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2005.10.14

『ノー・マンズ・ランド』

この作品はダニス・タノヴィッチ監督でボスニアとセルビアの中間地帯が舞台の風変わりな戦争映画です。
なおこの文はネタバレ全開となっています。

2001年 ノエ・プロ/ファブリカ ボスニア-ヘルツェゴヴィナ=スロベニア=イタリア=フランス=英国=ベルギー作品
スカイパーフェクTV312CSN1ムービーチャンネルにて。画質よいです。音声はステレオでした。
プロット 戦場の中間地帯の塹壕で身動きがとれなくなってしまう話しのようです。
音楽 ダニス・タノヴィッチ

キャスト
ブランコ・ジュリッチ→ボスニア兵のチキ
レネ・ビトラヤツ→セルビア新兵のニノ
フィリプ・ショヴァゴヴィッチ→ボスニア兵のツェラ
ムスタファ・ナダレヴィッチ→ベテランのセルビア兵
ジョルジュ・シアティディス→UNのマルシャン軍曹
サシャ・クレメール→UNで部下のミシェル
カトリン・カートリッジ→TVレポーターのジェーン
セルジュ=アンリ・ヴァルケ→UNのデュボワ大尉
サイモン・カロウ→UNのソフト大佐

ダニス・タノヴィッチ監督の演出はよいと思います。
脚本・音楽も担当しています。
原則的に左からセルビア軍、右からボスニア軍となっています。映画の基本的ディレクションの合わせ方の手法です。
あまりカネがかかっていないようです。ヘリコプターだけはカネがかかったかもしれませんが。
後タイトルとなります。音楽にシンクロして名前が出ます。こういうのが私は好きです。

セルビア軍、ボスニア軍ともりベテランの兵士が多そうです。軍隊が普通の仕事となっているようです。とても対岸の火事、ひと事は思えない設定です。というか現実なのか。

始まって、夜、霧の中、5.6人の男が進みます。どうやらどこかの軍の交代班が案内されているようです。
夜が明けてどこかの国旗が見えるとこに出たとこで敵側に待ち伏せされていてきなり攻撃を受けます。敵側には戦車まであるので交代班の面々は殺されたり逃げたりとたちまち散り散りとなります。
どうやら交代班はボスニア軍、攻撃したのはセルビア軍のようです。

ボスニア軍とセルビア軍が使用している自動小銃はカラシニコフAK47のようです。おそらくコピーでオリジナルではないでしょう。両軍ともに同じ型の自動小銃を使用してるのはアイロニーがあり過ぎています。要するに武器が売りたかっただけなのでしょう。
30連の弾倉(マガジン)を互いにしてガムテープで2つ束ねています。撃ち尽くしたら素早くマガジンが交換出来るようにしています。これは実戦の基本的な手法のようです。

ボスニア軍の交代班で生き残ったはチキのみ、負傷したツェラは生死不明になっています。チキは塹壕に逃げ込みます。
チキは軍服の下は口びるがプリントされたTシャツを着ています。とても正式な兵隊には見えない。ゲリラなの?

セルビア軍は塹壕に様子を見るために斥候を送ります。
誰も斥候に志願しないので指名されます。指名されたのはベテランと新兵のニノのコンビです。
塹壕にたどり着いたとこでベテラン兵は死体?(ボスニア兵のツェラ)を運んできて死体に動かすと爆発するブービートラップを仕掛けます。
使用するのはジャンプ型地雷と称するもので、踏むだけでは爆発せず、踏む→離すと地上1メートルで爆発して2000個の鉛弾をまき散らす散弾というか榴弾のようです。殺すのはもちろん怪我人を増やすのが目的のようです。

ボスニア軍のチキが置いた自動小銃が無くなっていることに気づいたとこから短い戦闘があり自動小銃がを取ったチキにセルビア軍2人が撃たれます。ベテラン兵は死亡、新兵のニノは負傷。
ボスニア軍のチキ、セルビア軍ニノは負傷してて傷の応急手当の描写は念入りにやっています。負傷するというとこは大変なことなんだと描写しているようです。

