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2005.12.25

『死ぬまでにしたい10のこと』

この作品はイザベル・コヘット監督、サラ・ポーリー主演の人間ドラマです。
なおこの文はネタバレ全開となっています。

2002年 フォーカス・フィーチャーズ/エル・デセオ S.A./他色々 スペイン=カナダ作品
ランニング・タイム◆
原題◆My Life Without Me
◆Ma vie sans moi (Canada: French title)
◆Mi vida sin mí (Spain)
プロット◆死を前にして全てが見えてくるという話しのようです。
音楽◆アルフォンソ・デ・ヴィラロンガ
スカイパーフェクTV310衛星劇場にて。画質は何となく悪い。このようなコンセプトの画調なのでしょう。

キャスト
サラ・ポーリー→23歳のアン
デボラ・ハリー→アンの母
アマンダ・プラマー→同僚のローリー
レオノール・ワトリング→隣に越してきたアン(ナース)
マリア・デ・メディロス→美容師
ジュリアン・リッチングス→トンプソン医師
マーク・ルファロ→測量技師のリー
スコット・スピードマン→アンの夫ドン
アルフレッド・モリーナ→ムショ暮らしのアンの父
ジェシカ・アムリー→アンの娘ペニー
ケーニャ・ジョー・ケネディ→アンの娘パッツィー


イザベル・コヘット監督の演出はよいと思います。
女性監督とは相性が悪い私ですが、この作品はよかった。珍しい。と思ったら製作総指揮がペドロ・アルモドバル監督でした。この作品はアルモドバル監督の意向が強く入ってるようです。なるほど。

ヒロインのモノローグで始まります。
雨の降る中、五感を通して自分の接する界の全てを感じることが出来る状態のヒロインが登場します。

大学で掃除の仕事をしているサラ・ポーリー扮するアン。
同僚のローリーに痩せていると言われます。

クルマにて。母親とアン。
あまり仲はよくないようです。

アンの自宅にて。
夫は寝ています。ベッドに入るアン。

子供は女の子の2人。パッツィーとペニー。
夫は失業中。
母親宅敷地内のトレーラーハウスが自宅です。
この辺はキャラ紹介といった感じです。

自宅にて痛みを感じるアン。倒れます。
病院までは省略しています。かったるいとこは飛ばしています。これはいい。

病院です。アン1人です。
待ち時間が長い。どこの国も同じようです。
検査となります。
担当はトンプソン医師。天本英世に似ています。怖そうですが仕事は堅実です。
フラッシュバックで子供のショットが入ります。

病院のロビーにて。
トンプソン医師から検査結果を聞くアン。
最悪の結果で卵巣からのガンが転移して2.3ヶ月の余命とのことです。細胞が若いので転移が早くなったそうです。
淡々としているアン。タバコあると聞いたらタバコはダメでキャンディを貰います。

モノローグ。
スローモーション。コマ落とし等。スローモーションは意外とアクションだけではなく色々と使える手法です。出来不出来は監督のセンスにかかっています。この作品はよい出来だと思えます。

アンの自宅です。
子供2人を起こすアン。
夫との会話。ビーチに行こう。
夫はブール作りで1年分の仕事が入ったとのこと。
アンは自分のことを内緒にしてるようです。

カフェにて。
注文をしてからペンを借りてノートに何事かを書くアン。
死ぬまでにしたい10のことを書きます。
これを客の男が見ています。後でリーとわかる。

ヘアサロンにて。
ここに来たけど髪形はまだ検討中のアンです。
美容師さんはドレッドヘアです。これは時間がかかるらしい。

クルマにて。母親とアン。
ケーキを焼くのが仕事らしいアンの母。
雪より雨がいいと言ってます。私もそう思う。

自宅では母親がTVで古い映画を見ています。
モノクロの1940年代?→後になってジョーン・クロフォードの作品らしい。
ジョーン・クロフォードの作品はあまり見ていないので作品名はわからん。

コインランドリーに行くと言ってバーに行くアン。
ヘアサロンの美容師さんがいます。雑談となります。
ミニ・ヴァネリの口パクのネタがあります。

コインランドリーにて。
カフェの男がいます。リーと名乗る。
リーにコーヒーを買ってきてもらうアン。
なぜか眠り込むアン。危険なのでは?もうどうでもいいのか?
起きてから話し込みます。寝てた時にかけてもらったジャケットも貰うアン。

