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2005.10.09

『バンクジャック』

この作品はリチャード・ブルックス監督でウォーレン・ビーティ、ゴールディ・ホーン主演の犯罪サスペンスです。
なおこの文はネタバレ全開となっています。

1971年 コロンビア・ピクチャーズ アメリカ作品
原題◆$
DVDにて。画質は非常によいです。この作品は私のお気に入りで、ようやくDVDで発売となりすぐに買って、すぐに見ました。
正味90分の日本語吹き替えのカット版しか見てないのですが121分のノーカット版を見てもそんなに印象は変わらなかったりします。不思議です。
プロット 悪党の上前をはねたら追い回される話しのようです。
音楽 クィンシー・ジョーンズ◆スコアは『ゲッタウェイ』(72年)と同じような感じです。◆歌はリトル・リチャード、ロバータ・フラック。

キャスト
ウォーレン・ビーティ→銀行の保安係のコリンズ
ゴールディ・ホーン→相棒で売春婦のドーン・ディバイン
ロバート・ウェッバー→陸軍の男
アーサー・ブラウス→黒メガネの男
スコット・ブラディ?→ラスベガスの男
ゲルト・フレーベ→銀行の頭取ケッセル


リチャード・ブルックス監督の演出はよいと思います。
脚本も担当しています。
快調そのものの演出でした。上手いです。

タイトル
$の看板をクレーンが吊っています。意味あり気なタイトルとなっています。

旧西ドイツ ハンブルグにて。
ウォーレン・ビーティ扮する銀行の保安係のコリンズが犯罪防止の訓練を実演中となっています。警報が鳴ってから3分でパトカーが到着します。
アメリカでは個人情報がないとしています。ですから西ドイツの銀行をご利用下さいとしています。

黒メガネの男が登場。黒猫にミルクをやっています。
ゴールディ・ホーン扮するドーン・ディバインが登場。売春の仕事中です。
陸軍が帰りラスベガスが来るとコリンズに電話しています。
カットバック全開でキャラ紹介となっています。

黒メガネを追うもう1人の女が登場。
コリンズはドーンとこの女の2人を使っているようです。
もう1人の女は主役ではないので途中であっさりと退場になっていました。

ドーンが銀行に来ます。
色々な道具を空っぽの貸金庫に入れます。カネはない。仕事の準備です。

黒メガネはストリップバーに入ります。
ヘロイン6キロを運んできたらしい。その前に勝手に取引相手を射殺している。
かなりの暴走キャラらしい。

コリンズの住居にて。
倉庫のような建物内に住んでいます。作業場のようなとこです。
大勝負をして儲けようと準備中です。

黒メガネはポリ容器からシャンパンの瓶に高純度ヘロインを入れ替えています。
黒猫に飲ませて品質をテストして、死んだ黒猫を石炭ストーブにいれて焼却処分しています。

ドーンはラスベガスの男を相手中。
消防士プレイとなっています。
男をは王将と入ったガウンを着ています。どういう趣味なんだ?

コリンズの住居にて。
ドーンと打ち合わせ中です。
陸軍、黒メガネ、ラスベガスからカネを奪うとのことです。これなら絶対に訴えてこないと踏んでいます。

旅客機内にて。
黒メガネとドーン。シャンパンを取り出すドーンです。中味は高純度へロインだったりします。

陸軍のアジトに忍び込むコリンズ。
茶の革ジャケットを着ています。銀行員の仕事以外はこれで通しています。
戻ってきたので逃げます。結局わけのわからんシーンでした。

旅客機で着いた空港にて。
ドーンは密輸の疑いで足止めされます。税関で身ぐるみはがされて、あそこの中まで調べられます。もちろん調べられるシーンは省略しています。
ハンブルグに戻って電話でコリンズに愚痴のドーンです。

コリンズの住居にて。
ドーン相手に熱弁のコリンズ。この犯罪は画期的と自賛してます。
役割が出来そうもないとアメリカ時代の緊張したスクリーンテストの話しをするドーンです。

いよいよ勝負の日となります。
陸軍がドーンのアパートに来ます。何の用だ?
それぞれの面々が銀行に集まってきます。
アパートで脅迫電話のリハーサル中のドーン。
カットバック全開でそれぞれが描写されて開始時間の3:55が迫ります。

