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2006.01.31

『セルロイド・クローゼット』

この作品はロブ・エプスタイン、ジェフリー・フリードマン監督のゲイに関するドキュメントです。
なおこの文はネタバレ全開となっています。

1995年 ブリルスタイン=グレイ・エンタテイメント フランス=英国=ドイツ=アメリカ作品
ランニング・タイム◆102分
原題◆Celluloid Closet
プロット◆ゲイの扱いや描写に関するドキュメンタリーです。
音楽◆カーター・バウエル
スカイパーフェクTV311パワー・ムービーにて。画質はよいです。

キャスト
トニー・カーティス
シャーリー・マクレーン
スーザン・サランドン
トム・ハンクス
ウーピー・ゴールドバーグ
他にも色々な方々がインタビューを受けていました。


ロブ・エプスタイン、ジェフリー・フリードマン監督の演出はよいと思います。と、いってもインタビューと作品のハイライトをつないでるだけですが。
映画でのゲイは物笑いのタネということです。

トニー・カーティスのインタビューがあります。
1895年のエジソンの短編映画からゲイの描写があるとのことです。男2人でダンスのシーンがある。
1933年にシシーと呼ばれるキャラが登場します。なよなよとした男で出てるだけで笑いをさそうキャラ。ゲイと日陰者扱いで黒人と同じだそうです。

『ミス・ダイナマイト』(1933年)◆ゲイバーが登場。
『モロッコ』(1930年)◆男装の女性登場。マルレーネ・ディートリッヒの有名な男装して女性にキスをするシーン。ディトリックと発音していました。
『クリスチナ女王』(1933年)◆レスビアンの女王。
『ターザンの逆襲』(1934年)◆有名な2人で泳いでるカットされたシーン。

検閲で悪名高いヘイズ・オフィスが出来たのはこの頃だそうです。1935年前後のことです。自主的にというのがいやらしい感じです。

『レベッカ』(1940年)◆レベッカ様とダンバース夫人。ダンバース夫人がヒロインにレベッカ様の下着を見せるとこがそれにあたるそうです。単にエロチックなだけということ。
『マルタの鷹』(1941年)◆登場キャラのヨエル・カイロはゲイ。これは一目で分かりますか。映画ではそのことは一言も言ってませんが原作にはそんな描写があったような。
『ロープ』(1948年)◆2人はゲイの仲です。ニーチェの超人思想に感化されて殺人をした後に興奮したと言ってます。それから2人でどうしたとなるようです。これは当時では映像には出来ません。主役の1人のファーリー・グレンジャーのインタビュー。ゲイと知ってて演じたとのことです。
『脅迫者』(1950年)◆レズの刑務所物のようです。
『情熱の協奏曲』(1950年)◆カーク・ダグラス、ローレン・バコールの楽団メロドラマ。
『お茶と同情』(1956年)◆男らしい歩き方の練習をしていた。ジョン・ウェインのように歩くんだ。と有名なセリフ。
『理由なき反抗』(1955年)◆ジェームス・ディーンに憧れるサル・ミネオ。これでゲイのようです。
『ベン・ハー』(1959年)◆スティーブン・ボイドはチャールトン・ヘストンの関係はゲイとのこと。
『カラミティ・ジェーン』(1953年)◆やっぱり出てくるドリス・デイ。
『大砂塵』(1954年)◆これはカルト作品でよく取り上げられます。ニコラス・レイ監督。ジョーン・クロフォード対マーセデス・マッケンブリッジの女優版『キングコング対ゴジラ』(1962年)みたいなウエスタン。
『赤い河』(1948年)◆モンゴメリー・クリフトとジョン・アイアランドの知りあったとこで的を撃ちあうとこがそうなんですと。モンゴメリー・クリフトはゲイで有名ですが。
『紳士は金髪がお好き』(1953年)◆ミュージカルシーンにて、ジェーン・ラッセルには目もくれない男性陣がそうなんだと。
『恋人よ帰れ』(1961年)◆ゲイの上司のトニー・ランドール。

