『ロード・トリップ』(2000年)
この作品はブレッキン・メイヤー、エイミー・スマート主演のロマンティック・コメディでしょうと予想して見ましたが・・・
なおこの文はネタバレ全開となっています。
2000 年 アイバン・ライトマン・プロ/モンデシト・ピクチャー・カンパニー/ドリームワークスSKG アメリカ作品
ランニング・タイム◆95分
原題◆Road Trip
プロット◆セックスビデオを回収しにいく話しのようです。
音楽◆マイク・シンプソン
スカイパーフェクTV315スターチャンネルにて。画質はよいです。
キャスト
ブレッキン・メイヤー→主人公のジョシュ
エイミー・スマート→ジョシュの知り合いのベス
レイチェル・ブランチャード→ジョシュの恋人ティファニー
ショーン・ウィリアムス・スコット→お気楽なE.L.
パウロ・コスタンゾ→ハッパ好きのルービン
DJ・クオルス→オタクなカイル
トム・グリーン→大学8年生のバリー
アンソニー・ラップ→教授の助手ジェイコブ
フレッド・ウォード→カイルの父アール
トッド・フィリップス監督の演出はまあまあだと思います。
悪趣味なギャグが多く下ネタ多数あるし差別ネタもあります。悪趣味は別としてこの手のセックスコメディは劇場ではヒットしないのでCS放送かビデオ直行なのが頷けます。
トム・グリーン扮するN.Y.のイサカ大学8年生のバリーが校内を案内するとこから始まります。
本編のところどころに校内を案内するバリーのシーンが入りこの1800マイルの移動は回想形式となっているようです。
ジョシュはN.Y.のイサカ大学、幼なじみの恋人ティファニーはテキサスの大学で2人は遠距離恋愛という設定となっています。
ジョシュには悪友がそろっています。道中であの手この手で妨害が入るのかと思ったらそれぞれ独立したエピソードになっています。これは予想外でした。
ジョシュはパーティにてベスから頼まれて嫌いな教授の助手ジェイコブからデート件を競り勝っていい仲となりますが、ここを何故かビデオで撮ってしまいます。エイミー・スマートのヌードあり。
翌朝スッキリしたジョシュは悪友3人にビデオを見せるはめとなりますが例のビデオはテキサスのティファニーに郵送してしまったとわかります。
そんなわけで親類の葬式で3日後に戻るティファニーより先にビデオを取り返すためにN.Y.からテキサスのオースティンまで1800マイルをクルマで移動することになります。
オタクのカイルのクルマを無理に借りるお気楽なE.L.ジョシュです。で、E.L.にカイル、最後にルービンと4人そろい出発となります。
ターゲットのスーパーマーケットで買物をする4人。
カイルのクレジットカードを無理やり使います。今がこのクレジットカードを使う時だという設定はどこかで見たような。→『シュア・シング』(1985年)で似たようなシーンがあったような。
スーパーマーケットというかホームセンターのターゲットは映画によく出てきます。カーレースのスポンサーでも見るしMLBのスタジアムの広告でも見ます。手広くやり過ぎてKマートみたいに倒産しなければいいけどと余計な心配をする。
4人のクルマは脇道で迷い壊れかけて橋のかかる小川をジャンプして突破しようとします。時速75マイルで突進して越えたとこで前輪は飛んで、クルマは爆発炎上となります。クルマを壊した時点でリアルから離れてこの作品は何でもありな展開になってしまうと思えてしまいます。こういうとこが意外と気になったりします。
一方ベスはバリーからジョシュはボストンに行ったと聞いて夜行バスでボストンへと向かいます。で、ベスはボストンのティファニーと会いますがもちろん同名異人でこのカッブルを破滅させます。趣味の悪いギャグがイマイチ的外れなような感じがします。脚本家が無能なのかもしれません。
モーテルに泊った4人。
モーテルのフロントが変わり者な男でした。TVで絵の教室を見て勉強をしています。ボブの絵画教室?
お気楽なE.L.が盲学校のバスを調達してきます。盲人差別ネタもあります。
1800マイルでクルマの移動だけではネタがもたないようでN.Y.に残ってヘビの餌付けに執念を燃やすバリーやボストンへ行くベスのシーンを入れて本編を水増ししているようです。
黒人ばかりの大学に泊る4人。
KKKネタの悪趣味なギャグがあります。TVでは出来ないネタのようです。だからといって映画が偉いわけではありません。
カネが尽きそうになり精液を売るアルバイトをします。
マリファナとセックスの2人は脱落してお気楽なE.L.とジョシュが提供となります。お気楽なE.L.は前立腺何とか方式で出してもらいます。これがハイライトシーンなのかい。
バリーの祖父と祖母の家に泊る4人。
下ネタが全開となっています。あまり面白くないのが難です。
ティファニーが例のビデオを見てしまった夢落ちがあります。こればっかりとそろそろうんざりしてきます。。
ジョシュは結局ティファニーとは別れてベスからの電話で急いでN.Y.に戻ります。
何故か哲学に詳しいルービンから古代哲学はプロレスと同じだと特訓を受け手試験に挑みます。ソクラテスはビンス・マクマホンなんだと。
試験には遅刻しますが都合よく延期となって受けることが出来ます。
で、ハッピーエンドとなります。全体的にまあ何とか及第点のようです。
ブレッキン・メイヤーとエイミー・スマートは『ラットレース』(2001年)でも一緒に出ていますが事務所が同じなの?2人とも好演していました。
エイミー・スマートは無駄に脱いでいました。もったいない。
ジョシュの恋人ティファニーをレイチェル・ブランチャードは話しの設定上あまり出番はなかった。これももったいない。
せっかくきれいな女優さんが2人出ているですからもっと生かせばいいのにとなります。
主役コンビのロマンティック・コメディかと思ったら青春群像物?になっていました。そんなわけでもう少し脚本がよければと思えるまあまあな作品でした。
『ロード・トリップ』(2000年)と似たような話しの作品で、他の作品と紛らわしくて間違えやすい『恋のから騒ぎ』(1998年)という妙な邦題が付いてかなり以前にスカイパーフェクTVスターチャンネルで放映された『Overnight Delivery』(1998年)という作品があります。キャストはポール・ラッド、リース・ウィザースプーン、クリスティン・テイラーとなっていて、酔っぱらって着払いで出した絶縁の手紙を配達する宅配便を追う話しで余計なキャラを出さず主役のポール・ラッド、リース・ウィザースプーンの2人だけにして話しも珍道中に絞っていて全体的には出来は『Overnight Delivery』の方がいいようです。
リース・ウィザースプーンの知名度が上がってきてるのですから便乗でどこかのメーカーからDVDで出してください。2人1役なのでペネロペ・クルスが半分くらいしか出ていない作品が『ペネロペ・クルスの抱きしめたい』(1996年)というタイトルで発売されているのですから『リース・ウィザースプーンのオーバーナイト・デリバリー』(タイトルが長過ぎか?)で出てもおかしくありません。出たら私が買います。
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