『13F』(1999年)
この作品はジョセフ・ラズナック監督でクレイグ・ビアーコ、グレッチェン・モル主演のSFサスペンスkようです。フィルム・ノワールといってもよさそうです。
なおこの文はネタバレ全開となっています。
1999年 セントロポリス・エンタテインメント/コロンビア・ピクチャーズ ドイツ=アメリカ作品
ランニング・タイム◆100分
原題◆The Thirteenth Floor
プロット◆仮想空間から転生する話しのようです。
音楽◆ハロルド・クロスナー
ソニー・ピクチャーズ発売のDVDにて。画質は普通によいです。
スクイーズ収録のフル表示。画面サイズはワイド。上下に黒味あり。
音声はドルビーデジタル5.1ch
キャスト
クレイグ・ビアーコ→現在のダグラス・ホール/1937年のジョン・ファーガソン/デビッド
グレッチェン・モル→現在のジェーン・フラー/現在のナターシャ・モリナロ
アーミン・ミューラー・スタール→現在のハンノン・フラー/1937年のグリーソン
ビンセント・ドノフリオ→現在のホイットニー/1937年のアシュトン
デニス・ヘイズバート→現在のマクベイン刑事
スティーブン・ショープ→若い刑事のバーニー
ジェレミー・ロバーツ→脅迫者のトム・ジョーンズ
ディア・ナターシャ・ローゼンマイアー→エリカ・シュミット シガレットガール
シリ・アップルビー→ブリジット・マニラ
アリソン・ローマン→Honey Bear Girl
不明→ダンスホールの歌手
リー・ウィーバー→30's Limo Driver
ジョセフ・ラズナック監督の演出はよいと思います。
脚本家出身らしいけど無難にまとめています。スタッフにお任せだったのかも。
前説でデカルトの言葉が引用されて出ています。
我思う故我在り。デカルト。
大きく出ています。大丈夫なのか?
タイトルです。
手紙を書く老人。アーミン・ミューラー・スタール扮するフラーです。
ビンセント・ドノフリオ扮するバーテンのアシュトンに手紙を預けます。
タクシーで自宅の書店に帰ります。
1937年のL.A.です。
その仮想空間1937年のL.A.から戻ります。
フラーはバーに行きダグラス・ホールに電話しています。
表に出たとこで飛び出しナイフで刺されて死に至ります。
シーンは変わり、高級アパートにて。
『ブレードランナー最終版』(1982/1992年)と同じアパートで内装を少しは変えているようです。
クレイグ・ビアーコ扮するダグラス・ホールが目覚めます。
TVに映ってるのはリタ・ヘイワースです。『ギルダ』(1946年)です。
黒いポルシェで出かけます。
警察にて。
バーニー刑事にマクベイン刑事。
マクベイン刑事と話しをするダグラス・ホール。
殺された老人フラーの検死となります。
マクベイン刑事は最初から出ずっぱりというかちゃんと出ています。途中から出てたと思っていました。
会社にて。
マクベイン刑事と話しをするダグラス・ホール。
仮想空間ソフトの開発が仕事らしい。1937年のL.A.の仮想空間を作っているようです。オフィスはタイトルになっている13階です。
この会社のコンピューターのモニタがまだCRTです。
殺されたフラーの娘でジェーン・フラーと名乗るグレッチェン・モルが登場。
ビンセント・ドノフリオ扮するソフトプログラマーのホイットニーから話を聞くダグラス・ホール。
フラーに娘はいたのか?というありがちな展開となります。
20億円の会社相続が絡んでダグラス・ホールに容疑がかかります。
社長が殺されて次期社長がダグラス・ホールで、しかも遺言が殺される2日前に書き換えられてるのいのでダグラス・ホールが有力な容疑者となっています。
フラーは仮想空間の個体に手紙を預けたとのこと。
で、手紙を探しに1937年の仮想空間に入るダグラス・ホール。
1時間だけとホイットニー、2時間にとダグラス・ホール。結局2時間となります。
1937年のL.A.です。銀行員のジョン・ファーガソンとなるダグラス・ホール。同じ俳優が2役で演じています。結構なり切っています。上手いじゃん。
