしたい。誰も雇わない。と伏線になっているようです。
エレンとダニー。何てことのない会話。
メイソン医師と話すエレン。
ダニーはもう心配ないとのことで別荘に連れていっても大丈夫とのことです。
ダニーを残したがるエレン。邪魔にしているらしい。
でもハーランドが来たら態度を豹変させて連れて行きましょうとなっています。
別荘 月の裏です。
エレンと別荘の管理人ソーンの話し。色々と過去を聞いてます。
夢の話をするエレンです。
ハーランドは小説をタイプ中。
退屈そうなエレン。
でも会話にはなります。
ボートでソーンとダニーが戻ってきます。客を連れています。
べレント夫人とルースです。あまり歓迎はしていないエレンです。
食事です。
ハーランドと2人だけになりたいエレンです。
べレント夫人とルースはこのことに気がついています。
エレンとハーランドは口論となります。
少しずつ常軌を逸してきます。
次の日です。
庭にて。ルースと話すハーランド。
ダニーのことです。
べレント夫人とルース。
エレンのことです。変わっているというか異常とだとなっています。
ボート上のエレンはダニー。
ダニーは兄と一緒でないとルースの家には行かないと言ってます。
岸まで泳ぎ始めるダニー。見ているエレン。
溺れるダニー。見ているエレン。ダニーは死に至ります。
バー・ハーバーにて。
エレンの実家です。
モデルのルース。絵を描くハーランド。
赤ん坊が出来たエレン。
医者に注意されています。
この医者はジーン・ロックハートが演じている。
ルースに詰問口調のエレン。
ハーランドと買物に行ったことをしつこく聞いています。
赤ん坊は死んだ方がいいとエレン。
ドレスとハイヒールに着替えて階段を転げ落ちるエレン。
これで予定通りに流産します。凄いキャラです。
海です。
泳いでるエレン。この作品はやたらとジーン・ティアニーの水着姿が多い。
帰宅したところ電話がかかります。
届いた本の序文は庭の乙女にとなっています。これが気にくわないエレン。
ルースはメキシコへ旅行とのことです。口論となります。
いつのまにかハーランドがいます。
黙り込んでいるハーランド。一方的に喋るエレン。
ダニーのこと。
問い詰めるハーランド。自白するエレン。
赤ん坊のことも喋ります。
これで別れようと切り出すハーランド。
クイントンに手紙を書くエレン。
地下室から薬を持ち出すエレン。
薬をビンに移して仕掛けをしているエレン。
駅のロビーで電話を受けるハーランド。
自宅に戻ります。
具合の悪いエレン。どうなるのかと思ったらあっけなくエレンは死に至ります。これでジーン・ティアニーは退場となります。
法廷です。
張り切っている地方検事クイントンです。
被告はルース。容疑はエレンをヒ素を投入して殺したとこです。
打ち合わせです。
ルース、ハーランド、グレン弁護士、ベレント夫人。
法廷です。
証人はハーランドです。
張り切っている地方検事クイントン。エレンからの手紙を読ませます。
しつこく聞く地方検事クイントン。嫌みなキャラがピッタリとあっているビンセント・プライスです。
証人はルースです。
証言後に倒れます。
また証人はハーランドです。
エレンは自白していたと全てを話すハーランド。
ルースは無罪にハーランドはエレンの従犯で2年の服役となります。
回想から戻ります。
手漕ぎボートのハーランドは別荘 月の裏に着きます。
そこで待っているルース。
エンドとなります。
そんなわけで普通のサスペンスでした。サイコ物というか1940年代当時に流行ってた異常性格のニューロティック・スリラーのようです。フィルム・ノワールという感じはあまりしませんでした。
« 『鳥』(1963年) | トップページ | 『過去を逃れて』(1947年) »
「映画」カテゴリの記事
- 『彼らは忘れない』(1937年)(2022.02.27)
- 『ギャングを狙う男』(1953年)(2022.02.26)
- 『ブラック・リッジ』(2020年)(2022.02.20)
- 『フローズン・ストーム』(2020年)(2022.02.19)
- 『私は逃亡者』(1947年)(2022.02.13)
「1940年代」カテゴリの記事
- 『私は逃亡者』(1947年)(2022.02.13)
- 『生きてる死骸』(1941年)(2022.01.30)
- 『いのち短かし』(1947年)(2022.01.29)
- 『Gメン対間諜』(1945年)(2022.01.16)
- 『密輸空路』(1946年)(2022.01.15)
コメント