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2006.04.08

『昼下りの決斗』

この作品はサム・ペキンパー監督、ジョエル・マクリー、ランドルフ・スコット主演の少し変わったウエスタンです。
なおこの文はネタバレ全開となっています。

1962年 MGM アメリカ作品
原題◆Ride the High Country
DVDにて。画質は非常によいです。ロケが美しい。
プロット 成り行きで人助けをする話しのようです。
音楽 ジョージ・ベイスマン 何だかウエスタンのTVシリーズのようです。

キャスト
ジョエル・マクリー→元保安官のスティーブ
ランドルフ・スコット→スティーブの相棒だったギル
ロン・スター→若い男ヘック
マリエット・ハートレイ→牧場のエルサ
ジェーズ・ドルリー→ハモンド兄弟の結婚相手 ビリー・ハモンド
ジョン・アンダーソン→ハモンド兄弟の家長 エルダー・ハモンド
ウォーレン・オーツ→ハモンド兄弟 弟ヘンリー・ハモンド
L・Q・ジョーンズ→ハモンド兄弟のシルバス・ハモンド
ジョン・デイビス・チャンドラー→ハモンド兄弟の末っ子 ジミー・ハモンド
R・G・アームストロング→牧場のジョシュア神父
エドガー・ブキャナン→トリバー判事
ジェニー・ジャクソン→女主人のケイト


サム・ペキンパー監督の演出はよいと思います。

主演のスター2人は演じるキャラに合っています。よいキャスティングです。
ジョエル・マクリーは結構いい作品に出ています。いい監督にも恵まれているし。名前をあげれば凄い監督ばかりです。セシル・B・デミル。ウィリアム・ワイラー。ハワード・ホークス。ラオール・ウォルシュ。アルフレッド・ヒッチコック。プレストン・スタージェス。で、ラストがこの作品でサム・ペキンパー監督となるわけです。
ランドルフ・スコットはB級までは落ちないけどウエスタン専門のスターでした。

ヒロインを演じるマリエット・ハートレイ何となくブリジット・フォンダに似ているです。いいな。


ジョエル・マクリーとウォーレン・オーツが一緒に映ってると何か妙な感じがしてよろしい。そう言えば『シャレード』1963年版でもケーリー・グラントとジェームズ・コバーンが一緒に出ていたのも妙な感じがしたと思い出した。面白い変な組み合わせです。

ペキンパー監督はこの頃から主要キャラ2人の対比になっていますよく考えたらペキンパー作品はどれもこの設定なのです。映画作家です。
マクリーのキャラが『ワイルドバンチ』(69年)ではウィリアム・ホールデンになって、スコットのキャラがロバート・ライアンになったのだと思われます。とくにホールデンのウエスタンルックがホトンド似ています。そう言えば設定と多少違いますが死ぬキャラも生き残るキャラも共通しています。面白いのです。映画作家です。

見はじめてからこの作品にはマクリーとスコットが出ているんだなと気が付いたりします。これは豪華のコンビですな。マクリーの声は『海外特派員』(40年)の時から変わっていません。
キャスティングで悪党兄弟にペキンパー監督作品ではお馴染みのウォーレン・オーツとか、L・Q・ジョーンズとかがいたりして思わずいいなとなってしまいます。


タイトルです。
ごく普通な始まり方となっています。

西部の町です。
馬に乗ってジョエル・マクリー扮する元保安官のスティーブが登場。
邪魔にされています。クルマも走っています。最初からペキンパー監督らしい。

ラクダと馬のレースが行われています。
距離によってはラクダが有利になるとのことです。これも風変わりです。
屋台も出ています。

インチキ射的屋をやっているランドルフ・スコット扮するギルが登場。
客のふりをして近づくスティーブ。
スティーブとギルは旧友です。久しぶりのあいさつとなります。
25万ドルの金塊を運ぶ仕事で来たとスティーブ。

