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2005.12.30

『絶壁の彼方に』

この作品はシドニー・ギリアット監督でダグラス・フェアバンクスJr.主演の巻き込まれサスペンスです。
なおこの文はネタバレ全開となっています。

この作品は和田誠の本『お楽しみはこれからだ』で紹介されていて知り以前から見たかった作品なので見ました。架空の国の言語を作り上げたのが売りの作品のようです。

1950年 フランク・ラウンダー-シドニー・ギリアット・プロ/ロンドン・フィルムズ 英国作品
原題◆State Secret
スカイパーフェクTV260シネフィルイマジカにて。画質はまあまあ。
プロット 謎の国で追われる話しのようです。
音楽 ウィリアム・アルウィン

キャスト
ダグラス・フェアバンクスJr.→マルロー博士
ジャック・ホーキンス→ガルコン大佐
グリニス・ジョンズ→芸人のリサ・ロビンソン
ハーバート・ロム→密輸のテオドール

シドニー・ギリアット監督の演出はよいと思います。
脚本出身の監督で当然脚本も担当しています。

架空の国ボスニア云々と前説があります。
この作品はわざわざボスニア国の言葉を作って看板やら新聞をそのボスニア語表記にしているそうですが、私には英語とボスニア語の区別がつかないのであまりありがたみがないようです。少なくとも日本語字幕が出ないとこがボスニア語のようです。

プロローグ。
独裁国ボスニアはニバ将軍が首相を務めています。そんな描写からある場所の家の中にてダグラス・フェアバンクスJr.扮するマルロー博士がジャック・ホーキンス扮するガルコン大佐と話しをしてます。どうやら事故を装った処刑をされかけているらしい。そこからなんでこんなことになったのか回想になります。

アメリカ人医師のマルロー博士は英国滞在中にボスニアから招待の手紙を受け取ります。この辺は何故かマルロー博士からの主観ショット多用していました。特に意味はないようです。

2日だけということで飛行機でボスニアへ向かうマルロー博士。
最初の夜に勲章をもらいます。実力者ガルコン大佐が登場しています。ジャック・ホーキンスは存在感たっぷりでいいキャスティングとなっています。
回りはボスニア語だらけで字幕は出ません。
次の日は病院へ行き手術となります。高血圧の手術です。患者の顔を見せないが見させると独裁者のニバ将軍です。実力者ガルコン大佐も手術に立ち合っています。そんなわけで手術を終わったら拘束されるマルロー博士。

拘束期間は独裁者のニバ将軍の回復までとなっているようです。
数日経ったモンタージュあり。明日は帰れるとなるマルロー博士。実力者ガルコン大佐によると不始末があったら空港へ向かう途中に事故があるとのことです。

いよいよ帰るマルロー博士ですがニバ将軍の様態が急変して呼ばれます。で、ニバ将軍は死に至ります。その場の空気を読んで逃亡するマルロー博士。運転手付クルマで逃亡するマルロー博士を追うガルコン大佐は自分でクルマを運転しています。行動派なのですね。。
マルロー博士のクルマは電車がストップしている現場に止まってまたスタートさせます。で、追いついたガルコン大佐ですがマルロー博士は消えていた。似たようなシチュエーションで『泥棒成金』(55年)にも似たようなシーンがありました。

実は電車に乗り換えていたマルロー博士は街に入ります。
公衆電話でアメリカ公使館に連絡しますが電話は切られます。せかされたので電話を変えてかけ直しているとこに当局が乱入して先程の公衆電話をせかした男が拘束されます。マルロー博士は間一髪で助かります。この設定は『太陽を盗んだ男』(79年)に上手く引用されていました。

床屋に入るマルロー博士。
ここでコートと上着を取り違えるのです。見ててわかりにくいですが実はそうなっています。本でネタバレしていたのでわかりました。

床屋を出てアメリカ公使館に向かうマルロー博士。
公使館前で当局が乱入して大騒ぎとなって入れません。逃げます。

劇場に入るマルロー博士。
女性3人で歌う出し物があります。当局が劇場内も調べ始めたので成り行きで舞台に上がり楽屋に入り込むマルロー博士。
グリニス・ジョンズ扮する芸人のリサ・ロビンソンにコンタクトして芸人達のクルマに入り込みリサの部屋に入るマルロー博士。事情を話しソファで寝て朝になります。財布の持ち主カール・テオドールに間違われます。
他の芸人に通報されてしまったのでリサと2人で逃げることになります。

映画館に入り打ち合わせをする2人。
で、財布の持ち主テオドールに会いに行きます。テオドールは不在で2人はアパートに入り込みます。
テオドールは電話が鳴らして不在を確かめてからアパートに戻ってきます。ですが2人がいます。ハーバート・ロム扮するテオドールと交渉するマルロー博士。英国に手紙を持っていってくれと書きますが、読ませろとテオドールが奪う。で、読まなければよかったとなるテオドール。この辺のキャラクターはいいです。とこやにいかなければよかったともなっています。密輸が仕事の割には小物な雰囲気です。演じるハーバート・ロムがいい。

テオドールの手引きで国外脱出となる2人。
夜、テオドールのトラックで移動します。検問です。
船に乗り換えます。また検問です。
ローブウェイに乗り換えます。新聞に女性が行方不明の記事が載っています。
ロープウェイを降りたとこでテオドールの仲間シーグリストのクルマに乗り換えて今度を山登りで国境を越えることになります。追っ手が迫ります。
検問のシーン等サスペンスの定番な描写が続きます。意外とガルコン大佐の出番は少ない。途中は全く出ていません。

クライマックスは山岳映画になっています。手袋なしでロープが扱えるのか?と疑問もありますが。素手だと掌がローブでこすれてすり切れてしまうのでは?と思えます。まあいいけど。
追っ手の待ち伏せがあってガイドが撃たれてしまいます。これで万事休すとなると思ったら逆に待ち伏せいた兵士を脅して国境まで案内させます。で、国境かと思ったらそうではなく追っ手に見つかりリサは撃たれて負傷してマルロー博士は捕まりプロローグにつながります。紹介の通りこの脚本は上手く出来ていると思います。

これまでかとなったとこで独裁者礼賛のラジオ実況から銃声が流れてきます。状況は急変してガルコン大佐はマルロー博士を解放して自分に新しい仕事の紹介を依頼したりします。気が収まらんと腹いせに皆殺しするのかと思ったらそうはせず意外とフェアなキャラでした。


ダグラス・フェアバンクスJr.は少し線が細い感じで演ずるキャラには合っています。何となく老けたヒュー・ジャックマンといった感じです。大根ではないと思えます。


そんなわけでボスニア語はともかく、よく出来たサスペンス作品でした。

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