『ワイルド・スピードX2』(2003年)
この作品はジョン・シングルトン監督、ポール・ウォーカー、タイリース主演のカーアクションのシリーズ2作目のようです。
なおこの文はネタバレ全開となっています。
2003年 ニール・H・モリッツ・プロ/ユニバーサル・ピクチャーズ アメリカ作品
ランニング・タイム◆108分
原題◆2 Fast 2 Furious
プロット◆潜入捜査でカーアクションをする話しのようです。
音楽◆デビッド・アーノルド
ユニバーサル・ピクチャーズ発売のDVDにて。
画質は普通によいです。
スクイーズ収録のフル表示。
画面サイズはワイド。上下に黒味あり。
音声はドルビーデジタル5.1ch
キャスト
ポール・ウォーカー→走り屋のブライアン・オコーナー
タイリース→相棒のローマン・ピアース
エバ・メンデス→ラテン系のモニカ
デボン・アオキ→アジア系のスーキー
コール・ハウザー→黒幕のカーター・ベローン
クリス“リュダクリス”ブリッジズ→仕切り屋のテズ
トム・バリー→ビルキンス捜査官
ジェームズ・レマー→マークハム捜査官
アマウリー・ノラスコ→オレンジ・ジュリアス=赤のマツダ・RX-7
マイケル・イーリー→スラップ・ジャック=黄のトヨタ・スープラ
ジョン・シングルトン監督の演出はよいと思います。
手堅くまとめているようで職人監督だと思えます。上手いじゃん。
DVDにて。
ユニバーサルのタイトル
日本語選べのメニュー画面
日本語を選ぶと著作権アラートが日本語で出る。
続いて英語の著作権のアラートが出る。何なんだ。何のために日本語を選んだのか意味がわからん。
カーアクションの真似をしてはいけませんと日本語のアラート。
そんな感じでユーザーを舐め切ったアラートを連発しています。
これがユニバーサル仕様といった感じ。
モード選択?のメニュー画面。何だかわかりません。
黄色いランサー・エボリューションを選びます。
もしかして普通にメニュー画面がランサー・エボリューションになるだけなのか?
またメニュー画面。本編を選びます。
ようやく再生です。
ユニバーサルのタイトル。
ようやく始まったようです。ユニバーサルのタイトルがクルマのホイールに変形する凝ったタイトル画面になっています。
夜、公道です。市街地レースのシーンになっています。
勝手に道路封鎖をやっています。ここにもうエバ・メンデスは出ています。
2 Fast 2 Furious とタイトルが出ています。
レースが始まります。顔役のテズがし切ります。
黄のトヨタ・スープラはスラップ・ジャック。
ピンクのホンダ・S2000はスーキー。
赤のマツダ・RX-7はオレンジ・ジュリアス。
グレイのニッサン・スカイラインGT-Rのブライアンが遅れて参加。
1993 Toyota Supra Mk.IV
2001 Honda S2000
1994 Mazda RX-7
1999 Nissan Skyline GT-R
スカイラインは輸出はしていないのですが何故か登場しています。映画ならでは設定でいいです。
ピンクのホンダ・S2000のカーナビには可愛いマスコットキャラが表示してありました。これをもっと発展させて本物のナビゲーターに出来ないものか?ギアが低いですとかアドバイスをしたり。アラートです。この先にスピード取り締まりレーダーがありますとかやってくれればクルマから離れられなくなりそうです。
ナビゲーターから真の意味でのコンパニオン=伴侶になったら凄い。そのくらい出来ると思えますが。
フロントエンジンフロントドライブ=FFのクルマでごまかさずにドリフトがサマになるフロントエンジンリアドライブ=FRのクルマをそろえてあります。
カーアクションとなります。
ニトロで加速するのは見てて面白いけど。それで勝って満足出来るのか?と疑問もあります。
はね上げ式の橋で大ジャンプの余興があります。これは映画らしいリアル無視の設定になっているようです。いいんじゃない。
レースが終わったとこで警察が乱入してきます。
その場にいた全員逃げます。
警察に追われてカーチェイスとなるGT-R。
GT-Rの電気系統を麻痺させられ捕まるポール・ウォーカー扮するブライアン。
取り調べとなります。
昔の黒人の上司がやって来ます。
