『ボディ・カウント ヤバい奴ら』(1996年)
この作品はロバート・パットン=スプルイル監督、ビング・レイムズを始めとする通好みなキャストの犯罪アクションです。
なおこの文はネタバレ全開となっています。
1996年 アイランド/ポリグラム アメリカ作品
原題◆Body Count
スカイパーフェクTV315スター・チャンネルにて。画質はよいです。
プロット ある強盗団の犯罪の後の話しのようです。
音楽 カート・ソベル
キャスト
ビング・レイムズ→リーダー格のパイク(黒人)
ジョン・レグイザモ→情緒不安定のチノ(ラテン系)
デビッド・カルーソ→運転担当のホッブス(白人)
ドニー・ウォルバーグ→影が薄いブッカー(白人)
フォレスト・ウィテカー→強盗の首謀者クレーン(黒人)
リンダ・フィオレンティーノ→巻き込まれたヒロインのナタリー(白人)
ロバート・パットン=スプルイル監督の演出はよいと思います。
これがホントのフラッシュバックと、効果音とフラッシュで回想となってました。
簡単な仕事の筈が何故そうではなくなってしまったのかビング・レイムズ扮するパイクが回想します。
5人組が強盗の際に1人減って4人になり盗んだブツを売りにマイアミに向かいその際にも色々あって段々と人数が減っていきます。タイトルから予想出来る話しでした。
強盗は良心が痛むわけではなく手配や捕まったら後が大変なので殺しはしたくないとなっているようです。動けば殺すと脅かすけどホントはそうでもないのが面白いものです。でも実際動けば殺されると思います。難しいとこです。
この強盗団は覆面代わりに白いゴム製の妙に凝ったマスクを使用してました。結果的にマスクに凝るより人選に凝った方がよかったようです。
展示前の梱包されているブツだけを盗む筈が展示中のブツまで手を出してしまい警報が鳴ってしまったわけです。これは計画通りにしないアマチュアが混じっていたのが原因です。
ビング・レイムズは切れて使える男の役が多い。
この作品でもそうなっています。何といっても役名がパイクですから頼りになることは分かります。『ワイルドバンチ』(69年))でウィリアム・ホールデン扮する強盗団のリーダーがパイクという名前なのです。
この集団の引率担当といった感じで4人のバスや列車の切符を買っていました。いずれもトラブルがあって使えなくなってしまったのはこまったものです。
フォレスト・ウィテカーが強盗の首謀者を演じてました。あまり似合わないし、しかも冒頭で死んでしまいます。よくこんなキャラを引き受けましたな。それでもウィテカーらしいのが愛のために強盗に入ったと力説してるとこです。こんなことを言っても浮かないのがウィテカーらしい。
ジョン・レグイザモのキャラは口だけ達者なしょうもない奴でした。
散々迷惑かけて最期は哀愁を感じさせる死に方となってました。さぞ演じ甲斐があったでしょう。
レグイザモは意外と背が低い。もしかして『スポーン』(97年)の妙なキャラは自前の背で演じていたのかと思ってしまいました。
レグイザモは背が低いスター御用達の共演者で重宝されてるといった感じで、マイケル・J・フォックスの『カジュアリティーズ』(89年)とかアル・パチーノの『カリートの道』(93年)等で相手役を務めていました。
デビッド・カルーソのキャラは運転担当となってますが、もしかしてタダのクルマ泥棒なのでは。
ところで私はデビッド・カルーソとニック・マンクーソを混同しています。
デビッド・カルーソは主役としてのTVから映画進出にほぼ失敗。ニック・マンクーソはサポートに徹してちょこちょこと出ています。どちらがいいのかはよくわからん。
クルマの運転でバックでピタリと止めるとこや縦列駐車が上手なのが印象的でした。さすがにプロのスタントドライバーは凄い。
リンダ・フィオレンティーノは夫婦げんかしたばかりでクルマが故障中で成り行きで強盗団のクルマに乗り合わせることになってました。とても素人とは思えない落ち着きぶりでてしたがリンダ・フィオレンティーノが演じるせいか見てて何故か納得出来たりします。
そんなわけで二転三転してまあまあの落ちのよい作品でした。レイムズはいいキャラしてました。
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