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2005.12.20

『スパイダー』

この作品はリー・タマホリ監督、モーガン・フリーマン主演でクリント・イーストウッド作品の引用大会の誘拐サスぺンスです。
なおこの文はネタバレ全開となっています。

2001年 リベレーションズ・エンタテインメント/デビッド・ブラウン フェイズ1・ピクチャーズ/パラマウント アメリカ作品
ランニング・タイム◆103分
原題◆Along Came a Spider
プロット◆誘拐事件の犯人と対決していたが・・の話しのようです。
音楽◆ジェリー・ゴールドスミス さすがに巨匠で手慣れていていいスコアを聞かせてくれます。
パイオニアLDC発売のDVDにて。画質は非常によいです。メニュー前に東宝東和のタイトルが出ていました。

キャスト
モーガン・フリーマン→クロス捜査官
モニカ・ポッター→シークレットサービスのジェジー
マイケル・ウィンコット→ソンジ先生兼犯人
ジェイ・O・サンダース→クレイグ捜査官
ディラン・ベーカー→捜査責任者のマカーサー
ビリー・バーク→セキュリティ担当のデヴァイン
ミカ・ブーレム→上院議員の娘ミーガン
マイケル・モリアーティ→ローズ上院議員
ペネロープ・アン・ミラー→ローズ上院議員夫人
クリストファー・シャイナー→シリアルキラーのジム・ゲルウェイ
ジル・ティード→おとり捜査官のトレーシー
アントン・イエルシン→ロシア人の子役ディミトリ

リー・タマホリ監督の演出はよいと思います。
他の作品からの引用シーンは多いけど間延びしていないからまずまずといった感じの出来でした。
始まっていきなり日本語字幕で前説が付きます。そこからパラマウントのタイトルとなっています。

プロローグは捜査が失敗して同僚を死亡させるモーガン・フリーマン扮するクロス捜査官。クルマがクラッシュしてダムから転落するとこまでCGが全開で描写されています。これでいいと思えます。

シーンは変わりモニカ・ポッター扮するシークレットサービスのジェジーが上院議員の娘を護衛しています。
コンピュータを使った授業をした後でマイケル・ウィンコット扮するソンジ先生は上院議員の娘ミーガンを眠らせて誘拐します。

誘拐犯となったソンジは休養中のクロス捜査官に電話してきます。ボイスチェンジャー使用なので赤いLEDの光が印象的。
ボートで移動している誘拐犯のソンジ。各種装備が満載となっています。
このへんは『ザ・シークレット・サービス』(1993年)の犯人との対決といった感じです。ジョン・マルコビッチに代わりにマイケル・ウィンコットとなっています。遜色ないこのキャストはいいです。
モーガン・フリーマンの喋り方もボソボソというか淡々とというかクリント・イーストウッド風になっているように思えます。

モーガン・フリーマンはクリント・イーストウッド監督主演の『許されざる者』(1992年)に出ているのでクリント・イーストウッド作品は知らないわけがないのですからどうしてもやりたかったのかと思えてしまいます。

ジェシーの家に行って色々と聞くクロス捜査官。
学校にて捜査中にリンドバーグの写真からネットワーク経由のライブ映像から手がかりを得て、FBIが件の家に踏み込みます。
リンドバーグは有名になってからの息子誘拐事件でも有名です。1932年に逮捕された誘拐の容疑者R・ハウプトマンの言葉も引用しています。

記者会見でソンジのことを評価するクロス捜査官。
これは犯人を評価することで誘拐されたミーガンを殺されないようにするのが目的とのことで犯人のプライドを満足させるようにするようです。

ロシア大使館にて。
今度はロシア人の息子を誘拐しようとするソンジ。ネット通信でミーガンを装ってロシア人の息子ディミトリを大使館外におびき出します。
ここで張り込みすることになってジェジーとクルス捜査官がいて銃撃戦となります。張り込みするきっかけは一応伏線にはなっていたのですね。ジェジーからは張り込みするとは言ってませんが張り込みをするように仕向けていたようです。
銃撃戦で誘拐は失敗となります。クルマが消火栓に衝突して水が吹き上げるショットがありました。どこかで見たような。→『ダーティハリー』(1971年)でした。

ボートに戻ったソンジですがミーガンは消えています。
それで身代金を要求します。身代金のダイヤモンドを持ってクルス捜査官は取引場所に向かいます。
公衆電話であちこち引き回されるクルス捜査官。走るクルス捜査官にクルマで追うジェジー。他人が公衆電話を先に取ってしまうとこもあります。これは『ダーティハリー』そのままです。携帯電話も併用しているのが少し違いますが。
で、身代金のダイヤモンドを電車の窓から投げて渡します。これは黒澤明監督の『天国と地獄』(1963年)のバリエーションでした。

ジェジーの家にいるとこでソンジが押し込んできます。ジェジーを昏倒させてクルス捜査官と話すソンジ。
ジェジーを人質にしようとしたとこを逆に脚を刺されてしまうソンジ。ここは『ダーティハリー』です。
そんなわけでショットガンで撃たれて主人公と対立する悪役と思われたソンジはあっさりと退場となります。意外でした。

シーンは変わりミーガンは別の場所に監禁されています。
監禁しているのは意外な人物です。と思ったらもっと意外な展開となっています。これは絶対にわかりません。

ジェジーの家ではクルス捜査官がコンピュータを調べています。パスワードを見破ってファイルを見れば意外な事実といったとこで重要な証拠がずらずらと出てきます。

そんなこんなでクリント・イーストウッド作品とは結構違った展開になっていました。
これには面食らいました。

モーガン・フリーマン主演のこのクロス捜査官シリーズは犯人が絶対にわからないことでは共通しています。伏線も何もないから見ててわかりようがないです。
女優さんはアシュレイ・ジャッドからモニカ・ポッターとなっています。これはいいキャスティングです。

ヒロインを演じるモニカ・ポッターは完璧な美形ぶりです。とてもきれいに撮れています。
モニカ・ポッターの作品はロマンティックコメディの『恋にあこがれてin N.Y.』(2000年)を見ましたがそれなりの出来でした。もったいない。
まだ全部見ていないけど『マーサ・ミーツ・ボーイズ』(1998年)の方が出来がよさそうです。

ペネロープ・アン・ミラーがすっかり地味になって上院議員夫人を見事に演じています。クレジットを見るまで気がつかなかったほどです。もうこの手の老け役しかこないのかと心配になります。

黒のポルシェ911がクルス捜査官のクルマです。これはクリント・イーストウッド作品の引用ではないようです。単にモーガン・フリーマンの好みなのかな。


クリント・イーストウッドの引用大会かと思ったらそれほどでもありませんでした。
元ネタをスポイルしていないとこはよいと思います。意外な展開には面食らいましたけど。
そんなわけで水準のサスペンスアクションのよい作品でした。


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