『ダウン』(2001年)
この作品はナオミ・ワッツ主演のエレベーター物アクションです。
なおこの文はネタバレ全開となっています。
2001年 ファースト・フロアー・フィーチャーズ アメリカ=オランダ作品
ランニング・タイム◆110分
原題◆Down
プロット◆エレベーターが暴走する話しのようです。
スカイパーフェクTV312ムービープラスにて。画質はよいです。
キャスト
ジェームズ・マーシャル→メテオ社のマーク
ナオミ・ワッツ→新聞記者のジェニファー
エリック・タール→先輩社員のジェフ
マイケル・アイアンサイド→メテオ社のスタインバーグ
ダン・ヘダヤ→マクベイン警部補
ロン・パールマン→メテオ社の社長
エドワード・ハーマン→支配人のミリガン
ディック・マース監督の演出はよいと思います。
ヨーロッパ作品のアメリカでのリメイクとは知っていて、オランダ人監督と知って見ていると偏見かもしれませんが何となくヨーロッパ風の画調になっています。
N.Y.のミレニアム・ビルが舞台となっています。102階建ての高層ビル。
始まったとこで街のロングショットからワンショットでビル上階の展望台まで移動します。2人のガードマンが覗きをしています。
2人の会話でベルイマンとバーグマンの名前ネタの話しがあります。スペルが同じなのに読み方が違う。セリフが妙に凝っています。
怪しいエレベーターが早速登場しています。話しは早い。
メテオ・エレベーター社のクルマで先輩社員のジェフが登場。別のクルマで寝ているマークを拾います。どちらも知らない俳優さんなのでどっちが誰なのかわからん。主人公はどっち?となります。
エレベーターは早速故障します。妊婦さん達が乗っています。ここのパニック描写が結構どぎつくてポール・バーホーベンを始めとするオランダ人監督は誰もがこうなのかは思ってしまいます。
ナオミ・ワッツさんが登場。新聞記者のようです。
この辺はキャラ紹介となっています。演出は上手い方です。
セリフが凝り過ぎのような感じです。何だか1940年代のロマンティック・コメディのようです。
セリフは多いのですが説明セリフではないので、いくら喋ってもナオミ・ワッツさんはいい声だなと思えるのでマイナスにはなっていません。映画の演出の不思議なとこです。
プロローグに登場したこのビルのガードマンのアンディとゲイリーは人の酒を勝手に飲んでいます。このビルのガードマンは仕事をしているのか?となります。
そんなとこでエレベーターが勝手に昇り降りをして2人のガードマンは振り回されます。ここでアンディを首をドアに挟まれて死に至ります。派手な死に方です。
警察からダン・ヘダヤ扮するマクベイン警部補が事件を調べに来ます。ダン・ヘダヤだからまともな捜査活動などせずに役に立たないのではと見ていたらその通りに話しは進んでいました。よいキャスティングです。
メテオ・エレベーター社マークとナオミ・ワッツ扮するモーニングポストのジェニファー・エバンス記者がコンタクトします。ジェニファー記者は突撃取材をしています。
メテオ・エレベーター社にて、マイケル・アイアンサイド扮する怪しいスタインバーグの紹介があります。
このエレベーター会社は社長がロン・パールマンで技術担当がマイケル・アイアンサイドとなっています。キャストだけでとても怪しい会社となります。
街を走り回るスケーターがエレベーターに吸い込まれて82階から転落死となります。派手な死に方です。
メテオ社の同僚マーフィとビルに向かったマークは勝手な記事を書いたジェニファー記者に文句を言います。この辺は知り合うきっかけのルーティンな描写です。悪くない。
ビルを見学に来る日本人の客を接待する描写があります。この日本人描写がいつものパターンで見ててうんざりします。
ジェニファー記者がマークのアパートにやって来ます。
話しをして2人で調べることになります。新聞社のコンピュータで検索して怪しいスタインバーグを調べます。
この辺で話しの進み具合からこの作品はホラーではなくSFなのかとなります。
今度をエレベーターが急上昇して底が抜ける事故が起きて大惨事となります。ここはテロということになります。時事ネタか?。
社長とスタインバーグがクルマの中で話しをしています。何となく『機動警察パトレイバー2』(93年)のシーンを連想させます。
話しの内容からこの作品はホラーではなくSFとハッキリとわかります。エレベーターの異常は超常現象ではなく制御に使っているバイオコンピュータの暴走ということのようです。
エレベーターというかビルを警官隊が包囲しています。何をする気なのかい?とよくわからん。
マークはジェニファーは検問を突破しようとします。ジェニファーは捕まったけどマークは自力で潜入します。とにかく2人ともビル内には入れました。
マークはエレベーター坑内を奮闘中です。どこに件のバイオコンピュータがあるのでしょうと話しは進む。ようやく見つけてナイフで刺しますがまだとどめとはならずバイオコンピュータは苦し紛れにエレベーターをむちゃくちゃに暴走させます。派手なアクションシーンとなっています。
マークは警官隊の携帯ミサイルランチャースティンガーでバイオコンピュータを撃とうとします。最初のキャラ紹介で元海兵隊となっているのでスティンガーを扱えるのでしょう。
で、派手にラストとなります。エピローグはマークとジェニファーのエレベーター内でのキスシーンとなっています。ハリウッドスタイルのハッピーエンドになっています。これでいいのではと思います。
主役の男優2人は知りませんが他のキャスティングは豪華です。
ナオミ・ワッツさんはいい声をしています。
ジェフ役の俳優はビル・パクストンに似ています。
マーク役の俳優は誰に似ているのかと思ったらスティングに似ています。
サポートのロンパールマン、マイケル・アイアンサイド、ダン・ヘダヤの3人は豪華です。何故か『スカーフェイス』(83年)の豪華キャストのロバート・ロジア、ハリス・ユーリン、ポール・シェナーの3人を連想しました。
そんなわけでオランダ風?で派手なアクションがあるよい作品でした。
この作品と勘違いしてスーザン・リンチがヒロインのやはりエレベーターが出てくるサスペンス『ダウンタイム』(97年)を見たことがあります。
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