DFなる言葉。ディレード・ファック。結婚するまでしないことだということです。

『夜を楽しく』1959年)◆ドリス・デイとロック・ハドソンの関係。これだけで意味深となるようです。
『お熱いのがお好き』(1961年)◆有名なラストシーン。誰にも欠点はあるのセリフ。
『スパルタカス』(1960年)◆カットされた入浴シーン。このことをインタビューでトニー・カーティスが熱心に喋っていました。
『熱いトタン屋根の猫』(1958年)◆ゲイではなくなってしまったキャラ。
『去年の夏突然に』(1959年)◆検閲されすぎて何が何だかわからなくなったそうです。インタビューで「プラウダの記事みたいに行間を読ませる」と言ってました
『フランケンシュタインの花嫁』(1935年)◆ゲイの末路はこの怪物と同じとのこと。
『ビーチャム』(1961年)◆ダーク・ボガードのゲイを扱った英国作品。
『噂の2人』(1962年)◆これは後味の悪い作品でした。子供の告げ口がテーマとのこと。シャーリー・マクレーンのインタビューがあって、シャーリー・マクレーンはこの作品での演技について自分はあまりにも無自覚だったと悔いていました。この真摯な態度のインタビューには感動します。
『野望の系列』(1962年)◆ゲイの生活の描写。
『荒野を歩け』(1962年)◆レズでも結婚出来るのか?売春なの?
『刑事』(1968年)◆ゲイのマイナスイメージの典型の描写。
ゲイやレズのキャラには死あるのみ、ということのようです。

『真夜中のパーティ』(1970年)◆ゲイでも生き残れるという作品。
『キャバレー』(1972年)◆男をめぐってゲイの男とヒロインの3角関係の話しでもあるようです。
『グリニッジビレッジの青春』(1972年)◆黒人のゲイなら別にいいとなっている作品らしい。
『カー・ウォッシュ』(1976年)◆これも同じ黒人のゲイなら別にいいとなっている作品らしい。
『バニシング・ポイント』(1971年)◆トム・ハンクスのインタビューが印象的。ゲイのヒッチハイカーはあんて格好しててクルマから放り出されるとこでは他の観客と共に大笑いしたと言ってます。良識派と思われるハンクスってこういう人だったのと意外でした。
『フリービーとビーン大乱戦』(1974年)◆女装の殺し屋がトイレで撃たれるとこでは、これも大笑いとのこと。意外でした。

『ラブINニューヨーク』(1982年)◆『ティーンウルフ』(1985年)◆ファゴット、ホモのことをいいます。このセリフが使われる例が多数出ていました。『サイレント・ムービー』(1976年)でもあったセリフです。
『クルージング』(1980年)◆ゲイを描いて問題となる。
『エミリーの窓』(1980年)◆レズが描かれているらしい。
『殺しのファンレター』(1981年)◆他にも色々とゲイやレズの末路の描写があります。
『メーキング・ラブ』(1982年)◆ダニエル・メルニックのインタビュー。ゲイが主役。ハリー・ハムリン主演。
『つばさ』(1927年)◆男同志の別れのキス。
『サンダーボルト』(1974年)◆男同志のキス。
『日曜日は別れの時』(1971年)◆キス。
『マイライバル』(1982年)◆女同士のキス。
『カラーパープル』(1982年)◆女同士のキス。
『テルマ&ルイーズ』(1991年)◆女同士のキス。
『明日に向って撃て』(1969年)◆スーザン・サランドンのインタビュー『明日に向って撃て』のラストは男同士のキスの方がよかったのにと言ってました。
『ハンガー』(1983年)◆プレイボーイのグラビアみたいな脚本だったとのこと。同じスーザン・サランドンのインタビューから。
『ミッドナイトエクスプレス』(1978年)◆ゲイのラブシーン。
『フライド・グリーン・トマト』(1991年)◆回想の女性2人のレズのことは脚本でカットとなったとのこと。そういえば単に友情のみとなっていた。
『フィラデルフィア』(1993年)◆トム・ハンクスのインタビューあり。エイズのゲイを演じてオスカーとなる。ですが他の人のインタビューで結局死んでしまうので昔と同じだという意見もあるようです。

ゲイの描写の数例。
『羊たちの沈黙』(1991年)◆バッファロー・ビルの例のシーンがボカシ無しで一瞬見られました。
『デザート・ハーツ Desert Hearts』(1985年)◆誰が出ているんだ?レズ物のようです。

ドリス・デイの歌でエンドタイトルかと思ったらk.d.ラングのようでした。これも効いてる。k.d.ラングはカミングアウトしている人の筈です。

大層なコンセプトではなくて興味本位のキワモノに近い感じでした。深読みし過ぎはなかったような。これはいい。
そんなわけで色々な作品が見られるのがよかった作品でした。


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映画草創期のミューズとして、グレタ・ガルボはマレーネ・ディートリッヒとともに、やはり独特の光彩を放っている。作品的にはディートリッヒに軍配を上げざるは得ないけれども、その高貴、気品、そして伝説は一方の雄にふさわしい。 [続きを読む]

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