『日本人の勲章』(1955年)
この作品はジョン・スタージェス監督でスペンサー・トレーシーを始めとするオールスターキャストのサスペンス・アクションです。
なおこの文はネタバレ全開となっています。
1955年 MGM アメリカ作品
原題◆Bad Day at Black Rock
プロット 人種差別事件に巻き込まれる話しのようです。
BS11衛星放送にて。画質 結構よい。
音楽 何故か音楽がステレオになっていました。
キャスト
スペンサー・トレーシー→Black Rockに来た男マクリーディ
ロバート・ライアン→Black Rockのボスのスミス
ウォルター・ブレナン→傍観者のドク
ディーン・ジャガー→保安官のティム
リー・マービン→子分のヘクター
アーネスト・ボーグナイン→子分のコーリー
ラッセル・コリンズ→電報係のヘイスティングス
ジョン・エリクソン→ホテルのフロント、ピート
アン・フランシス→ヒロインのリズ・ワース
やたらとキャストが豪華です。ヒロインのアン・フランシスは出てるだけの彩りのみでしたが。
ジョン・スタージェス監督の演出はよいと思います。
資料によるとシネマスコープを生かしたフレームの使い方が優れているとのこと。ワイドスクリーンでの放映なので完全ではないようですがフレームの使い方は堪能出来そうです。
1945年のBlack Rockという西部の小さな街が舞台です。戦争が終わって何ヶ月と言ってましたから10月あたりですか。
昼前頃に列車でスペンサー・トレーシー扮するマクリーディがやって来ます。
で,色々はあって陽が沈むと片が付くとなっていました。紹介通りにこれは現代ウエスタンとなっています。
現在と比べればアクションシーンはごくわずかといった感じでした。
カギとなる日本人のコマコといいます。どんな漢字で書くのか日本人でも分かりません。1941年にこの街にやって来たとなっていました。運の悪い人だ。本編には全く姿は見せません。見せない方が正解のようです。
片腕の空手の達人スペンサー・トレーシーがロバート・ライアンがボスで手下のアーネスト・ボーグナインやリー・マービンの一味を叩きのめす話しとなっています。嘘ではありません。
スペンサー・トレーシーは片腕の男。片手でジープが運転出来るのか?→出来ますね。ギアチェンジの時にハンドルから手が離れますが。
空手でアーネスト・ボーグナインを叩きのめすとこはなかなかのもの。でもあまり期待してはいけません。
急造火炎瓶を作るシーンがありました。こんなシーンがあったのか。以前見たのは画質が粗悪なので見逃したとか。時間的にはカットはあまりないようですから。
スペンサー・トレーシーの作品はこれしか見てないもので意外性のあるキャラとはあまり感じませんでした。
ロバート・ライアンはこの手の悪役でよく登場します。。好きでやってるわけではないですか。その代わりに同じタイプの悪役はやらないようにしている?ポリシーがあるようです。
この作品はよく日本で公開出来たなと思えます。オールスター現代ウエスタンのアクションですとごまかしてしまったのかな。日本人は被害者ということですから関係ないのか。
結構楽しめた作品でした。とはいえ陰湿な話しです。
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