地元警察の白人の上司はどこかで見た顔と思ったら、ジェームズ・レマーでした。
潜入捜査を強制されるブライアン。
警察からの相棒は使い物にならないと相棒は俺が選ぶとのことです。
草レース場にて。
相棒のタイリース扮するローマン・ピアースに会いに行きます。
昔のことを逆恨みしているローマン・ピアースとケンカとなります。
警察からクルマを支給されます。
黄色のミツビシのランサー・エボリューション
パープルのミツビシのエクリプス
エバ・メンデス扮するモニカは潜入捜査官とここで描写されています。
2002 Mitsubishi Lancer Evolution VII
2001 Mitsubishi Eclipse Spyder
黒幕のカーター・ベローンの運転手を雇うコンペとなります。
クルマは、
BMW 323iS Coupé [E36] 黒
1998 Chevrolet Corvette 黒
2003 Dodge Viper SRT-10 黄
2003 Saleen S281 赤
1969 Chevrolet Camaro 青
1970 Dodge Challenger R/T オレンジ
参加車の中に青のシボレー・カマロとオレンジのダッジ・チャレンジャーが出ています。目立ちます。
32キロ離れた場所にあるフェラーリのグローブボックスに入ってある物を持ってこいと競争となります。
用意ドンとル・マン式スタートみたいになっています。
で、ランサー・エボリューションとエクリプスが激走するカーアクションとなります。派手にクラッシュとかもあります。赤い003 Saleen S281と黒い1998 Chevrolet Corvetteが脱落しています。
目的地には赤いフェラーリがあります。
Ferrari 360 Spider
悪役の屋敷には青いフェラーリも置いてあります。
Ferrari F355 Spider [*]
いよいよ仕事の話になっています。
キーズまで運ぶ物がある・・・。報酬は10万ドル。
今夜クラブに来いと言ってる悪役。
テズのガレージにて。
メカニックのジミーはミツビシの2台はワイヤーが張り巡らせてある。
GPSで位置がすぐわかる。他にも色々とあるらしい。
打ち合わせにて。
主人公コンビとFBIがもめています。
逃げる方法を考えようと相談しています。
そのためにはクルマが2台必要だ。
で、市街地のリレーレースにて。
夜、互いのクルマのキーを賭けたレースとなります。
オレンジのダッジ・チャレンジャー
青のシボレー・カマロ
に対するは、
パープルのミツビシ・エクリプス
黄色のミツビシ・ランサー・エボリューション
1970 Dodge Challenger R/T
1969 Chevrolet Camaro 運転してるおっさんはコーピー。
と対決する。
2001 Mitsubishi Eclipse Spyder
2002 Mitsubishi Lancer Evolution VII
カーアクションとなります。
直線の加速では全然かなわないのでシボレー・カマロにチキンレースを仕掛けて劣勢を挽回するブライアンです。カッコいいじゃん。
折り返しのドリフトもカッコいいです。アメ車もいいけど。フルタイム4WDでドリフトするランサー・エボリューションもカッコいい。
ブライアン組は見事に勝ってクルマを獲得します。このシーンはあくまででもドライバーの腕と根性の問題でアメ車2台の名誉に傷が付かないように描写されています。このように描写バランスを取るのがよい監督となるのです。
夜のバーです。
黒幕のカーター・ベローンの招待です。
刑事を拷問するベローン。
で、仕事の話しとなります。
ブライアンのボートハウスにモニカがやって来ます。
手下2人の尾行があってもめます。サスペンスのシーンらしい。まあまあ。
警察との打ち合わせです。
白人の上司は嫌な奴です。ジェームズ・レマーは好演です。
テズのガレージにて。
別のクルマを2台用意しなくてはとなります。
それがダッジ・チャレンジャーとシボレー・カマロのようです。伏線らしい。
仕事の日となります。
手下2人がトレーラーハウスの壁から札束を取り出しバック6個に入れます。
ランサー・エボリューションとエクリプスで運びます。お目付け役で手下がそれぞれ乗っています。
