『ハイル・ミュタンテ! 電撃XX作戦』(1993年)
この作品はアレックス・デ・ラ・イグレシア監督のSFアクション・コメディです。
なおこの文はネタバレ全開となっています。
1993年 スペイン作品
ランニング・タイム◆95分
原題◆Action Mutante
プロット◆身代金を取ろうと色々ある話しのようです。
音楽◆ファン・カルロス・クエリョ
ラロ・シフリンのスパイ大作戦の音楽があったような。スペインには著作権がないのか。それともお金払ってんの?
スカイパーフェクTV260シネフィル・イマジカにて。画質はよいです。
キャスト
アントニオ・レシネス→ラモン・ヤリッツ
フレデリケ・フェデール→パトリシア・オルジョ
アレックス・アングロ→アレックス・アバディー
フアン・ビアダス→クイミセファ
ケラ・エレジャルデ→マニタス
サタニモ・ガルシア→ジョアン・アバディー
Antonio Resines→Ramón Yarritu
Frédérique Feder→Patricia Orujo (the Bride)
Álex Angulo→Alex Abadie
Juan Viadas→Juan Abadie
Karra Elejalde→José Óscar 'Manitas' Tellería
Saturnino García→César 'Quimicefa' Ravenstein
Fernando Guillén→The ominous Orujo
Jaime Blanch→Jaime Blanch (himself), the mad newscaster
Ion Gabella→Jose 'Chepa' Montero, the damned hunchback (as Ion Gavella)
Bibiana Fernández→Deluxe guest (as Bibí Andersen)
Rossy de Palma→Deluxe guest
Enrique San Francisco→Luis María de Ostalaza
Féodor Atkine→Kaufmann
Felipe Vélez→García
Francisco Maestre→The Grandfather
誰が誰だかわからん。セルフサービスで読んで下さい。
アレックス・デ・ラ・イグレシア監督の演出はまあまあだと思います。
最初は都市ゲリラの話しと思ってたら、宇宙船物になって、それからは荒野を舞台の何だかよくわからんアクションになっていました。段々とカネがかからなくなっているようにも見えたりします。
アクションミュタンテの面々の紹介では『ブレードランナー最終版』(82-92年)でレプリを紹介するやり方でやってました。
宇宙船が舞台になってからようやくこれは近未来物なんだとわかりました。ここは『エイリアン』(79年)のようです。
誘拐されて花嫁の名はパトリシアという。
誘拐される人はそういう名前になっているようです。人質が犯人側に協力的になることをストックホルム症候群というそうです。これもパトリシア・ハースト誘拐事件からなのでしょうか。
誘拐した花嫁にするさるぐつわなんですが、大きいホッチキスの針みたいなのが複数個で止めてあった。これが見てて痛そう。
ところで肩でつながってるシャム双生児のことを「おまえらは2人で1人前だ」なんて言ってた。ひどい言い方です。
アクションミュタンテのボスが部下を次々と始末していくとこはマカロニウエスタンみたいです。
荒野を歩き回るとこは『猿の惑星』(68年)みたいで、その荒野に生息する得体のしれない一家が出てきて無理やり花嫁をどうにかしようとするとこは『昼下りの決斗』(62年)?
人質と身代金の交換場所にTVクルーが来て実況中継をしてました。カメラが1台なので撮るのが大変そうでした。
クライマックスに銃撃戦があって唐突にスペインの歌でエンドとなります。
この歌のとこだけですが何となく『ワイルドバンチ』(69年)みたい。スペインの作品だからスペインの歌となるのか妙に納得出来ました。
スペインの監督はペドロ・アルモドバル監督しか知らず、そのアルモドバル監督ではないのでイマイチ不安でしたが製作はアルモドバルがやっていました。
なるほど『遊星よりの物体X』(51年)の製作をやったハワード・ホークス監督と同じようなものかも。
『遊星よりの物体X』は実際見ればホトンド、ハワード・ホークス監督作品みたいなものでした。登場キャラの描写なんてホークス作品そのもので、なによりもヒロインがホークス監督好みなのです。
この手の話しはアイデア1発で出だしはいいんだけど中だるみして尻すぼみになってしまうことが多いのでそこを注目してましたが、で、やはりそんな感じになっていました。
ペドロ・アルモドバル監督作品のレギュラーの人が出てました。鼻の形が特徴的な女性でパーティのシーンだけでしたが。→ロッシ・デ・パルマのようです。
そんなわけで正直言ってこれはペドロ・アルモドバルが監督した方がよかったと思われる出来でのまあまな作品でした。でも悪くはない。
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