銀行です。
スティーブがやって来ます。
頭取のサムソン。息子で窓口のアブナー。
場所はコース金山、シェラ山脈、一本道、運ぶ金額は20000ドルになっています。随分は話しが違うようです。
1日40ドルと条件を出すスティーブ。老眼なスティーブは契約書をわざわざトイレで読みます。これは老眼鏡をかけているのを見られないためです。

レストランです。
中国人のやっているレストランらしく漢字が見られます。美人のウエイトレスがいます。
スティーブが待っています。
ギルと若い男ヘックがやって来ます。
スティーブとは6年コンビを組んでいたとギル。
ラクダに乗っていたのはヘックのようです。そのことを根に持っている連中とケンカとなるヘック。ここはコミカルな乱闘になっています。音楽は鳴っているだけ。まるでTVウエスタンのようです。

3人で移動中です。
荷物運搬用に馬が1頭います。

牧場です。
マリエット・ハートレイ扮するエルサが登場。
3人が通りがかります。
この牧場はジョシュア神父と娘のエルサがいます。
急いでドレスに着替えるエルサです。何となく変わってるウエスタンだなとなります。

この牧場に泊まる3人。納屋に寝ます。
ギルとヘックは裏切るつもりです。

食事です。
会話とは別に視線を交わす手法が使われています。よくありそうですが実はアルフレッド・ヒッチコック監督ぐらいしか使っていない手法です。ペキンパー監督はこの手法を使いこなせるようです。

食事が終わり台所にて。窓からエルサに声をかけるヘック。
エルサとヘックの会話。S.F.に行く話し等。

納屋にて。
ギルから昔の女サラの話しが出ます。

コラルで待ち合わせのヘック。
エルサが来ます。婚約者ビリー・ハモンドの話しが出ます。
オヤジの神父が来て追い返されるヘック。

家に戻って親子げんかとなっています。
音楽が大げさ過ぎてギャグのようです。まだ監督2作目なのでこんなものですか。

牧場を出る3人。
川で休みます。
ギルはそれとなく持ち逃げの話しを持ちかけます。スティーブは聞いてない。

山に入ります。
喋りまくるギルです。

ロケの風景がきれいです。DVDで見て初めてわかりました。

エルサが追って来ます。
金山に行きたいとのことです。一悶着ありますが結局連れていきます。

食事です。
ここはロケではなくセットになっています。画調が違うのですぐにわかります。
キスしてその気になるヘック。嫌がるエルサ。
ヘックをKOするスティーブ。ルーティンな描写です。

金山です。到着するスティーブ一行。
エルサの相手ビリー・ハモンドは何処?

ハモンド鉱山です。
4人ほどいます。絡まれるヘック。
ハモンド兄弟の面々。
ビリー 結婚相手。
エルダー 家長。
ヘンリー 弟。
シルバス。よくわからん。でもL・Q・ジョーンズが演じています。
ジミー 末っ子。
と、色々とそろっています。

スティーブとギルは取引中。
委託されてる太った娼館の女主人が相手です。

ハモンド鉱山です。
兄弟の悪ふざけの図です。
テントからシルバスをたたき出すビリー。
昼間からやる気満々のビリー。嫌がるエルサ。

また兄弟ワルふざけの図。
ヘンリー・ハモンドは風呂嫌いです。ナイフまで出して嫌がっています。ウォーレン・オーツが演じています。これはギャグなのか?
そんなとこから何だか兄弟全員とやらされそうな雰囲気のエルサです。

ウエディングドレスで馬に乗って行進のエルサとハモンド兄弟。
娼館兼酒場Kate's Placeに入ります。
女主人のケイト。太っています。
売春婦はサム、、ローズ、ベル、キャンディと名が呼ばれています。
結婚を承認するトリバー判事がいます。酔っぱらっています。

