『イン・ドリームス 殺意の森』(1998年)
この作品はニール・ジョーダン監督、アネット・ベニング主演の超常現象物サスペンスです。
なおこの文はネタバレ全開となっています。
1998年 スティーブン・ウーリー・プロ/ドリームワークスSKG アメリカ作品
原題◆In Dreams
スカイパーフェクTV315スター・チャンネルにて。画質はよいです。
プロット 予知夢から色々とある話しのようです。
キャスト
アネット・ベニング→予知夢を見るクレア
アイダン・クイン→夫のポール
ケイティ・サゴナ→娘のレベッカ
ロバート・ダウニーJr.→正体不明のビビアン
ポール・ギルフォイル→担当のケイ刑事
スティーブン・レイ→精神科のシルバーマン博士
デニス・ブーツスカリス→外科医のスティーブンス
ニール・ジョーダン監督の演出はよいと思います。
どこかの室内に浸水するシーンから始まります。タイトルバックのダイバーは誰で何をしていると興味をそそられます。→これは行方不明の女の子の捜索をしていたということらしい。ダイバーは誰でもないとなります。
1965年 ノースフィールドはダム工事で浸水して消えたとなっています。
アネット・ベニング扮するヒロインのクレアは最近不思議な夢を見ることを気にかけていたらそれば自分の娘のことだったとなります。そして自分の娘が死んだことで発作的に自殺行為な暴走をします。
そのクルマの転落シーンの主観ショットがあったりします。これは夢で見そうなショットでした。よくある落下する夢のことです。
それで入院するクレア。しばらくして退院となります。
自宅でノイローゼ状態となり自殺を計りまた病院行きとなります。この辺ではまわりは怪しい人ばかりとなっています。
飼い犬を追って病室を抜け出せば交通事故騒ぎをおこしてしまいます。ここは何でもないシーンだと思いますが、さすがハリウッドのメジャー作品なのでどうしてそんなに何台も玉突き追突になるのか?と思うくらい派手な事故になっています。
夢の中でモノトーンに赤いドレスでホテルへ行き夫の死体を見るクレア。予知夢となってしまいます。
そんなこんなで謎のビビアンの手引き?で病院を脱走するクレア。見ててどういう展開なのだ?と思いました。悪くないです。
ここでは同じように行動する2人は平行して描写していました。ところでビビアンはいきなり登場するような気がしました。伏線はあったの?よくわかりませんでした。
予知夢の話しなのでとりとめのない展開となっているようです。夢を見ているようですとなります。
クライマックスの古いリンゴジュース工場からのアクションシーンはヘリコプターは飛んでの空撮シーンもたっぷりな派手な描写でした。ハリウッドのメジャー作品はいちいちやることが派手です。
ラストの制裁を受ける犯人の描写は製作側から無理に押し付けられたといった感じでした。これでは描写バランスを取ったというよりこの犯人が主人公のようになってしまいます。その前の母と娘のシーンで終わってた方がよかったような。
後タイトルでは私でも知っているロイ・オービソンの歌が流れます。いい歌です。Non-Original Music by Roy Orbison (title song "In Dreams")
日本映画の歌はタイアップの小遣い稼ぎが目的なのダメな使い方ばかりなのでうらやましい限りです。
アネット・ベニングはこのくらいの歳の娘がいる役にしては少し歳の取り過ぎのような感じもしますが娘を思う母を熱演していました。
演じるクレアは童話の挿し絵画家のようです。コンピュータで絵を描いてたりします。コンピュータはやり直しが出来るのがいいとこです。やり直しの出来なければコンピュータではない?
ロバート・ダウニーJr.は熱演していました。
ところでダウニーJr.は何であんなに何回もヤク中毒で再起不能から復帰するたびに誉めそやされるのかよくわからん。悪くはない俳優だと思いますが代わりはいくらでもいるでしょう。
アイダン・クインはあまり感じのいい役ではなかった。
ニール・ジョーダン監督作品の常連のスティーブン・レイが出ていますがそんなに重要な役ではなかった。この作品はアメリカ人以外の扱いが悪いな。
そんなわけハリウッドのスタジオ相手に妥協はしているニール・ジョーダン監督でしたがよい作品でした。
« 『トップ・シークレット』(1984年) | トップページ | 『ゴシカ』(2003年) »
「映画」カテゴリの記事
- 『彼らは忘れない』(1937年)(2022.02.27)
- 『ギャングを狙う男』(1953年)(2022.02.26)
- 『ブラック・リッジ』(2020年)(2022.02.20)
- 『フローズン・ストーム』(2020年)(2022.02.19)
- 『私は逃亡者』(1947年)(2022.02.13)
「1990年代」カテゴリの記事
- 『地獄の女スーパーコップ』(1992年)(2018.12.30)
- 『マングラー』(1995年)(2018.12.16)
- 『ホムンクルス 新種誕生』(1997年)(2018.12.15)
- 『PERFECT BLUE パーフェクト ブルー』(1998年)(2018.08.26)
- 『ありふれた事件』(1992年)(2018.03.11)
コメント