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2005.12.27

『陽気な幽霊』

この作品はデビッド・リーン監督でレックス・ハリスン主演の幽霊物コメディです。
メロドラマのマスターピース『逢びき』(45年)の脚本ノエル・カワードで監督デビッド・リーンの作品なので話しは違っても面白さは保証付きでしょう。
なおこの文はネタバレ全開となっています。

1945年 ツーシティーズ・フィルムズ 英国作品
原題◆Blithe Spirit
プロット 前夫人の幽霊に悩まされる話しのようです。
画質 BS2衛星放送にて。それなりによい。カラーの発色がいかにも1940年代の英国作品といった感じです。色が付いてるだけでありがたいのかも。

キャスト
レックス・ハリスン→作家のチャールズ・コンドミン
コンスタンス・カミングス→現夫人のルース
ケイ・ハモンド→前夫人で幽霊のエルビエラ
マーガレット・ラザフォード→霊媒のマダム・アーカティ
ヒュー・ウエイクフィールド→医者のブラドマン
ジョイス・ケリー→ブラドマン夫人
ジャクリーン・クラーク→メイドのイディス

デビッド・リーン監督の演出はよいと思います。タイトルでは『逢びき』と同じようにやはり監督より後に製作ノエル・カワードと出ています。めったにお目にかかれない順番です。
撮影がロナルド・ニームです。この人は後に監督もやっています。

作家のチャールズ・コンドミン夫妻と医者のブラドマン夫妻で集まって何をするのかと思えば、自称霊媒のマダム・アーカティを呼んでの交霊会です。小説のネタにしようとの冷やかし気分とのこと。
部屋を暗くすると暖炉の火だけが残ります。これは雰囲気があります。
霊のダフネを呼びだして少し返事をしたりしたとこでアクシデントがあり。お開きとなります。霊感者がもう1人いると前振りがあったりします。

カーテンがゆれて前夫人エルビエラの幽霊はいきなり登場します。これはいいです。幽霊の描写はあまり特殊効果は使わずに全身緑色メイクだけですませています。
この幽霊は夫のチャールズだけに見えることになっています。そんなわけで幽霊と話すことが原因で事情のわからないというか信じない現夫人とケンカになります。幽霊物の基本的設定でこれで面白くなります。
幽霊は昼間は出ないようですと思ったらそうでもなさそう。
夫以外にもみえるようになるには高度な技が必要とのこと。エクスキューズがつきます。
物は動かせることは出来ます。この現象を傍から見ればはポルターガイストではないですか。昔からあるんだ。

霊媒マダム・アーカティに相談に行くルース現夫人は口を滑らしてケンカして帰ってくることになります。前夫人の死因が笑えます。素人と言われて怒るマダム・アーカティ、当然のことですか。

クルマに乗っている幽霊。とすると地縛霊ではないようです。
地縛霊というとマンガ『究極超人あ〜る』での「地縛霊はあぶないですからね」のギャグを思い出します。そのこころは地縛=自爆で「いつ爆発するかわからないではないですか」となります。私はこのギャグが大好き。

前夫人の幽霊が出現してことで三角関係のようになっていたりします。やっぱりこれがないと面白くなりません。
ルース現夫人は実は旦那を幽霊にするために細工されたクルマで出かけたので死に至ったようです。予算がないのか事故のシーンは省略されていました。英国作品らしい。
姿の見えないまま幽霊となって前夫人とポルターガイストを使用した攻防戦を展開しています。ブラックな感じがなかなかよろしい。

そんなわけで頼りするのは霊媒マダム・アーカティだけとなり奮闘することになりますが、あまり大丈夫そうではない言動を連発するのがこまったものです。
幽霊を呼ぶのが専門で消すのは出来ないと主張しています。
幽霊を2人一緒に消せば一石二鳥だと言ってますが少し違うような気もします。
幽霊が現れた犯行現場に戻れば解決なんて言ってますが、それだと話しがいつのまにか幽霊物から探偵物になってきているのか?と笑わせます。
このマダム・アーカティを演じるマーガレット・ラザフォードは好演していました。

歌の『オールウェイズ』が使われていました。この歌がタイトルになっている映画もあったような。この作品がオリジナルなのですね。さすがこの製作/脚本と監督のコンビは凄いです。

夢遊状態のメイドの協力で幽霊を消すことに成功しますが、作家のご主人がお礼におカネを渡しますが事情がわからないメイド本人は誤解をしていました。これはまたあからさまな下ネタです。主人がメイドにカネを渡す理由は1つしかありません。英国式ブラックユーモアのようです。

予定調和な感じもしますがラストも決まっていました。やっぱり才能のある人達は違いますねと感心します。

『マイ・フェア・レディ』(64年)のヒギンズ教授役で有名なレックス・ハリスンですがこの作品では若いです。コメディでも楽々とこなします。
ヒロイン2人の女優さんはあまり見たことがありませんが好演していました。


そんなわけで結構な出来の幽霊物のよい作品でした。

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