『バッドデイズ』(1997年)
この作品はジョン・アービン監督、ハーベイ・カイテル主演の犯罪アクションです。
少し見たらファムケ・ヤンセンが出ているで全部見ました。
なおこの文はネタバレ全開となっています。
1997年 ラルゴ アメリカ作品
原題◆City of Industry
プロット 仲間の仇を討つ話しのようです。
スカイパーフェクTV260シネフィル・イマジカにて。画質はよいです。
音楽 スティーブン・エンデルマン
キャスト
ハーベイ・カイテル→ ベテランの犯罪者ロイ
スティーブン・ドーフ→裏切り専門のスキップ
ティモシー・ハットン→ロイの弟リー
ウェイド・ドミンゲス→ヒロインの夫ホーレイ
ファムケ・ヤンセン→ホーレイの奥さんレイチェル
ルーシー・アレクシス・リュー→ストリッパー
タマラ・クラッターバック→リーの恋人らしいサニー
マイケル・ジェイ・ホワイト→ガンディーラーのオデル
フランコイス・チョ→故買屋のルーク
ブライアン・ブロフィ→バケス弁護士
ジョン・アービン監督の演出はよいと思います。
クルマを盗むとこから始まります。
ティモシー・ハットン扮するロイの弟リーがニッサン・インフィニティをまず窓にロック解除の板状の道具を突っ込んでドアを開けてプラスティックハンマーでステアリング基部を叩いて壊しスイスアーミーナイフのマイナスドライバーをキー代わりにエンジンを始動して盗んでしまいます。手際のいいこと。
舞台がL.A.なので何をするのもまずクルマを盗んでからとなっているようです。移動手段がクルマしかないL.A.ならではといったところ。
前半の強盗の準備で何となく『ゲッタウェイ』(72年)のような感じでした。
後半は裏切り者とカネを追うことは『殺しの分け前 ポイント・ブランク』(67年)のような。
スティーブン・ドーフの裏切りがあってからもなかなかテンポよくいい感じで、それから反撃に出るとこではチャイニーズマフィアの相次ぐ襲撃でよれよれになったハーベイ・カイテルとまだまだ余裕の凶暴ぶりのスティーブン・ドーフとの対比でカイテルが頼りなくてスリル満点でした。
他の作品でもよくヌードシーンがあるとの評判のハーベイ・カイテルですが、この作品でもしっかりと脱いでいます。何故か入浴シーンまであります。
俺が出てやるからヌードシーンを入れろと圧力でもかけているのかと思ってしまいます。ちなみにヒロインのファムケ・ヤンセンのヌードはありません。
ファムケ・ヤンセンは身長6フィートとのこと。センチだと180センチになります。背が高い。
途中まであまり出番がなかったけど後半は結構出ていました。いいな。
ファムケ・ヤンセンのキャラはハーベイ・カイテル扮するロイの弟の相棒の奥さんなのですからロイからするとまるっきりの他人ですが、この2人は接近してしまいます。
最初は裏切り者の手がかりを求めて接近し、ことによったら締め上げてやろうと行ったのですが、成り行きで「御主人は亡くなりました」と伝言役となってしまったわけです。こういうのはいいな。
ルーシー・アレクシス・リューはストリッパー役なのでヌードあり。
スティーブン・ドーフは凶暴なユアン・マクレガーといった感じ。この作品でも凶暴なこと。マクレガーがジキルでドーフがハイドの2人1役でジキル博士とハイド氏が出来そうです。
アップルのパワーブックが2ケ所で使われていた。マックはシェアは低いけど映画にだけはよく出ています。
1970年代のクルマがよく出ています。マスタングくらいしかわかりませんでしたが。カルト作品『バニシング・ポイント』1971年版(71年)のダッジ・チャレンジャーは出てきません。他の作品でもあまり出てきませんがこれはどうしてでしょう。
日本車では盗まれて大活躍?するニッサン・インフィニティや最後の方にBMWを先導するトヨタ・スープラが出ていました。
そんなわけでフィルム・ノワールのバリエーションといったところのよい作品でした。
« ある映画ファンのサッカー日記。 | トップページ | 『シン・シティ』(2005年) »
「映画」カテゴリの記事
- 『彼らは忘れない』(1937年)(2022.02.27)
- 『ギャングを狙う男』(1953年)(2022.02.26)
- 『ブラック・リッジ』(2020年)(2022.02.20)
- 『フローズン・ストーム』(2020年)(2022.02.19)
- 『私は逃亡者』(1947年)(2022.02.13)
「1990年代」カテゴリの記事
- 『地獄の女スーパーコップ』(1992年)(2018.12.30)
- 『マングラー』(1995年)(2018.12.16)
- 『ホムンクルス 新種誕生』(1997年)(2018.12.15)
- 『PERFECT BLUE パーフェクト ブルー』(1998年)(2018.08.26)
- 『ありふれた事件』(1992年)(2018.03.11)
コメント