『WATARIDORI』(2001年)
この作品はジャック・ペラン監督の渡り鳥のドキュメンタリーのようです。
なおこの文はネタバレ全開となっています。
2001年 Bac Films/Centre National de la Cinématographie (CNC)の他色々なプロダクション フランス=ドイツ=イタリア=スペイン=スイス作品
ランニング・タイム◆95分
原題◆Le Peuple Migrateur
プロット◆主に北半球から北極地方に渡りをする鳥達を紹介する話しのようです。
音楽◆ブリュノ・クレ
スカイパーフェクTV315スター・チャンネルにて。画質はよいです。
キャスト
ジャック・ペラン→ナレーター
ジャック・ペラン監督の演出はよいと思います。ドキュメンタリーにも演出はあると思います。
ナレーションは入ります。
あまり必要とは思えませんが歌も入ります。当然音楽も入りますがあまり印象には残らず。
全体的に脈絡なくつなげています。あまり特定な意図は感じず。
大陸の俯瞰なんて実写では無理なような気がするので。CGもいくらか入っているようです。
鳥に関する色々な疑問。
鳥のクチバシは消耗品?なのですから補修というか欠けても回復はするのか?
鳥の翼と羽根は機能的によく出来た構造だそうです。軽くて故障に強いのか?
突然、大勢の鳥が一斉に翔び立つのは何か合図があるの?これはぜひ知りたいことです。
登場しない鳥達で気になること。
カラスは渡り鳥はないので出てきません。黒くて艶のあるを近くで見れば結構美しいと思えたりします。憎たらしいとは思えず。
都内のカラスは渡りならぬ通勤しているとどこかで読んだような。
日本の街中の鳩は何であんなに逃げるのが遅い。人間が接近しても飛んで逃げません。うろうろ歩いて移動するだけです。それでも生き残れるからなのでしょう。
プロローグ。
水辺の風景。色々と鳥が出ています。目に付いたとこではカワセミで獲ったサカナを木に叩きつけてとどめを刺してから食べています。合理的です。
この作品の売りである飛んでいる鳥のクローズアップショットでガンの群れが見れます。
鳥は飛行中では頭がぶれていません。身体や羽ばたく翼は動いていますが頭だけはあまり動いていない。これは当然な状態なのでしょう。
頭が動いてたら飛んでいて飛行機酔いをしてしまいます。それでは鳥ではありません。
ヒナがまだ生まれていない卵を巣からほっぽり出しています。本能的行動というやつらしい。
カワセミ、蝉ではなく鳥です。
捕った魚を木に叩きつけてとどめを刺してから食べています。妙に筋が通ってる行動です。
網にかかっていたガンを離す少年。離されたガンは群れに追いつきます。
ガンの群れは春の北半球から北極を目指します。
ハイイロガン 移動距離3000キロ。
地中海−スカンジナビア
パリ。
鳥はセーヌ川にかかる橋の下を通り抜けます。わざわざ下を通るとはそんなこと出来るんだと驚く。
クロヅル 移動距離4000キロ。
イベリア半島−北方の森林地帯。
人も出ています。餌付けを試みているようです。
クチバシを鳴らす動作をする鳥。ツルのどれかのようです。
渡り鳥は太陽と星を目印にしているとのことです。地磁気をわかるとのこと。
飛行中というか巡航中の鳥ですが翼の動き等から意外と楽に飛んでいるように見えます。巡航が大変なら体力の消耗が激しくて渡りが出来るわけがないから当然だと思います。
そんなわけで鳥は飛び立つ時は大変そうですが飛び立てたら楽なようです。
着地は運動量はそんなに大変ではないようですが技術は必要なようです。着地の上手い下手の個体差は結構ありそうです。
編隊の組み方は必然的な規則があるのでしょう。斜めに等間隔できれいに並んでいます。→これは空力で合理的な形だそうです。要するに空気抵抗が減るらしい。
吹雪の中の鳥達。雪崩があって逃げます。
鳥は飛んで逃げること出来ます。他の動物とは違うとこです。
アオジロガン 移動距離2500キロ。
西ヨーロッパ−グリーンランド。
オオハクチョウ 移動距離3000キロ。
極東−シベリアのツンドラ地帯。
日食があります。
インドガン 移動距離2500キロ。
ガンジス一帯−中央アジア ステップ地帯。
吹雪の中のインドガン達。何故いきなり飛び立つ?それは雪崩があったので逃げたのです。
タンチョウ 移動距離1000キロ。
極東−シベリア タイガ地帯。ジャパンと出ているのに日本語字幕は極東になっているす。
ダンスがあります。これは結構有名です。
ハクトウワシ 移動距離3000キロ。
アメリカ西部−アラスカ。ワシでも渡りをするようです。
カナダガン 移動距離3500キロ。
メキシコ湾−北極圏。
アメリカの荒野で馬が出ています。馬は鳥を食わない。
ハクガン 移動距離4000キロ。
メキシコ湾−北極圏。
水面を走る鳥が出てきます。2匹で走ります。ホトンドギャグになっています。
ペリカンが出ています。大きそうな鳥です。
首を折り畳んで飛ぶようです。
カナダヅル 移動距離3500キロ。
アメリカ大草原−北極地方。
農家で飼ってる鳥のとこに来てエサを食べるのか?
