『ジーパーズ・クリーパーズ』(2001年)
この作品は少し見てヒロインの女優さんがよかったので見ました。風変わりなホラーでした。
なおこの文はネタバレ全開となっています。
2001年 アメリカン・ゾエトロープ他/ユナイト アメリカ作品
ランニング・タイム◆91分
原題◆Jeepers Creepers
プロット◆謎の男に悪戦苦闘する話しのようです。
音楽◆ベネット・サルベイ
スカイパーフェクTV315スター・チャンネルにて。画質はよいです。
キャスト
ジーナ・フィリップス→姉のトリッシュ
ジャスティン・ロング→弟のダニー
アイリーン・ブレナン→猫のおばあさん
パドリシア・ベルチャー→自称予言者のジェゼル
ビクター・サルバ監督の演出はよいと思います。
製作のアメリカン・ゾエトロープはまだあったのですか、倒産したのではなかったのか?コッポラのプロダクションならこの作品はたいしたことはないなと期待度が下がります。
タイトルにもなっている歌『ジーパーズ・クリーパーズ』の歌詞の意味が全くわからないので伏線らしいのですが理解不能でした。こまったものです。
歌詞どころかジーパーズ・クリーパーズのタイトルの意味すらわからないのです。
音楽がジョーズそのまんまのような。使われ方も同じですし。
姉弟が乗るクルマは1950年代製のキャデラックだと思われます。これも定番のクルマです。乱暴な使われ方がもったいない。
2人の会話でケニーとダーラのエピソードが出てきます。これは何の事件のことなんだ?→一応伏線のようです。
前半はクルマの中の2人だけのシーンが多くて舞台の映画化のような感じがします。
謎のトラックと遭遇します。ここは何とか追い抜かせます。
トラックの怪しい男を目撃して携帯電話でを使おうとするがバッテリー不足で充電しようにもクルマのシガーライターソケットは故障中となっています。
また謎のトラックと遭遇して激しく後ろからぶつけられます。1950年代製のキャデラックがもったいない。
謎の廃屋に行く2人。教会のようです。
カラスがたくさんいます。と、これはまた典型的な風景となっています。
件の穴を覗きますがダリーは穴の奥に落ちることになります。落ちたついでに中を調べますがシーツに包まれた死にかけの男とか色々とあります。たくさんある人体は人形なのかミイラなのかよくわからん。
ここはサプライズのショックムービー調になっています。音楽も大げさでフェイクもあるのがイマイチでした。
弟のダリーに扮するジャスティン・ロングのここでの演技は驚きっぱなしで少しくどい。こういう場合はパッと驚いて後は無表情の方がいいのではと思えます。
ようやく穴から出た弟とガソリンスタンド兼ダイナーに行きます。
謎の電話がかかってきて歌『ジーパーズ・クリーパーズ』が流れます。見ている私には伏線やヒントに全然なりません。
ダイナーのウエイトレスや客はやって来た2人に対してはひたすら無関心のようです。何故そうなのかは不明。
警官が2人やってくるがあまり役にはたたない。ここでキャデラックからカメラが引いて俯瞰になるショットがありますがこれも意味不明です。
洗濯物の匂いをかがれた後にパトカーと同行中に謎の男にパトカーが襲われます。この辺から謎の男は超人めいてきます。
逃げる2人のキャデラックは民家にたちより電話を借りようとします。そこはたくさんの猫を飼っているおばあさんがいます。
ここでのおばあさんがショットガンを撃つのはよくある描写のようです。
謎の男をキャデラックで轢く2人。
何回も前進とバックを繰り返し念入りに轢きます。この謎の男はコウモリのような翼があるので悪魔なの?でも描写は結構まじめだったりします。トンデモ系ホラーなのかい。
キャデラックのギアが入らなかったらダブルクラッチを使えばいいのではと思えた。ATなの?フロアに付いてるシフトレバーを見るとマニュアルギアのように思えますが。
ガリガリと嫌な音をたてギアを入れてました。これでは故障しますよと心配になる。
話しの進行よりキャデラックの方が気になります。
違う警察署に行く2人。
取り調べ中に自称予言者のジェゼルがやって来て色々と言ってくれるがあまり役にはたたない。
件の悪魔?と食べた部分の能力を得るとのことです。『どろろ』に登場する百鬼丸のような感じもしますが全然違うような。よく考えれば違います。
予言者なので謎の男がやってくると言ってますが、もう来てますよ。遅いって、それでは予言ではなく実況です。
謎の男は何年かごとに現れるとのことです。
警察を襲う謎の男に追いつめられる2人。
何だか警察を襲うシーンは『ターミネーター』(1984年)そのままのように思えます。警察署員にランス・ヘンリクセンがいたらホトンド同じです。この時点で謎の男には銃器は役に立たないと思えるのであまりサスペンスはなかったりします。
予想としてはこのような火器が通用しない場合は意外とあっけないことで退治されると思って見ていました。水をかけたら消えるとか。普通アメリカ映画ではこの手の怪物は退治されるのでそのつもりで見ててクライマックスがわからずに乗り損ねたことになります。
2人を捕まえて匂いを嗅ぐ謎の悪魔?
結構マジな描写だったりします。ギャグなのかマジなのか判断に苦しむとこです。それで姉を放り出して弟を連れて飛んで去ります。そしてオチらしいシーンとなります。
後から考えると姉が私が弟の代わりにと熱弁するとこがクライマックスだったのですか、まだ続きがあるのかと入れ込むのをやめてたので、その後であれ?もう終わりなのかと空振りしてしまった。こまったものです。これは私が悪い。
大体ですね。この謎の男の怪物は超能力があるくせに前半は地道な活動をしているので普通の人間かと思わせて紛らわしいのですよ。こまったものです。
ヒロインのトリッシュを演じるジーナ・フィリップスはいい感じです。赤いタンクトップとジーンズの組み合わせがいいです。
パトリシアの愛称がトリッシュになるのですか。知らなかった。
猫のおばあさんは誰かと思ったらアイリーン・ブレナンでした。女優さんが年を取るとベティ・デイビスのようになるのが1つのパターンのようです。
そんなわけでケチばかりつけましたが女優さんがよかったのでよい作品でした。
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