3:55となってドーンから銀行頭取のケッセルに電話が入ります。
爆弾を仕掛けたとの脅迫電話です。コリンズがケッセルの机に小道具のバッグを配置してホントらしくみせかけています。
狙いの金塊となっているのでコリンズはディスプレイケースから大事な金塊を取り出し、それを持って走り金庫内に入ります。1回落とすとこが何となくいい。
これで銀行は閉鎖されます。貸金庫の連中は入ること出来ません。

金庫内のコリンズ。
特注の20秒ストップウォッチは監視カメラの首振りに合わせてあります。これで監視カメラの見えないうちに仕事をしようとしています。
仕事内容は例の3人の貸金庫の大金をドーンの貸金庫に移すわけです。

この事件はTVで実況中継となっています。
町の電気屋にはナショナルのTVがあります。

コリンズは金庫を時限装置が開くまで14時間あると予定していたようですが、すぐにに壁に穴をあけて内部から解錠する鍵を送ると銀行頭取のケッセル。
時間が足りなくなってコリンズの予定が狂います。

技術屋が到着します。
装備はアセチレン+酸素のバーナーかと思ったら、そうではなくて放電棒らしい。
棒の先をバーナーで熱して点火させて放電と加工液噴射で穴を開けるようです。
そんなわけで意外と早く鍵を通す小穴が貫通してしまいます。まだコリンズの仕事は終わっていない。
貸金庫を開ける鍵を落としてしまいますが、銀行頭取のケッセルのアドバイスのおかげで見つかります。「ズボンの折り返し・・・」のセリフが何故か印象的。
実は鍵違いなのですけど。
そんなわけで仕事を済ませて金塊を抱えてヒーローとして無事に金庫から出てくるコリンズです。

さて次の展開は?
ドーンが大金を回収しに銀行に来るようです。
それぞれ3人も銀行に来ます。公衆電話に控えてるドーンに連絡を取って銀行に入るタイミングを計っているコリンズ。
黒メガネが来ます。がく然として帰り際にヒーローのコリンズに文句を言っています。14万ドル。
陸軍が来ます。激高して空の貸金庫を放り投げて出て行きます。
ドーンが来ます。札束にシャンパンが2本となっています。喜ぶゴールディ・ホーンがとてもチャーミングです。
ラスベガスが来ます。卒倒して次には逃亡しようとなります。87万ドル。
銀行頭取のケッセルに絡まれますがドーンは無事に銀行を出ます。

黒メガネのアジトが放火されています。
陸軍のブツが入っている野球のボールも燃やされたようです。
取引相手に拉致される黒メガネ。アジトのストリップバーで痛めつけられます。

コインロッカーからブツの入ってるバッグを取り出しコリンズのクルマに乗るドーン。コリンズの住居へ向かいます。

陸軍のアジトにストリップバーから脱出した黒メガネが来ます。
陸軍と一緒にドーンが映っている写真を見つける黒メガネです。
写真、旅客機にて、貸金庫、3度ドーンが登場する。偶然は3度もあり得ないと黒メガネ。

この辺もカットバック全開となっています。

ドーンのアパートを調べる陸軍に黒メガネ他1名。

コリンズの住居にて。
ドーンとカネの勘定をしています。合計153万1000ドルとのことです。
捜索中のアパートから電話がかかってきます。

陸軍は銀行頭取のケッセルに電話してコリンズの住所を聞き出します。
銀行頭取のケッセルからの電話で住所を教えて客が来ると知るコリンズ。

クルマで出るドーン。追う若い男。
陸軍と黒メガネはコリンズの住居へ。

コリンズはクレーンぶら下がって脱出しようとするが感づかれてブランコの要領で降りる途中の窓に飛び込み走って逃げます。
追いかけっこは列車の操車場へと。スタントの吹き替え無しで走りまくる3人です。

列車に乗るドーン。追う若い男。
と見せかけて列車に乗らず若い男をまいたようです。クルマに戻るドーン。
ドーンはこれで上手く脱出したようです。

コリンズはまだ追われています。
タクシーを拾うコリンズ。クルマで追う陸軍と黒メガネ。カーチェイスとなります。
タクシーを降りてパーキングのようなとこに入るコリンズ。
また走るコリンズと黒メガネ。階段を上ります。両者ともにヘロヘロ状態です。
外に出ます。また走ります。
カーキャリアー・トラックに飛び乗るコリンズ。
トラックのナンバーを急いで電話ボックスのガラスに書いて調べる黒メガネ。
クルマで追う陸軍と黒メガネ。しつこい。