メスを引きつけるためるディスプレイ?をする鳥がいます。
尾羽根を広げて胸を膨らませています。
この鳥の名前が出ないの何だかわからん。
湖の中で満員状態の鳥達。
で、この鳥の大群が一斉に飛び立つシーンがありました。これはダイナミック。
俯瞰で地球全体が見えています。これは嘘っぽい。多分CGだ。
氷山が崩壊するシーンです。地球温暖化のプロパガンダによく使われるシーンです。
北極地方でヒナを育てる鳥達。ここはヒナがたくさん描写されてドキュメンタリーの客寄せのポイントです。
北でヒナを育てる鳥達。弱肉強食の図があります。
秋になり北から旅立つことになります。今年生まれた若鳥をこの旅をこなすとのことです。
ある島は鳥の楽園となっています。
大量の鳥達が巣を作っています。この島はどこかのドキュメンタリーから雑誌ニュートンで見たような。
ヒナが崖から最初の飛行となってるシーンがありつす。飛んでるというより落ちている感じ。元の巣に戻れるのか?
ウミガラス 渡り鳥ではないのか動距離の表示なし。
北大西洋地域一帯。
シロカツオドリ 渡り鳥ではないのか動距離の表示なし。
各地の海に生息。
上空から海面に突っ込む時は翼をちゃんと後退翼みたいにして抵抗を減らしています。
キョクアジサシ 移動距離20000キロ。この種が渡りの最長のようです。
北極−南極。地球を半周するということです。
またわざとらしい地球の俯瞰のシーンが入ります。CGでしょう。
船で休みをとる渡り鳥。どこかの国の軍艦のようです。巡洋艦?
貨物船には見えない。全体の塗装がグレーだし。
湿地帯に鳥が大量にいます。
泥に頭を突っ込んでエサを探しています。
北アメリカを横断。何だかわからん。
鳥の種類はカモがガンだと思う。
いきなり撃たれます。
ハンターがいます。ショットガンで撃ち落とされると鳥達。
夜の街にて。
N.Y.のようです。WTCビルがまだありました。橋はブルックリン橋のようです。
アオガン
東ヨーロッパを横断。
工場地帯も飛びます。ここで降りています。
降りたとこでオイルを含んだ汚泥にはまる鳥もいます。カメラで撮ってるだけではなく助けてやんなさい。
編隊飛行を接写している。これが凄くきれいに撮れているのでCGかと思ってしまいます。
鳥の擬態模型?のクローズアップ、これはオトリでした。、猟犬、ハンターの図があります。
片脚に網の切れ端を引っかけているガンが時々出てきます。エピローグに戻るガンらしい。
夕暮れにて。
凄い数の群れが飛んでいます。この鳥は何だ?コジュケイ?CG?
この辺から渡り鳥ではない鳥も出ています。
餌付けをしているおばあさん。今度は成功します。最初は晩飯のおかずにするために捕まえようとしてるのかと思った。
天文台です。ところで戦車と構造が似ていると思ったりします。旋回して仰角を調整します。似ているでしょう。
天文台といえば人里離れた高地にあることになっています。
砂漠につるが飛んでいます。
砂漠をツルが歩いてもいます。オアシスのツルのシーンもあります。
コオバシギ 移動距離10000キロ。
北極一帯−アフリカ沿岸。
砂漠で死んでる鳥がいます。
海岸にて、片方の翼をケガしている鳥。飛べません。弱肉強食の図となります。カニの群れに食われてしまいます。カメラで撮っていないで助けろよと思う。
ここは嫌なシーンです。
ところでカニはホントに横に歩いています。
海岸で一斉に飛んでいる鳥の群れ。
一斉に向きを変えたりするので色が違っています。面白いシーンです。
モモイロペリカン。
大陸を横断。どこの大陸?
水中に潜る時も一斉にやるようです。
ペリカンは水面を低空で飛ぶことが多い?
ペリカンは大型の鳥で天敵が少ないのか動きに何となく余裕を感じます。
首だけ水面に出して移動してる鳥がいます。
お前は潜水艦か?と突っ込みを入れたくなります。
水辺の鳥達。
魚を捕ったりしているけど天敵もいるようです。出てこない。
また一斉に飛び立っています。これは完全に何かの合図か危険があるようです。少なくとも他の鳥につられて飛んではいないようです。
アマゾンです。通販ではありません。
カラフルなオウムのような鳥がいます。カゴから逃走するオウム。これはやらせでしょう。悪くないけど。
コンドル 渡り鳥ではないようです。
山脈上空を飛行する。
ワタリアホウドリ
南極一帯。
南極といえばペンギンです。これも鳥です。鳥には見えないけど。サカナやアザラシのような動物ででない。
イワトビペンギン 移動距離10000キロ。
南大西洋の海流に乗って移動。南極だけとは限らないのか?
荒れた海=怒濤から岩場に上陸します。さすが本職というか。何故か『アラン』(1934年)のようです。
ペンギンは飛べないので歩いて移動なので大変そうです。手がないので不便。岩場を登るのが大変そうです。
カモメの大群も登場。一緒にいます。
オオサマペンギンの大群。
南緯40-50度の強風地域。
このコロニーですが凄い数のペンギンがいます。
群れの中にセイウチが突入します。とはいえ別に食べるわけではないようです。何を食っている?サカナ?
ペンギンのヒナを捕食する鳥がいます。嫌な鳥です。
地球の俯瞰図となります。アジサシが1匹だけ飛んでます。これはCGだ。
エピローグ。
脚に網を付けたままのガンがフランスに戻ってきます。
プロローグに戻ります。
鳥をは同じコースを戻ってくるとナレーションがあり。これで一応筋が通るようです。エンドとなります。
もしかして私はドキュメンタリーが好みなのかも。
この手の作品を結構見ていたりします。『沈黙の世界』(1956年)とか『東京オリンピック』改訂版(2004年)等を見ています。
そんなわけで普通のドキュメンタリーのよい作品でした。
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