歌が入ります。聞いたことがあります。『バンド・ワゴン』(53年)で最後に流れる歌です。いい歌です。

スティーブら3人は帰る支度中。
11,486ドルとのことです。20000ドルの筈がだいぶ少なくなっています。

結婚式となります。
ハモンド兄弟に次々とキスされるエルサ。かなり違うような感じになっています。
ダンスとなります。ここでも同じです。

いよいよビリーとの初夜になるエルサ。
ビリーは足を踏み外して気絶する。そこを兄弟2人が入り込んできます。
話が違うので逃げるエルサ。
ヘックが助けに来るが逆にのされます。
スティーブが来てリボルバーで制圧してエルサを連れて帰ると言います。

帰り支度のエルサ。
ハモンド鉱山には戻れないので男物の服を着ています。

この件を鉱山法廷に持ち込むハモンド兄弟。
法廷は野外になってます。結婚は正式なので不利な状況です。

判事のとこへ乗り込むギル。
証明書を取り上げ、証明書は持っていないと言えと強制します。これで結構を無効にするつもりのようです。

そんな小細工から省略があって金山を出る4人。
ハモンド兄弟は収まらず判事を袋にしています。

移動中です。
昔はワルだったとスティーブ。
また話しを持ちかけるギル。スティーブは聞いてない。

ギルはヘックに今夜決行と言います。
ヘックはやる気がなくなっている。

夜です。
持ち逃げを決行中のギルとヘック。
ですがスティーブに待ち伏せされていました。失敗となります。

移動中です。山中にて。
ギルとヘックは拘束されています。
そんなとこにハモンド兄弟が追いついてきます。
ビリーとヘンリーが交渉に来る。交渉は決裂します。
判事の証明書は元本があると言ってます。こちら側は不利です。

山中でハモンド兄弟と撃ち合いとなります。
レバーアクションのライフルを使う中で1人だけ自動式ライフルを使ってるヘンリーが目立ちます。発射間隔が短くて空薬莢が排出されているので間違いありません。
ウエスタンに自動式ライフルとは、この頃から変わってるウエスタンのペキンパー監督です。

ヘックがシルバスをやります。ハモンド兄弟の5人のうち2人をやったらしい。
残りは3人です。

池のほとりで食事です。
ハモンド兄弟の残り3人は何処?

このへんでDVD2層切り替えがあります。

ギルはこの場をずらかります。
徒歩で引き返して死んだシルバスの銃と馬を手に入れます。

3人は移動中。追跡のギルとカットバックしています。
追いつくギル。少し遅れて尾行となっています。

牧場です。
実は牧師のオヤジはもう殺されていたりします。
気がつかず接近の3人。
待ち伏せのハモンド兄弟です。ビリー、エルダー、ヘンリーの3人です。
何故かカラスがウォーレン・オーツの上に止まっています。なつかれているようです。
撃ち合いとなります。ライフルを馬においてきたので不利な状況となります。
ヘンリーの自動式ライフルはタマ切れなのか作動不良の故障なのか使えなくなっています。これはご都合主義です。近距離ではリボルバーはライフルの相手になりませんので、リボルバーとライフルの決闘にならないようにしています。

カッコよく馬を飛ばして救援のギル。
でも撃たれます。転倒となる。まだ大丈夫で合流します。
この不利な状況を何とかしようとハモンド兄弟に決闘を持ちかけるスティーブとギル。
ヘックは負傷していて出番はありません。

話しにのったハモンド兄弟とスティーブとギルの3人対2人の変則な決闘となります。
1発では決まらずに撃ち合いが続くのも変則です。
ハモンド兄弟3人はやられます。
スティーブは致命傷を負います。

スティーブは1人で死にたいとギルに伝え、ギルはこの場を去ります。
エンドとなります。


もっとゆるい出来だと思っていましたが意外とよく出来ていました。
そんなわけでサム・ペキンパー監督らしい少し変わったウエスタンのよい作品でした。

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