心変わりした刑事が通報するので手配されます。
カーアクションとなります。ランサー・エボリューションに例の電気系統を麻痺させる物を打ち込まれます。どうするのかと思ったら自分で外していました。ハイテク相手にローテクな対処の仕方でした。
あるガレージに入ります。
どうなるかと思ったら大量に囮のクルマを走らせる作戦のようです。さすがやることが派手で大ざっぱです。
ランサー・エボリューションとエクリプスは捕まりますがドライバーが入れ替わっていましたとオチが付きます。
シボレー・カマロにブライアンで、ダッジ・チャレンジャーにローマンが乗っています。それぞれ手下もそのまま乗っています。
そんな感じでやっぱりアメ車かよとなっています。
飛行場に手入れとなりますが黒幕は不在で手入れは空振りとなります。
手下からブライアンに目的地変更との指令が入る。さてどうなると話しは進む。
実は船で逃亡の黒幕のカーター・ベローン。
正体のばれたモニカは船に乗せられます。
シボレー・カマロで船に向かって突撃するブライアンとローマンです。
これがまた派手で後先を考えていない方法でした。結果オーライで上手くいったりします。
ラストは男2人で仲良くやろうのバディ・ムービーのオチになっていました。
エバ・メンデスさんはどこかに消えてしまった。こういうオチなのかい。
キャストで・・・
エバ・メンデスはラテン系なのに高そうに見えるのがいい。特別に見えるがいい。
ポール・ウォーカーは本人も見た目通りの気のいいあんちゃんらしい。演技なんかしていないようです。
タイリースはジョン・シングルトン監督作品の常連らしい。
そんなわけでカーアクションがいい、よい作品でした。
他のカーアクションで、
スティーブ・マックィーン主演、1968年型マスタング・ファストバック390GT対1968年型ダッジ・チャージャーR/Tの元祖カーアクション『ブリット』(1968年)
イタリアのミラノを舞台に英国車ミニが主役の犯罪コメディ『ミニミニ大作戦』1969年版もお勧めです。普通のクルマとしてルパン三世の愛車フィアット500がたくさん出ています。
ダッジ・チャレンジャーがひたすら走る『バニシング・ポイント』(1971年)
タンクローリーに追われるよりクルマを降りた時に恥をかいてるのがヒドイ状態の『激突!』(1971年)
スタントドライバーが『バニシング・ポイント』(1971年)と同じ人が担当しているのでカーアクションが何となく似ている『ゲッタウェイ』(1972年)
『フレンチコネクション』(1971年)のカースタントのスタッフが作った実は続編の『重犯罪特捜班 ザ・セブン・アップス』(1973年)
1968年型シボレー・インパラと1969年型ダッジ・チャージャーR/Tが走る『ダーティ・メリー クレイジー・ラリー』(1974年)
本編はイマイチですが色々なクルマが走ってる『激走!5000キロ』(1976年)
オカルト・カーアクションの『ザ・カー』(1977年)
シボレーのトラックがカーアクションする『ザ・ドライバー』(1978年)
バイクはカワサキZ1000でクルマはOHV V8エンジンの『マッドマックス』(1979年)
マツダのサバンナRX-7とコスモAPのカーアクションがある『太陽を盗んだ男』(1979年)
赤いBMWが走りまくる『ザ・チェイス』(1994年)
無難なリメイクになっている『バニシング・ポイント』(1996年)
スピードは文句ないけどエンジン音が物足りない『RONIN』(1998年)
1950年代のキャデラックが出てる不条理ホラー『ジーパーズ・クリーパーズ』(2001年)
プリマス・バラクーダとキャデラック・エルドラドが対決する『ハイウェイマン』(2003年)
会話シーンの合間にクルマが走る『デス・プルーフ』(2007年)
TVシリーズ『マッハGoGoGo』(1967年)の映画版にしては微妙な出来で、カーアクションとしても微妙な『スピード・レーサー』(2008年)
等々の感想があります。
ところで多くのカーアクションを見ていたらOHV V8エンジンはアメリカ人の魂なのではと思えてきます。
マジでそのように思えます。
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