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2005.10.04

『大砂塵』

この作品はニコラス・レイ監督の風変わりなウエスタンです。
なおこの文はネタバレ全開となっています。

1954年 ハワード・J・イエーツ・プロ/リパブリック・プロ アメリカ作品
原題◆Johnny Guitar
スカイパーフェクTV315スターチャンネルにて。画質は悪い。『映画100年 アメリカ編 part1.2.3』(95年)でハイライトシーンを見た時はよかったのに。
プロット 男を巡って張り合う女性2人に振り回される話しのようです。
音楽 ラストに流れる歌はペギー・リー

キャスト
ジョーン・クロフォード→ビェンナの店の主人ビェンナ
マーセデス・マッケンブリッジ→ライバルのエマ
スターリング・ヘイドン→ジョニー・ギター=ジョニー・ローガン
スコット・ブラディ→ダンシング・キッド
ロイヤル・ダノ→コーリー
アーネスト・ボーグナイン→凶暴なバート
ベン・クーパー→若いターキー
ワード・ボンド→有力者のマカイバー
ジョン・キャラダイン→店の従業員トム
フランク・ファーガソン→保安官
豪華なキャストです。


ニコラス・レイ監督の演出はよいと思います。
評判は悪いけど実際見れば意外とまじめに作られています。
キャラクターが強烈なのが特徴のようです。女性2人が男共をこき使っているような感じになっています。

スターリング・ヘイドン扮するギター弾きが馬に乗って登場。突然山が爆発しています。これは鉄道建設工事のようです。
駅馬車強盗も目撃しています。見てるだけです。ここからもう外しています。

砂塵の中、ギター弾きはビェンナの店に入ります。
ジョーン・クロフォード扮する主人のビェンナが登場。
黒シャツにジーンズのスタイルとなっています。リアルとは言えないハリウッド調のウエスタンルックです。
店内の部屋で鉄道関係の男アンドリュースと会うビェンナ。

砂塵の中、マーセデス・マッケンブリッジ扮するライバルのエマの一行が到着します。
言いがかりをつけ一悶着あります。駅馬車強盗がどうしたとか、ダンシング・キッドがどうのとか。
この土地ではよそ者らしいビェンナ。土地を渡せと言われています。
ダンシング・キッドをめぐって女同士でも張り合っているらしい。
キャラ紹介といった感じです。

ダンシング・キッド一行が到着します。またキャラが増えた。
エマの一行とにらみ合いとなります。
ここでスターリング・ヘイドン扮するジョニー・ギターがギターを弾きます。これにあわせてダンシング・キッドがエマをダンスに誘います。唐突な展開となっています。
次に駅馬車強盗の首実検となりますが要領を得ず。
そんなこんなでワード・ボンド扮する有力者のマカイバーからビェンナに24時間以内にこの土地を去れとなります。
これでエマや有力者のマカイバーの一行は引き上げます。

ダンシング・キッドと口論となるジョニー・ギター。
ジョニー・ギターに絡むアーネスト・ボーグナイン扮する凶暴なバート。
酒のことから表へ出ろとケンカとなります。
色々ともめてようやくダンシング・キッド一行は引き上げます。
帰る間際に黄色いシャツの若いターキーがいいこと見せようとするがジョニー・ギターが実は拳銃の腕前の抜群で、すぐに撃ちたがるトリガーハッピーなとこを見せています。
ジョニー・ギターとジョニー・ローガンが本名でビェンナとは5年前に別れていたらしい。

ダンシング・キッド一行は移動中。
滝の下をくぐって隠れ家に入ります。銀の鉱山があるらしい。掘るシーンはないです。
一行は4人。ダンシング・キッド、コーリー、バート、ターキー。
駅馬車強盗の疑いをかけられてのでどうせこの土地にいられないのなら大仕事をしようとなります。銀山も掘り尽くしたとのこと。

ビェンナの店にて。夜中です。
ジョニー・ギターと話し込むビェンナ。メロドラマとなります。唐突です。

翌日。町に出かけるジョニー・ギターとビェンナ。
銀行でカネを下ろしているとこにダンシング・キッド一行が来て銀行強盗となります。一応止めるビェンナです。
仕事を終えたダンシング・キッド一行は馬を乗り換えます。

