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2005.10.30

『ハックル』

この作品はパールフィ・ジョルジ監督の何だかよくわからないドキュメンタリーのようなドラマです。
なおこの文はネタバレ全開となっています。

2002年 Mokep ハンガリー作品
ランニング・タイム◆76分
原題◆Hukkle→ハンガリーの言葉でしゃっくりのことだそうです。なるほど語感が似ています。
プロット◆この世の中の森羅万象の出来事を描写しているドキュメンタリーでもなく普通の映画でもない映像作品のようです。
スカイパーフェクTV260シネフィルイマジカにて。画質はよいです。

キャスト
よくわからない。キャストを書いてもあまり意味がない作品のようです。

パールフィ・ジョルジ監督の演出はよいと思います。
この作品は全世界の出来事を総合的に描写したいというのがコンセプトのようです。このコンセプト自体はそんなに新しいことではありません。何をどう見せるかが問題なのです。この監督は結構上手くやっていると思えます。
さすがに全世界は無理なのであるハンガリーの山間の村だけに絞っているようです。

徹底的にクローズアップショット使う手法を取っていて、何にしてもまずクローズアップショットから入っています。
カメラが空間を自由に動き回ります。
あるシーンからあるシーンへと映像のしり取りのような感じもします。
セリフは全くなくしているようです。ラストに歌が流れるのみとなっています。

登場する人々が生活や仕事で何をやるにしても作業をするには必ずノウハウがあるとよくわかります。ここは大事なポイントです。

タイトルの文字が読めない。ハンガリーという国は何語なんだい?
ヘビのクローズアップショットがタイトルバックにあります。ヘビや鱗が苦手だと、これだけで引いてしまう人がいるでしょう。私は全然大丈夫です。

しゃっくりする老人で本編?は始まります。
自転車のスポークのクローズアップショット。何かとオーバーラップしていたような。

二頭だて馬車で移動してエンジンポンプで水汲みをしています。何故か馬車だけが行ってしまいます。
これは何のクローズアップショットなのかとカメラが引いたら羊でした。

ウォークマンを聞く少女。カセットではなくMDウォークマンのようです。ハンガリーでもMDがあるのかと偏見の図。ヘッドフォンのコードにテントウムシが止まっています。
そのテントウムシを指の先まで登らせて飛ばすことをやっていました。これは私もやったことがあります。

植物が育つとこを高速度カメラで描写していました。これは定番の描写です。
俯瞰ショットもありました。畑から町並みとなっています。ここから何故か編集中のフィルムが吊るされているシーンとなります。楽屋落ちのなかよくわからん。

小型の木製のボールとピンで簡易ボーリングをしている人達。
豚のクローズアップショット。豚の睾丸のクローズアップを見てもしょうがない。
豚の交尾を見る夫婦。これは何の象徴?子ブタが増えて儲かるとなるのか?→私の偏見は元々ひねくれているせいもありますけど日本政府の教育方針の成果です。拝金主義に無宗教だとロクでもないことしか連想しない。

針が布を貫通するクローズアップショット。次のシーンはミシンが並んでいるとこでの家内制手工業の世界となります。
それから出来上がった品物をクルマに積み込みます。社会科見学的シーンでした。

クルマが通過したがバックして戻るシーンがあります。何でそうなるのかというと巨大な麦の収穫脱穀機が反対側から来るからです。
畑のシーンとなり収穫された穀物は工場へとまわされて加工され商品となり出荷されます。これも社会科見学的シーンでした。

ある家に家族を乗せたクルマがやってきます。ドアを開け閉めするクローズアップショット。
その家族をもてなす料理のクローズアップショット。
結構電化されている台所となっています。ジューサーがあります。他の場所ですが電子レンジもあります。
肉をジューサーで柔らかくして老人に食べさせています。

猫が転げ回っているが動かなくなってしまいます。死んだようです。じゃれていたのではなく苦しんでいたようです。何故か悲しい感じがしないシーンでした。

2ボックスタイプの小型のパトカーが止まり警官が立ち小便をします。
葬式のシーンがあります。棺桶をトラクターに積んで移動します。

ミツバチのクローズアップショット。
蜂の巣箱から巣を取り出して遠心分離器?にかけて蜜を取り出す工程を描写していました。これも社会科見学的シーンでした。

モグラのクローズアップショット。
畑を荒らしたので掘り出されてイヌに食わされてしまいます。これも自然なことだと思われます。

警官が家に帰ってTVを見る風景。これは何だ?

食物連鎖のシーンもあります。
カエルが泳ぎ、ナマズがカエルを喰って、ナマズは人間に釣られてしまいます。
何故か池の底には人間の死体が沈んでいます。警官がパトカーが動き回るのと関係があると思われます。
釣った男の家にナマズは持ち帰られます。そこではきれいなテーブルクロスを掛け替えられたテーブルで男が料理を食べています。何故かそれを見ているだけの女性達。よくわからん。
あまりきれいではないテーブルにきれいなテーブルクロスをかけるだけで豪華な感じがでます。なるほどテーブルクロスはこのように使うのですか。これはノウハウ?
男が料理を食べているとこがレントゲン描写となり食べ物が身体を通過していく描写があります。レントゲンのとこは必殺仕置人念仏の鉄の殺しのシーンみたいです。それから突然病院へとシーンがジャンプしてます。

地面が揺れる、これがどんどん大きくなります。ハンガリーでも地震があるのかと思ったらそうではなく、1機のジェット戦闘機が超低空で村を通過しているでした。小川の上を超低空飛行すると衝撃波で水面が波立ちます。どこかで見たようなシーンだったりしますがいいものです。→クリント・イーストウッド監督主演の前半サスペンスで後半が航空アクションの『ファイヤーフォックス』(82年)でした。
そのジェット戦闘機のビュレットタイムみたいなクローズアップショットがあり、それからそんなバカなと思える小川の橋の下をジェット戦闘機が通過していきます。これはCG全開でぶっ飛びの描写でした。
ここだけからこの作品は日本のアニメでも出来そうな感じがします。ですがこれが無理なんです。日本のアニメで特に下手の監督が生活描写をやるととてつもなく退屈になってしまうのです。歩いているのを見ているだけで苦痛なほどです。

警官が本署に戻り報告書をタイプしようとします。写真をよく見て何かを発見したようです。警官は電動タイプライターを使用しているようです。
女性署員が意味深に描写されていたりします。私には意味不明ですが。
おばさんが洞穴で何か作業をしています。さっきの警官がやってきます。これで事件の解決なのか?よくわからん。

結婚式のシーンとなります。歌が流れます。これがいい。
村に雨が降ります。これでエンドとなります。
しゃっくりする老人。これは特に意味はなく単なるアクセントのようです。
で、原題とつながります。

現実に比べれば映画はバランスの取れた世界です。そんなわけでこれはアイデア一発の面白い実験作でした。



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