モノローグです。
数々の商品の話し。私には関係ないとなっています。ヤケになってるわけではありません。事実なのです。

アンの自宅です。
夫との会話。プールの話し。夫のリクエストで歌うアンです。

クルマ内のアン。
カセットテープに子供2人への伝言を吹き込むアン。

大学にて。
吐き気をおぼえるアンで。
成り行きでローリーに不満をぶちまけるアンです。
意外と冷静に対処しているローリーです。何もわかっていないだけなのかも。

雨の夜。公衆電話からリーに電話するアン。
洗濯物に入ってた本を返すらしい。これは積極的に出ています。

リーの自宅にて。
家具も何もない家です。
アラスカでも仕事をしていたらしいリー。測量技師らしい。
クルマ内に移るリーとアン。キスに至ります。

病院です。
トンプソン医師に娘2人への伝言が入ってるカセットテープを渡すアン。
これを誕生日ごとに娘が18歳になるまで渡してくれと頼みます。引き受けるトンプソン医師。

大学にて。
ローリーは痩せない話しばかりです。

モノローグです。
スーパーマーケットにて。スローモーション。
ダンスする人達。このネタはよくあります。前にもどこかの作品で見たような。ダグ・リーマン監督の群像物ブラック・コメディ『go』(1999年)にありました。そういえばサラ・ポーリーが主演の1人でした。

アンの自宅にて。
夕食に招待されるローリー。体重のことは忘れたのか食べまくります。

ハロウィンです。
このついでに隣に越してきた同名のアンに子守を頼むアン。

アンはリーとデートです。
屋外にて。クルマのカーステレオの音楽でダンスとなります。

帰宅して隣のアンをお茶に誘うアン。
隣のアンはナースの仕事をしているとのことです。
仕事の話しをする隣のアン。シャム双生児の話です。
ところで看護婦から看護師か看護士になったそうですが使い分けが非常にわかりにくい。もうナースでいいよ。

リーの自宅にて。
リート情事のアン。その後で本を読んでもらいます。
何となく興味深いシーンです。大人になったり子供になったりなのか?。

クルマにて。母親とアン。
父親の居所を聞くアン。母は嫌そうにしていました。

ヘアサロンにて。
爪を直してもらうアン。ここで知りあいとなった美容師さんに対して相手にはわからないけど別れの挨拶をするアンです。
髪形は結局変えなかったようです。

クルマからの主観ショットです。
父親に会いに刑務所へとアン。意外とおとなしい感じの父です。

アンの自宅にて。
具合が悪く寝ているアン。
夫宛に伝言を吹き込むアン。
母親にも伝言を残します。

リーとデートのアン。
関係なくコップを鳴らす男が出てきます。これは前に出ていました。

公衆電話を使うアン。迎えを頼んでいるようです。
話しは違うけどこの国では公衆電話すらなくなっている。携帯電話は通話料搾取と実質個人のIDナンバー化のアイテムだと思う。使うたびにカネを取られて自分の行動に足がつく。脅威を感じます。

リーにプロポーズされるアン。
これは無理なことです。

自宅で眠るアン。
隣のアンが来ています。何となく将来を感じさせる描写となっています。

アンのモノローグでエンドとなります。
自分の思った通りに行動出来ました。悔いはないようです。


くすんだ空気の感じがする街ですが、どこが舞台?ボストン?シアトル?
アラスカで仕事をしていたリーが来てるからシアトル辺りか?
カナダ作品なのでバンクーバーでロケしたと思われます。都市名は特に出していなかった。


アンが病気と知っているのは医者だけです。
1人で自分だけで考えて行動しているのがいい。
アンを演じたサラ・ポーリーは子役出身でテリー・ギリアム監督の『バロン』(1988年)で見ています。現在では映画出演はもちろん政治活動もやっている風変わりな人のようです。→その後は映画監督までやっています。

どこかで見たようだと思っていたら母親役はパンクロックバンドのブロンディのボーカルをやっていたデボラ・ハリーでした。
ヘアスタイルというかヘアカラーが昔と同じでブロンドとブラウンのミックスになっているのがいい。何で知ってるかというと実はファンでLPレコードから買っていてリミックス版のCDのアルバム6枚をまとめ買いしたぐらいのファンだったりします。今でも聞いてます。

アマンダ・プラマーは老けた。誰だかわからなかった。
隣に越してきたアンを演じてたのはレオノール・ワトリングと後からわかる。なるほどペドロ・アルモドバル監督作品に出ています。


この国ではトレーラーハウスがないから親と同居になります。アパートは家賃が高過ぎる。


邦題から10のことを次々と片づけていく話しかと思ったらそうではありませんでした。予定調和で上手く行き過ぎと批評されそうですけど。
正直言って感動しました。これは佳作です。そんなわけでここまで精神状態を高めることが出来るかと感心するよい作品でした。


私が感動した作品では、
ある刑事の物語になっている『探偵物語』(1951年)
死んだ恋人を思う男の話になっている『ウェイキング・デッド』(2000年)
この2本はお勧めです。


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