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2005.09.29

『踊るニューヨーク』(1940年)

この作品は『ザッツ・エンタテインメント』(74年)で紹介されていたフレッド・アステアとエリナー・パウエルのタップダンスのシーンがあるミュージカルです。
なおこの文はネタバレ全開となっています。

1940年 MGM アメリカ作品
原題◆Broadway Melody of 1940
スカイパーフェクTV310衛星劇場にて。画質はそれなりに悪い。
プロット ショウビジネス界で成功する話しのようです。とはいってもミュージカルではこれしかないように思えますし。
音楽 コール・ポーター

キャスト
フレッド・アステア→ダンサーのジョニー
エリナー・パウエル→ダンサーのクレア
ジョージ・マーフィー→ジョニーの相棒キング・ショウ
イアン・ハンター→舞台演出家のマシューズ
フランク・モーガン→興行主のケーシー

ノーマン・タウログ監督の演出はよいと思います。
この作品はフレッド・アステアとエリナー・パウエルのコンビの唯一の作品とのことです。ということは奇跡的に貴重な作品のようです。

本編の方もまあまあな出来でした。退屈で死にそうにならなくてよかった。

結婚相手も探すパーティ?にて。仕事で来ている借金取りに追われているフレッド・アステア扮するジョニーはスカウトを借金取りと勘違いしてとっさに相棒の名を使いますが、相棒のキング・ショウが採用されてしまいます

このパーティ会場にて、フレッド・アステアとジョージ・マーフィーの男2人のソング&ダンスのナンバーがあります。『バンドワゴン』(53年)でも見たことがあるシルクハットとステッキを使うダンスです。

エリナー・パウエル扮する有名なクレアのショウを見に行くジョニー。ここではヨットをバックに歌は吹替のようですがエリナー・パウエルの曲芸的なダンスが見られます。

ジョニーはスカウトを受けに行きます。待合室にてボールや皿の曲芸師の芸が見ることが出来ます。この作品は他にも曲芸師が多く出演しています。
ジョニーは面接まで行かず帰ることになりますが電話でこのことを知った相棒のキング・ショウは自分の名前を出して面接からオーディションとなります。
オーディションにて。キング・ショウを演じるジョージ・マーフィーとエリナー・パウエルのダンスが見られます。

劇場内にて、フレッド・アステアのピアノでソングとダンスのソロナンバーがあります。
これを見ていたクレアと昼食を一緒にすることになります。ここで切り絵芸人が出ていました。

食事の後でフレッド・アステアとエリナー・パウエルのタップダンスが見られます。これはクライマックスのナンバーのリハーサルのような感じのナンバーでした。それでもいいものです。

ショウの初日にて。キングは酔っぱらって出演どころではない状態となり、ジョニーが最初のナンバーに代役を務めます。ジョニーのおかげてショウは成功することになります。
その後になってまた酔っぱらったキングは出れなくなりジョニーが出ることになります。後で実は初日のことを恩に着たキングのジョニーを出演させるための芝居とわかります。
このへんはミュージカルらしい展開となっています。

『ザッツ・エンターテインメント』(74年)で紹介されているナンバーは絶品です。これは見てて楽しくて、素晴らしいの一言です。『踊るニューヨーク』のDVDが発売されたらこのナンバーだけで買います。
何回か見た印象ではダンスの進行のペースメーカーはアステアがやっているように思えます。それでもアステアと同じにやるエリナー・パウエルもたいしたものですけど。
当然ですが『ザッツ・エンタテインメント』で耳障りで気になったシナトラのナレーションがかぶさっていないのがまたいい。

アンコールでキングを加えて3人で軽くタップダンスのナンバーがありエンドとなります。ミュージカルらしいハッピーエンドです。

エリナー・パウエルはダンスオンリーで演技は全然ダメなのかと思ってましたが意外と普通でした。早口なセリフも対応していたからたいしたものです。口元にほくろがあったような印象がありますがよくわからなかった。


そんなわけでタップダンスが絶品なよい作品でした。

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コメント

踊るニューヨークのDVDを見ました。
フレッド・アステアもエレノア・パウエルもとても素晴らしかったです。特にビギンザビン。時が経つのも忘れて見入ってしまいました。

白蓮さん、コメントありがとうございます。

ホントにあのフレッド・アステアもエレノア・パウエルのタップダンスは素晴らしいですね。絶品です。
DVDは発売されているんですか。知りませんでした。買おうかな。

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