セットが豪華です。それにどこから合成なのなかもわからん。技術は進歩しています。
新聞の見出しに飛行船のヒンデンブルグ号が爆発とか時事ネタが入ります。
タクシーでパサデナへ向かうジョン・ファーガソン。
フラーの自宅の書店に向かいます。
書店にて。
ダグラス・ホールと名乗るジョン・ファーガソン。
主人はダグラス・ホールを知りません。話しにならない。
次はパロアルト通りに向かいます。なんでそこに行くのかがよくわからない。
途中に油田なのかやぐらが多く建っています。
油田のやぐらが数多く建っているパサデナにて。
ブリジット・マニラの自宅を訪ねてるダグラス・ホール。ここでの名前ジョン・ファーガソンですけど『めまい』(1958年)のジェームズ・スチュアートの役名でした。
ブリジット・マニラは何処?と聞いてウィンジーホテルへと。
ホテルに着きます。
ブリジット・マニラと会います。シリ・アップルビーが演じていました。他にもアリソン・ローマンがどこかに出ているようです。若手女優を無駄に使っています。
バーテンのアュシトンと話すジョン・ファーガソン。
120分が迫り状況が怪しくなってきます。
アシュトンとホイットニーはビンセント・ドノフリオの2役となっています。ドノフリオなので怪しいと思ってしまいます。
バーテンのアシュトンは預かった手紙のことをとぼけています。
このへんで時間が来て戻るダグラス・ホール。
仮想空間から戻るダグラス・ホール。
残されたオリジナルのジョン・ファーガソンは記憶がなくてここは何処状態となっています。
フラーの友人と称するのがダグラス・ホールに会いに来ます。
これが殺人があったバーのバーテンのトム・ジョーンズでゆすりに来たようです。
100万ドルと大きく出ます。
駐車場で揉めますがアクションとなって追い返します。結局何てことがないシーンでした。
ジェーンに会いに行くダグラス・ホール。ホテルにて。
記憶がないとダグラス・ホール。
ダンスをする2人。前にも会ったようなとセリフがあります。ありがちな展開でいいです。こういうの好き。
ダグラス・ホールのアパートに警察が来ます。
フラー殺しの容疑で逮捕となりぶち込まれるダグラス・ホール。
もうトム・ジョーンズは殺されていてこの容疑もかかってるようです。
身元引受人がジェーン・フラーで釈放になるダグラス・ホール。
仮想空間へとダグラス・ホール。
何故かタイマーが未設定で時間無制限で突入となります。
ダンス大会です。ここを出るジョン・ファーガソン。
書店へ向かいます。
フラーはここでは書店主グリーソンです。
記憶を失う理由を教えるとジョン・ファーガソン。
2人でホテルのバーに行きます。
フラーの記憶を辿るグリーソン。手紙のことを思い出します。
で、勘付いて逃げるバーテンのアュシトン。追うジョン・ファーガソン。とっつかまえて話しを聞きます。
ツーソンの先のこの世の果てとは?→この状況は仮想空間のキャラが自分が仮想空間のキャラは知ったらしい。
で、アシュトンに撃たれます。逃げますがプールに沈められて、これまでというとこで仮想空間から戻ります。
助けたのは仮想空間ではアシュトンのホイットニーです。
殺そうとしてる相手に助けられています。アイロニーがある設定となっています。
ジェーンに会いに行くダグラス・ホール。ホテルにて。
いません。マクベイン刑事がいます。フランス帰りと称していたが問い合わせると存在していないとのことです。
ある家を訪ねるダグラス・ホール。何でそこにいったのか理由がわからん。
ジェーン・フラーはナターシャ・モリナロと同一人物らしい。スーパーのレジ係が仕事です。買い物をしてコンタクトしてみるがダグラス・ホールのことは知らないらしい。
ポルシェを走らせるダグラス・ホール。
何処に行く?この世の果てでした。ここも仮想空間だったのです。
事情を説明するとナターシャ・モリナロから電話があります。
これがよくわからん設定です。なんでそうなるの?→気が変わったということなのか?
