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2006.06.18

『生きていた男』

この作品はマイケル・アンダーソン監督、アン・バクスター、リチャード・トッド主演の疑惑サスペンスです。
なおこの文はネタバレ全開となっています。

1958年 ダグラス・フェアバンクスJr.プロダクション/ワーナー 英国作品
原題◆Chase a Crooked Shadow
スカイパーフェクTV315スターチャンネルにて。画質はよいです。
プロット この人は兄ではありません。それは・・・という話しです。

キャスト
アン・バクスター→遺産相続したキム・プレスコット
リチャード・トッド→キムの兄ウォードを名乗る謎の男
フェイス・ブルック→謎のホイットマン夫人
ハーバート・ロム→警察のバーガス署長
アレキサンダー・ノックス→伯父のチャンドラー・ブリッソン
アラン・ティルバーン→執事のカルロス
セルマ・デアギレア→メイドのマリア

マイケル・アンダーソン監督の演出はよいと思います。
この話しは作り方によっては安部公房の『人間そっくり』並みのSFにもなりそうです。

スペインのバルセロナから話しは始まります。スペインの別荘地が舞台となっています。
謎の2人が打ち合わせをして、それから謎の2人うちの1人リチャード・トッドが父の遺産を相続してるアン・バクスターの家に兄を名乗って乗り込みます。
アン・バクスターはこの人は兄ではありませんといっても居座って話しは進みます。話しはありがちでTVの2時間ドラマ向けですがキャストが豪華なので結構もっています。

リチャード・トッドはあらかじめ家の中の写真まで貼り替えて兄だと通します。
パスポート、銀行の信用状、等の証拠もそろえてあります。それから以前からいたメイドを追いだして謎の2人うちの1人ホイットマン夫人も乗り込んできていよいよヒロインを追いつめていく感じが強くなって話しは進行します。
途中では父の会社の消えたダイヤモンドの行方は?とレッドヘリングも入れて全体の1発アイデアな話しをごまかしていました。上手いじゃない。
それでどんどんとヒロインを責め立てる展開となっています。

カー・アクションもあります。
カー・レースをしていた兄なら6.5キロの公道を3分で走れるはずと兄を名乗るリチャード・トッドを問い詰めるとそれなら実行だとなり結構スピード感のあるカー・アクションがあります。で、3分余りで走れたりしてます。合格です。
クルマに乗っているとこはスクリーンプロセスで処理しています。これを最近のデジタル合成でやれば相当上手く描写出来ると思われます。少なくとも一目で分かるスクリーンプロセスよりはいい出来になるでしょう。

振り向いたら謎のホイットマン夫人がいてビックリという描写がありました。これはサプライズなありがちな手法です。ここは『レベッカ』(40年)から。
で、ミルクはいかがときます。このミルクには『断崖』(41年)のように暗いシーンでミルクが白く光らせる強調のため豆電球が仕込んであるのかと思ってしまいました。→入ってなかったみたい。

ラストは自白して解決となります。それは結構なのですが、やり過ぎの違法おとり捜査なのではと突っ込みたくなります。


アン・バクスターもリチャード・トッドもヒッチコック監督作品で主演をしています。これもこの作品を見る気がしたポイントでした。
アン・バクスターは『私は告白する』(52年)
リチャード・トッドは『舞台恐怖症』(50年)

アン・バクスターはシーンが変わるたびに衣装を変えてまるでバクスターのファッションショーのような感じでさすが主演女優といったところです。
そういえばアン・バクスターは有名な建築家フランク・ロイド・ライトの孫とのことです。

リチャード・トッドはまあまあな人の印象があります。
リチャード・トッドから連想する名前で、
エリザベス・テイラーの旦那の1人は?→マイケル・トッド
ミュージカルの振付師は→マイケル・キッド
となります。

ハーバート・ロムはクルーゾー警部のバカな上司のイメージがありますが、この作品の真面目なイメージが本来のもののようです。『デッドゾーン』(83年)では本来のイメージでしたが何だか変に見えたりしました。

製作のダグラス・フェアバンクスJr.は前説ではなくて終わってから登場していました。結末は言わないで下さいと言ってました。でも私のように結末がわかっていても面白かったですよ。
アン・バクスターのファッションショーと大熱演で十分もっていました。


ゲーリー・クーパー主演でこの作品と同じマイケル・アンダーソン監督作品の『六年目の疑惑』(61年)みたいな粗末な出来と思っていましたがそうではなかった。何で?→これはスターシステムにとらわれていないオチがよかったようです。突然に無関係なキャラが出てきて私が犯人ですでは見ててがっかりとなります。
そんなわけでアイデア倒れかと予想しましたがそうではないよい作品でした。


ダグラス・フェアバンクスJr.といったら主演作品で巻き込まれ型の面白そうなプロットに架空の国の言葉まで作り上げてしまったほどの凝り性ぶりの『絶壁の彼方に』(50年)があります。ハーバート・ロムも出てるそうですし間一髪の公衆電話のシーンもあります。

このプロットで熱海の温泉あたりとタイアップしてヒロインには宇津宮雅代か金沢碧で作ればTV2時間ドラマのでき上がりです。→女優さんが昔の人なのは随分前から2時間ドラマは見なくなっているからです。

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