『レプティリア』(2000年)
この作品はトビー・フーパー監督の動物パニック物です。
なおこの文はネタバレ全開となっています。
2000年 NUイメージ アメリカ作品
原題◆Crocodile
スカイパーフェクTV312 CSN1ムービーチャンネルにて。画質はよいです。
プロット 怪物クロコダイルに悪戦苦闘する話しのようです。
キャスト
マーク・マクローリン→主人公のブレイディ
ケイトリン・マーティン→まじめなヒロインのクレア
ソマー・ナイト→ブロンドのサニー
ジュリー・ミンツ→犬を飼ってるアナベラ
クリス・ソラリ→お調子者ダンカン
D・W・レイザー→地元のキット
レット・ジョーダン→スキンヘッドのフォスター
グレッグ・ウェイン→酔いつぶれたハブス
ハリソン・ヤング→クラーク保安官
テレンス・エバンス→アリゲーター牧場主シャーキン
アダム・ジアッシュ→アリゲーター牧場助手レスター
トビー・フーパー監督の演出はよいと思います。
キャストはどなたも聞いたことがないので誰が食われても残っても構わないです。順番もどうでもいいです。
タイトルからストーリーにボアズ・デビッドソンの名があって、これはイスラエルのお気楽セックス物『ポーキーズ』シリーズで一山当てた人ではないかと思い出してしまいこれで本編はどんな話しかが読めてしまった。←そんな感じの話しでした。それで肝心のヌードもセックスシーンがない。なんだいこりゃ。
ソベック湖なるとこが舞台です。革なめし工場に廃業したいわく付きのホテル。←ロケもセットもなく外観のみマット画のホテルです。こういうのは好きだな。
襲われるメンバーがハウスボートに8人。配分は男5人に女3人です。それに犬1匹。
卵に悪さした釣りに来ていた中年男2人がいきなり怪物クロコダイルに片づけられます。話しが早くていい。
そんな感じで見ていればハウスボートの連中は早く片づけろと思ってしまいます。なかなか進行しない話しに見ててイライラします。で、ようやく1人片づけ、その後にハウスボートを破壊する怪物クロコダイル。これで次はどうなるとなります。
怪物クロコダイル。姿より音でビックリさせられます。
それに目にも止まらぬ早業で片づけるのでビックリ=サプライズばかりでサスペンスのサの字もありません。そのような演出なのでしょう。
この怪物クロコダイルは襲う時とは違い、湖を移動する時はゆっくりと泳いでいました。ここはCGではなく、いかにもな張りぼてを使っているのがイマイチでもう少しカネをかけたほうがよかったのではとなります。
CGのおかげで泳ぎからは一転して陸上で走るのがやたらと速い怪物クロコダイル。これは無敵です。
保安官は手がかりを求めにアリゲーター牧場に行きます。
ここは何となくトビー・フーパー監督の代表作『悪魔のいけにえ』(74年)(怖そうなので未見)風な感じになっているようです。
牧場主によるとアリゲーターとクロコダイルは違うとのことです。
この怪物クロコダイルは20フィートはあると推理します。あの怪物クロコダイルは祖父と父の仇と復讐に燃える牧場主です。これは伏線のはず。
怪物クロコダイルにハウスボートの破壊された後は徒歩で逃げる男女達です。
で、怪物クロコダイルをボートで追う保安官とアリゲーター牧場主。酒を飲みながら捜索しています。大丈夫なのかいとなります。
この2班の話しが平行して進行しています。意外とまじめに話しは進行してると思ったら意外な展開となります。
2班が合流してボートで町まで行こうとしたら、そうはさせじと怪物クロコダイルが登場して頼りになるはずの保安官とアリゲーター牧場主のプロ2人があっさりと片付けて退場させたりします。あれだけ引っ張っておきながら何のために出てきたのかわからんキャラです。あっさりとやられるキャラはトビー・フーパー監督の作風なのかな。
卵を壊したり持っていくとその怪物クロコダイルが暴れるとなっています。
オチはTVシリーズ『ウルトラQ』(65年)のラゴンの話しと同じでした。どちらか面白いかとはいうとそりゃラゴンの方が面白い。
まじめなヒロインのクレアはリュックに怪物クロコダイルの卵が入っているのを知らずにそのリュックを持ったまま逃げます。いつまで持っているのか?まだ持っているのか?と疑問に思えるくらいしつこく持っています。で、ようやくオチにつながるようです。
不条理スプラッタ物で有名な『悪魔のいけにえ』(74年)(怖そうなので未見)のトビー・フーパー監督の隠れた才能なのかわかりませんが、この監督は女優さんをきれいに撮ることが出来るようです。いままでに見た2本では両方ともきれいに撮っていました。
『スペースバンパイア』(85年)のマチルダ・メイ
『トビー・フーパー ドレス』(90年)のメッチェン・エイミック
と、きれいに撮れていました。この作品のヒロインもきれいに撮れています。聞いたことない女優さんですけど。
出来の方は同工異曲のスティーブ・マイナー監督の『レイクプラシッド』(99年)と比べればどっこいですか。スティーブ・マイナー監督とのトビー・フーパー監督、どちらの方が腕前がいいか?これはよくわかりません。いいのはトビー・フーパー監督のほうかな?
『レイクプラシッド』のキャストでトビー・フーパー監督が撮った方がよかったみたい。ブリジット・フォンダがきれいに撮れてたのに。
そんなわけでしっちゃかめっちゃかな動物パニックのよい作品でした。
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