フラーの事務所にて。
ダグラス・ホールは自分が仮想空間キャラだと、それでもいいとナターシャ・モリナロだかジェーン・フラーです。
そんなわけでいい仲になる2人です。
会社ではホイットニーが仮想空間へと突入する。
ですがトラブルを起こしてすぐに戻ってきます。
ホイットニーの様子がおかしいと守衛から電話がきます。
会社に向かうダグラス・ホール。
で、アシュトンになっているホイットニー。道理でおかしな行動となってるわけです。
ここも仮想空間でもう1つ上の世界があると説明するダグラス・ホール。
13階へと。
エレベーターにてダグラス・ホールも瞳が光りおかしくなっています。わかりやすいと言えばそうなんですが何か違うような描写です。
アシュトンを射殺するダグラス・ホール。どうやら違うキャラ デビッドとなっているようです。
アパートにて。
デビッドとなっているダグラス・ホール。
ナターシャ・モリナロだかジェーン・フラーを責めています。俺がいるのに仮想空間キャラに惚れると何だ!ということらしい。ここまでSFネタで引っ張ってきてオチが痴話げんかなのかい。まあいいけど。
デビッドから逃げるフラー=モリナロ。13階からエレベーターで1階に降ります。
1階のロビーでこれまでというとこでマクベイン刑事がデビッドを射殺して助けます。
マクベイン刑事はここが仮想空間であることを知っています。ここの世界はほっといてくれと言ってます。
ところでフラー=モリナロさんの本名がわからん。別にいいけど。
上の世界に戻ります。
2024年06月24日。目を覚ますデビッド?です。夫人のフラー=モリナロと話しをしているとこで、どうやら中味はデビッドではなく仮想空間のダグラス・ホールになっているようです。これは何という状態?転生したのか?
2024年の風景を見ている2人。エンドとなります。
グレッチェン・モルは目元の雰囲気がアジアっぽいのがいいバーバラ・スタンウィック系の美人です。でもダンスが出来るので動きが軽快なバーバラ・スタンウィックとは違い運動神経はなさそうなグレッチェン・モルです。
バーバラ・スタンウィックといえばビリー・ワイルダー監督のフィルム・ノワール『深夜の告白』(1944年)です。これはお勧めです。
クレイグ・ビアーコは誰かに似ていると思ったら、プロ野球で契約内容からプレースタイルまでやりたい放題の西武ライオンズのカブレラに似ているのです。
そんなわけで最初はあまりよい印象はなかったが意外と好演で途中からは気にならなくなりました。
ビンセント・ドノフリオはいつものような暴走キャラでした。
アーミン・ミューラー・スタールはどこかで見たようなと思ってて、そうだ『ミュージックボックス』(1989年)に出てましたと思い出しました。都合よく過去を忘れているキャラを演じていました。
そんなわけで何だかよくわからない部分もありますがフィルム・ノワールな雰囲気があるよい作品でした。
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DVDで、出演:クレイグ・ビアーコ/グレッチェン・モル/ヴィンセント・ドノフリオ/アーミン・ミューラー=スタール/デニス・ヘイスバート/原作:ダニエル・ガロイー/脚本:ジョセフ・ラスナック/製作:ローランド・エメリッヒ/ウテ・エメリッヒ/マルコ・ウェバー/監督:ジョセフ・ラスナック/作品『13F (THE THIRTEENTH FLOOR)』を観ました。
●ストーリー
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