雪道を徐行して走るカーキャリアー・トラック。
運ばれているクルマの中で寝ているコリンズ。

しつこく追ってくる陸軍と黒メガネ。
停車しているカーキャリアー・トラックを見つけます。
コリンズはいない。

追っ手に感づいて、また走って逃げるコリンズ。
雪原を走るというより早歩きで逃げます。普通に走るより疲れは倍増といった感じです。追う黒メガネ。
陸軍はクルマで移動。

氷の張った湖上に逃げるコリンズ。
黒メガネは他の青いクルマを調達して湖上のコリンズを追い回します。
やはりというか氷が割れて青いクルマは湖に沈みます。
これを見てる陸軍が「stupid=アホ」と漏らします。これはタイミングがよくていいセリフです。

列車に飛び乗るコリンズ。
クルマで追う陸軍。で、発煙筒で列車を一時止めます。
客室で寝ているコリンズを起こす陸軍。ついに追いつきます。
まず「銀行員の癖になんだ」と説教します。これは言いたくなるでしょう。
コリンズの持っていたトランクの中身はシャンパンに魚だけでした。カネはない。「だまされた」とコリンズ。信じない陸軍。
で、陸軍はシャンパンをラッパ飲みするが、中身は高純度ヘロインだったようでショック症状を起こし死に至ります。

駅で列車を降りるコリンズ。
無価値のトランクをごみ箱代わりのドラム缶に捨てます。

エピローグ。
黄色いシボレー・コルベット・コンバーチブルを走らせているドーン。
場所はマイアミ辺りか?
ホテルの駐車場に入ります。ここで画面の左隅に青いダットサン240Zが見えるのが何故か印象に残ります。
ベッドで男(顔は見えない)と話すドーン。茶の革ジャケットがあることから、どうやら上手くいったようです。余韻をもたせてエンドとなります。


ゴールディ・ホーンのお馬鹿さん演技でキュートな魅力が全開となっています。何て可愛い人なんでしょう。こんなに可愛い人は見たことないです。
1970年代のファッションがまたいいです。やたら広い襟のコートなんて流行ってたっけ。ブーツもよい。

ウォーレン・ビーティは嫌いだけどこの作品だけは別です。藤岡弘みたいなヘアスタイルです。この作品は全体のノリは大藪春彦の『蘇る金狼』みたいなのがまたいいのです。←映画ではなく原作の小説のことです。
そんなわけでウォーレン・ビーティは藤岡弘に見えてしょうがない。別に構わないのでそのままの状態で見てました。
それなら相手役は緑魔子だとなります。もしかしてホトンド同時期に『野獣死すべし 復讐のメカニック』(74年)を見ていたのかもしれません。もちろんTV放映にてです。

黒メガネを演じるアーサー・ブラウスはサム・ペキンパー監督の『戦争のはらわた』(77年)に無理やりフェラチオさせたら逆に男根に噛みつかれる役で出ていたようです。たまげた。IMDbで調べると2005年現在もヨーロッパを中心に活躍中らしい。膨大な数の出演作があります。
陸軍のロバート・ウェッバーも好演。この人の代表作は未見ですが『殺しのテクニック』(66年)ですか。
銀行の頭取ケッセルを演じるゲルト・フレーベは『007 ゴールドフィンガー』(64年)で有名ですが、この作品ではそんなにたいしたキャラではありません。


昔見たTVで見た日本語版キャストは、
ウォーレン・ビーティ→堀勝之祐
ゴールディ・ホーン→マリリン・モンローの吹き替えが専門の向井真理子でこれがハマり過ぎています。
TV放映時の解説は誰だった?「やたら走り回るので俳優が大変だったでしょう」と、言ってたのが印象に残ってる。荻昌弘ぽいけど確信はない。

そんなわけで、これは犯罪サスペンスの傑作です。
次は同じような話しの『サイレント・パートナー』(78年)が見たいものです。

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