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2006.04.23

『パルメット』

この作品はフォルカー・シュレンドルフ監督、ウッディ・ハレルソン、エリザベス・シュー、ジーナ・ガーション出演のフィルム・ノワールです。
『レア 魔性の肉体』というタイトルになっている場合もあるようです。よくわからん。
なおこの文はネタバレ全開となっています。

1998年 キャッスルロック/ワーナー ドイツ=アメリカ作品
ランニング・タイム◆115分
原題◆Palmetto
プロット◆誘拐騒動でドツボにハマる話のようです。
音楽◆Klaus Doldinger
スカイパーフェクTV315スター・チャンネルにて。画質はよいです。

キャスト
ウッディ・ハレルソン→元新聞記者のハリー・バーバー
エリザベス・シュー→富豪の後妻レア
ジーナ・ガーション→ハリーの恋人のニーナ
クロエ・セビニー→娘のオデット・マルルー
マイケル・ラパポート→元汚職警官のボネリー
トム・ライト→ハリー・バーバーの友人レニック、どこかで見た顔
ミッキ・マッキーバー→アルダ、ニーナの姉でその旦那がレニック

フォルカー・シュレンドルフ監督の演出はよいと思います。
この人はドイツのアートシアター系の監督だと思ってましたがどうしてこれを撮ったのでしょう。よくわからん。→原作者のジェームズ・ハドリー・チェイスは実はアメリカ人ではなく英国人です。だからフォルカー・シュレンドルフ監督が撮ったのでしょう。

タイトルで原作はJust Another Suckerとのことで邦訳のタイトルは不明です。→調べたら、これは『貧乏くじはきみが引く』でした。結構話しに合ったタイトルだったようです。この作品の話しそのまんまです。

ウッディ・ハレルソン扮する元新聞記者のハリー・バーバーのモノローグが始まるフィルム・ノワール物です。タイトルのパルメットとは舞台になる街の名前です。夜のシーンは少ないけどフィルム・ノワールです。
時代設定は現代のようですが携帯電話は使わずに公衆電話を使用。携帯電話ではフィルム・ノワールにはならないのかもしれません。
話が進行していくにしたがって、そんなのあり?のフェイク満載でこまったものなのですが何故か見てて大丈夫でした。
ウッディ・ハレルソンはドツボにハマりっぷりがよいからかもしれません。実は誘拐された娘は別人でしたとかぞろぞろ出てきます。
ヒロイン2人が一緒に映らないのかは思ったらクライマックスではそうなっていた。ここではエリザベス・シューの方がいいキャラでした。

ウッディ・ハレルソンの他の作品は見たことはなくてボーリングをしてる『キングピン ストライクへの道』(1996年)を少し見た程度です。
ここでは汚職事件を記事にしようとしたら嵌められて2年ムショ入りし状況が変わり無罪となって出てきたばかりの元新聞記者ハリー・バーバー。正直なのが仇となってついていないキャラでした。誘拐した娘や検事にもそれを言われています。
脅迫状を打ったタイプライターを川に捨てていました。ここも手際の悪いとこを見せていました。
誘拐が上手くいかなくなってくるとこでは雨が降り続いていました。この辺からウッディ・ハレルソンはドツボにハマっていきます。この後もハマるハマる、面白いようにドツボにハマっていきます。
このままではダメだと誘拐した娘の父親に真実を告げに行ったらまたドツボにハマる。ウッディ・ハレルソン、ドツボにハマる図が異常にサマになっています。

エリザベス・シューはいい感じです。
薄いグリーンのニットにグレイのスカートで登場。若い後妻として登場していて前妻の17歳の娘と14歳離れているとのことでした。
グラマーではなくて少し太り気味なような。このままではすぐにキャサリン・ターナー並みになってしまいそうです。これなら取れるの筈の『リービング・ラスベガス』(1995年)での娼婦役でもアカデミー主演女優賞が取れなくてヤケになったのか賞には見切りをつけたのかよく分かりませんが、この作品では最初は標準的なファムファタール演技でしたが段々と壊れていき後の方ではカリカチュアすれすれのファムファタール演技になっていました。オマケにラストでは『サンセット大通り』(1950年)のグロリア・スワンソンのように階段を下りてきましたし、これはやり過ぎかもしれません。ですが少なくともジーナ・ガーションとの演技対決では勝っています。
ポール・バーホーベン監督の『インビジブル』(2000年)にも出てるようですから、もうキャリアを捨てているのか心配になります。よい作品にはなると思いますがアカデミーは無理でしょう。

ジーナ・ガーションのキャラはディスクグラインダー等を使って金物を加工して前衛彫刻?を作る芸術家でした。このような設定のヒロインをどこかで見たと思ったら『冒険者たち』(1967年)のジョアンナ・シムカスでした。

誘拐等に使うクルマは以前は青い筈だった錆だらけの古いハードトップです。ハードトップって懐かしい言葉で現在はありません。
誘拐される娘のクルマでマツダ・ロードスターが出ていて、何となく駐車すると隣りのクルマがまたマツダの初代RX-7でした。何でそうなるのか不思議です。

ジェームズ・ハドリー・チェイスで・・・
ダシール・ハメットやレイモンド・チャンドラーよりランクが下とみなされているジェームズ・ハドリー・チェイスの本は邦訳のタイトル名は面白いのですが読む気にはなれなかった。『貧乏くじはきみが引く』『危険なやつは片づけろ』『ミス・ブランディッシの蘭』『世界を俺のポケットに』『ダイヤを抱いて地獄へ行け』『ある晴れた朝突然に』『殺しは血であがなえ』『その男凶暴につき』等々この他にも沢山あります。どれも七五調の面白いタイトル名ですが1冊も読んでません。その前に大藪春彦を読んだから元ネタまで読む気にはなれなかったもしれません。『悪女イヴ』も読まなかった。読んだのはジャンルが違う『パラサイトイヴ』とか『未来のイヴ』でした。

そんなわけでフェイクとドツボが満載のよい作品でした。


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