『ダウンタイム』(1997年)
この作品はスーザン・リンチ主演のエレベーターを舞台にしたドラマです。
なおこの文はネタバレ全開となっています。
1997年 スカラ・プロ他 英国=フランス作品
原題◆Downtime
スカイパーフェクTV312CSN1ムービーチャンネルにて。画質はよいです。
プロット エレベーター事故に巻き込まれる話しのようです。
音楽 サイモン・ボズウェル
キャスト
スーザン・リンチ→自殺志願のクリッシー・ロング
ポール・マッギャン→説得者のロブ
デビッド・ローパー→刑事のマイク
アダム・ジョンソン→クリッシーの息子ジェイク
バーディ・スウィーニー→老人のパット
スティーブン・グラハム→ヤンキーのジャッコ
デビッド・ホースフィールド→ヤンキーのケビン
トム・ジョージセン→ケビンの父ジミー
バーレット・ナルリ監督の演出はよいと思います。
雨が降っているシーンが多い。英国らしい。
主人公以外は無気力な人達です。元気なのはヤンキーな人だけのようです。英国らしい。
ビルというか高層マンションのベランダから飛び降り自殺をしようとする女性から話しは始まります。
待機しているヘリコプターが印象的。このヘリコプターは何故か引き上げてしまいます。何のために来たんだ?
黒味から高層マンションを俯瞰するシーン転換があります。これはいいですね。
自殺を説得するにはとにかく話しを続けることが必要のようです。
説得が成功するが今度は誤って転落しかけて中吊りとなりサスペンスシーンとなっています。
英国のダウンタウンにある高層アパートが舞台です。
この高層アパートを老朽化が激しく住民は少なくスラム化しています。強盗団が屋上近くのエレベーター機械室を占拠してアパート内を荒らしているようです。
何となく押井守監督のビデオシリーズ『御先祖様万々歳!』(89年)に出てくるマンションのようです。
自殺騒ぎから一夜明けてポール・マッギャン扮する説得者のロブはスーザン・リンチ扮する自殺志願のクリッシー・ロングをデートに誘いにマンションを訪ねます。これがあっさりと断られる。
強盗団は年少のヤンキー達です。この集団の描写が交互に入ります。何の意味があるのかと思うが一応あるようです。
スティーブン・グラハム扮するヤンキーのリーダー格ジャッコの描写は説得力ありすぎ。
なんだかんだと会話があって結局一緒に出かけようとエレベーターに乗ったとこでそのエレベーターが停止します。原因はヤンキーのリーダー格ジャッコの悪ふざけでエレベーターの制御盤を壊したからです。壊すのは簡単ですが直すのは大変なのです。
閉じこめられたのはロブにクリッシーに息子のジェイクと乗り合わせた老人のパットの4人です。
必死でエレベーターから脱出しようと止まりかけているとこを出入り口から身を乗り出したとこで挟まれてしまうロブ。これはホントに痛そう。
ヤンキーのケビンは悪ふざけが過ぎるので火炎瓶をリーダー格ジャッコに投げつける。メンツを潰されたジャッコは怒る。逃げるケビンに追うジャッコと子分。燃えているのは放りっぱなし。ひどいものです。
ひどいといえばエレベーター内の緊急ボタンを押しても管理人は警報を切ってTVを見ているで孤立してしまいます。管理人の見てるTV番組はあなたは1000ボンド当たりましたというやつです。英国らしい。
ようやくエレベーター内から脱出したロブが近くの部屋に助けを求めても無視されています。無関心で孤立となっています。
エレベーターが落下する前に脱出してエレベーター坑内の人が乗れる場所に落ち着く2人+息子のジェイク。救援を待つのかやることがないのか話しが弾みます。
老人のパットはエレベーターと共に落下して死に至ったようです。
隣のエレベーターに乗り移って何とかしようとするクリッシーですがワイヤーでケガをして動きがとれなくなってしまいます。これも痛そう。
ここはロブの相棒の刑事が駆け付けて何とか助かります。
この後は病院にて、死んだ老人の息子が誤解の逆恨みでクリッシーにショットガンを向けてるとこに説得人ロブが駆け付けるクライマックスとなっています。
ここは誤解の悪循環といったところ。結局そもそもの原因となってるヤンキーのリーダー格ジャッコには何のおとがめもありません。英国らしい。
スーザン・リンチ扮する自殺志願のクリッシー・ロング愛称はロージーです。ゆらいは?で長い会話シーンとなります。
思わず漏らす罵声「ファック オフ」を主人公に注意されています。
スーザン・リンチさんは前に見た犯罪ブラックコメディ『ビューティフル・クリーチャー』(2000年)と容姿やキャラクターはホトンド同じでした。このようなキャラ専門なのかな。
この作品はエレベーターを舞台にしたSFアクションだと思って見ましたが違ってました。エレベーターは舞台にしているけど普通のアクションでした。
そんなわけで何にしても英国らしいよい作品でした。それにしてもエレベーターを舞台にしたSFアクションは何て作品だっけ?
→それは『ダウン』(2001年)でした。
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