ボスニア軍のチキはセルビア軍のニノに降伏の意思表示をさせますが砲撃を受けることになります。
砲撃を避けている時にどっちが先に戦争を始めたのかと議論するが銃を突きつけておいて議論は出来ませんとアイロニーな描写となります。そんな議論は銃を持っている方が正しいに決まっています。

死んだと思っていた負傷したツェラは生きていることがわかる。介抱するボスニア軍のチキ。なりゆきでセルビア軍のニノが自動小銃を奪いますが暴発させるとこがあります。ここはボスニア軍の負傷したツェラが機転をきかせて両者とも自動小銃を持つことになります。

塹壕の外ではどちからの陣営がわかりませんが新聞か何かを読んで「ルワンダはひどい」と言って、それではここはどうなんだいといった感じに同僚に呆れられてました。これはギャグなのかな。

今度はボスニア軍のチキ、セルビア軍のニノが2人して降伏の意思表示します。ようやく両軍から国連防護軍に連絡することになります。サラエボ本部に連絡がいくが要領をえず。進まず。
そんなこんなで国連防護軍内ではたらい回しにしてたりしますが、マルシャン軍曹の独断でUNのマークを付けた白い装甲車が発進します。国連防護軍はフランス軍が担当しているようです。

UNのマークを付けた白い装甲車はセルビア軍、ボスニア軍を通り中間地帯の件の塹壕に向かいます。
フランス軍はカラシニコフAK47ではなく新式の自動小銃を所持しています。FA MASらしい。

UN装甲車はあっさりと塹壕に到着します。事情を聞くマルシャン軍曹。地雷処理班を呼びに戻ります。
途中ではTVニュース局、グローバルニュースの女性TVレポーターが取材中。マルシャン軍曹はこの騒動をTVニュースに流してUN上層部を動かざるおえなくします。よくあることでマスコミに公表しないと上層部は動かないようです。
ドイツ人の地雷処理班が時間通りに到着します。ドイツ人は時間に正確だというセリフがあります。

グローバルニュースの上司は女性TVレポーターにもっと取材対象に突っ込めと指示します。といっても強制ではなくそうした方が望ましいというやつです。TV屋はどこも最低です。

ボスニア軍のチキは英語圏のマスコミを嫌っています。英語すら話さず母国語で罵るだけです。これは興味深い描写です。もしかしかしてこの作品の1番強調したい主張かもしれません。

ドイツ人の地雷処理班が作業開始しますが、上手くいかず地雷の種類を聞いてこのタイプは処理出来ません無理ですとなります。

UNのお偉い大佐が秘書同伴でヘリコプターで到着します。マスコミ相手に人気取りに精を出します。
ところでカメラのモータードライブがたてるシャッターとフィルムを巻き上げる音は非常に耳障りです。害意を感じる嫌な音です。
デジタルカメラになって変わったかな。少なくともフィルムを巻き上げる音は無くなっているはずです。

ここでボスニア軍のチキが友軍の死体からハンドガンを持ち出しセルビア軍のニノを撃ちUNの兵士はチキを撃ちセルビアとボスニアの両者とも死亡します。主人公は思われたチキはあっけなく退場となります。
ここビデオで撮りましたがTVのニュースでは放映されずカットでしょう。
あっけなく退場したチキに代わる主人公は誰?となりますがフランスの軍曹か?そうでもないような。中ぶらりんな感じとなります。

地雷の状況を聞いたお偉い大佐は自分にメリットはないと判断してマスコミに対して体裁を整えるだけの後始末をして去ります。地雷から救出した怪我人?1人をヘリコプターで運んでこの件は終わりとします。
ここで人間地雷と化したツェラがお偉い大佐やマスコミを道連れに自爆させるのかと思ったがそうではなかった。そうなったら単なるヒロイズムを満足させるだけの普通の戦争映画になってしまいそうです。
長い1日でしたが基本的には何も解決されていません。で、何となくエンドとなります。

そんなわけで半端な描写バランスにしない、よい戦争映画でした。

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