銀行に来たエマはビェンナも仲間だと決めつけています。
追跡隊が編成されて出発となります。黒いユニフォームで統一されています。これが様式美となっています。

山越えのダンシング・キッド一行ですが爆破の連続で進むのは無理です。
この爆破は鉄道建設のためらしい。爆破が連発でスペクタクルシーンとなっています。どうにもならずダンシング・キッド一行は引き返します。
途中で若いターキーが脱落します。

ビェンナの店にて。
追跡隊は誰でも吊るしたい連中だとジョニー・ギター。
ビェンナはジョニー・ギターのことをガンクレイジーと言ってます。
店員に給料を払って逃がすビェンナ。

ダンシング・キッド一行が見つからす検討の末に追跡隊はビェンナの店に向かいます。

ビェンナの店では従業員トムがターキーを連れて戻ります。
かくまうビェンナ。追跡隊がやって来ます。
白いドレスでピアノを弾いているビェンナ。
ここはビェンナの白と追跡隊の黒の対比になっているそうです。
口論となりますが上手く立ち回り逃げ切れそうになるビェンナですが、ターキーが見つかってしまいます。突然状況は最悪となります。すぐに吊るそうとエマ。有力者のマカイバーも成り行きで肯定してすぐに2人とも吊るすことになります。
ここで従業員トムが阻止しようとするが撃たれ、町に連行して調べるという保安官も撃たれます。
店を出る時にシャンデリアを撃って店を燃やすエマ。派手に燃えます。

すぐに店の近くで2人を吊るしにかかります。
橋のロープを渡して橋の下で吊るすようです。能率がいい。
まずターキーが吊るされます。
次にビェンナというとこでジョニー・ギターが橋の上でロープを外して助けます。ここは何というかあっさりとした描写でした。腰砕けともいう。

ジョニー・ギターとビェンナは燃える店に戻り抜け穴となる地下道に入ります。
途中で白いドレスを着替えるビェンナ。ドレスが燃えるシーンもあります。ここはもちろんスタントです。で、赤いシャツにジーンズ姿となります。やっぱりリアルとは言えないハリウッド調のウエスタンルックです。

夜が明けて徒歩で隠れ家に向かうジョニー・ギターとビェンナ。
見張りのコーリーと話し、通してもらい隠れ家に入ります。
凶暴なバートはこの来客を歓迎していません。

追跡対の見張りのとこでは残されていたターキーの馬が勝手に走り出します。追う追跡隊。
馬は隠れ家に通じる滝に入ってしまいます。これで隠れ家が追跡隊に見つかってしまうことになります。

隠れ家にて。
バートがエマと取引して助かろうとコーリーに持ちかけます。
断るコーリー。頭に来たバートはコーリーを刺し殺します。アーネスト・ボーグナインが凶暴ぶりを発揮していますが、その後あっさりと退場となります。
そんなこんなで追跡隊も到着して肝心のダンシング・キッドも退場となって女同士の決闘となります。当時としては画期的な展開となっています。

で、ラストはスターシステムに従った結果で突然キスシーンとなっています。
これは唐突で製作上の妥協の産物でしょう。


俳優さんはどなたも好演していました。
店の主人ビェンナのジョーン・クロフォードは何というか昔のまま演じていたような。
ライバルのエマのマーセデス・マッケンブリッジは熱演していました。
ダンシング・キッドのスコット・ブラディはあまり知らない人でした。私の大好きな犯罪サスペンス『バンクジャック』(71年)にも出ていたようですが全然わかりませんでした。
ジョニー・ギターのスターリング・ヘイドンはどうでもいいやといった感じで投げやり演技でした。でも好演ということにしましょう。
アルフレッド・ヒッチコック監督の『ハリーの災難』(56年)でしか見たことのないウエスタンの悪役専門俳優のロイヤル・ダノが出ているウエスタンは初めて見ました。ウエスタンに出るとこういう感じの人なのか。なるほど。


そんなわけで意外と面白い妙な作品でした。

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» ジャニー・ギター [浮き草の道草]
『ジャニー・ギター』は映画『大砂塵』のテーマ曲です、私が高校の時代にはじめて聴きました。映画は昭和29年の製作らしくほとんど私が生まれて間もないころです。映画そのものは見ていないのですが、たいへんもの悲しい雰囲気をもった曲です。『大砂塵』という題名も、砂が舞う果てしない砂漠を行くような茫漠とした雰囲気をもっていて、人生のはかなさと悲しさを感じさせる曲になっています。この曲を聴くたびに過ぎ去った青春の日々を思い出して涙が出てきます。... [続きを読む]

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