『インビジブル』(2000年)
この作品はポール・バーホーベン監督、ケビン・ベイコン、エリザベス・シュー主演のSFサスペンスです。
作品とキャストと主人公が人間的な行動するのがいいという評で見ました。
なおこの文はネタバレ全開となっています。
2000年 ダグラス・ウィック・プロ/コロンビア・ピクチャーズ アメリカ作品
ランニング・タイム◆113分
原題◆Hollow Man
プロット◆透明人間になって人間的行動をとる話しのようです。
音楽◆ジェリー・ゴールドスミス 残された時間の少ない巨匠にとってキャリアのムダ遣いだったような気がする。
スカイパーフェクTV315スター・チャンネルにて。画質はよいです。
キャスト
ケビン・ベイコン→透明になったセバスチャン・ケイン博士
エリザベス・シュー→ヒロインのリンダ・マッケイ
ジョシュ・ブローリン→恋敵のマット・ケンジントン
キム・ディッケンス→獣医のサラ
グレッグ・グランバーグ→アジア系のカーター
ジョイ・スロットニック→白人のフランク
マリー・ランデル→黒人のジャニス
ローナ・ミトラ→ケイン博士宅の向かいの女性
ウィリアム・ディベイン→上司の教授
ポール・バーホーベン監督の演出はよいと思います。
自分のアパートから隣りの女性を覗くとこの構図は『裏窓』(1954年)そのまんまでした。他の作品等もこのパターンが多い。
『トータル・リコール』(1990年)の火星ドーム内のセットが『北北西に進路を取れ』(1959年)のラシュモア山の展望台のセットと似ているのを見てバーホーベン監督はヒッチコック監督作品の引用をよくやっているなと思いました。
『氷の微笑』(1992年)は『めまい』(1958年)だったし。
TVの作品紹介等でハイライトシーンはホトンド見たことがありました。
それでも面白いのは間をつなぐ本編というか何でもないシーンでも面白いからです。ここが演出がよいとなるゆえんです。
ケビン・ベイコン扮する傲慢なセバスチャン・ケイン博士の描写はそんなに嫌みではなくて妙に明るくて見てて気持ちいいほどの傲慢ぶりでした。さすがスターは違います。
透明になってさっそく人間的行動をとるケイン博士。このへんはまだ元に戻れるはずだったので余裕があったりします。
その肝心の透明なって人間的行動をとるお楽しみシーンはどれもしり切れトンボでした。これで物足りなければその手のポルノ映画を見ろということのようです。
3日くらいで元に戻るはずが失敗して10日以上も透明なままでいてこのままなのかと一応悩む描写もあります。
ゴムマスクにサングラスになるとタモリのようです。イマイチ緊張感に欠けるような。
ケイン博士は元々異常なのが透明になって更にひどくなったようです。モラルがどうのこうのとなっていますがモラルは最初からなかったようです。
この研究チームの人間関係は元々険悪なのがケイン博士が透明になりっぱなしになって更に険悪になったようです。
そんなわけでこの話しがどうなるとかとなると思っていたら、三角関係のもつれからなる痴話げんかとなるようです。どうでもいいような話しなのですが飽きずに見られるのはやはり演出がいいのでしょう。
主役3人ともゴリラ顔なのは何で?もちろんそのような意図があってのキャスティングなのでしょう。
意味あり気に登場するウィリアム・ディベイン扮する上司の教授はあっさりと片づけられてしまいました。何しに出てきたのかわからなくて、もったいないキャスティングです。
このラストでは何も解決されていないのでは?このようないいかげんなとこがバーホーベン監督らしくていいです。
何だかしょうもない話しのようです。政府の一大プロジェクトをめぐる攻防戦かと思ったら、政府の一大プロジェクトをめぐる痴話げんかのようでした。ところがこれが見てて面白くて始まってから終わるまで飽きませんでした。この話しでもたせるとは演出がよいとしか言いようがありません。
もしかしてポール・バーホーベン監督出演のメイキングの方がもっと面白かったりして。
そんなわけでポール・バーホーベン監督の平均な出来のよい作品でした。
この作品の低予算便乗物で『インビジブル・プロジェクト』(2000年)というのを見たことがありますがこちらの方がよほど政府の一大プロジェクトをめぐる攻防戦になっていました。結構面白かったのでお勧めです。
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