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2005.08.23

『タイム・アフター・タイム』

この作品はニコラス・メイヤー監督でマルコム・マクダウエル、メアリー・スティーンバーゲン主演のタイムトラベル物です。お気に入りなのでDVDで買って見ました。タイムトラベル物は結構好きなんです。
なおこの文はネタバレ全開となっています。

1979年 ハーブ・ジャフェ・プロ/ワーナー アメリカ作品
原題◆Time After Time
DVDにて。画質は非常によいです。
プロット H・G・ウエルズが切り裂きジャックを追う話しのようです。
音楽 ミクロス・ローザ

キャスト
マルコム・マクダウエル→1893年から来たH・G・ウエルズ
デビッド・ワーナー→切り裂きジャックのスティーブンソン
メアリー・スティーンバーゲン→銀行員のエミリー

ニコラス・メイヤー監督の演出はよいと思います。
英国 ロンドン 1893年から始まり娼婦が路地裏で殺されます。
シーンは変わりマルコム・マクダウエル扮するH・G・ウエルズ邸で食事と議論の会となります。遅れてやって来たのがデビッド・ワーナー扮する外科医のスティーブンソンです。

友人達にはH・Gと呼ばれているH・G・ウエルズは新しい発明品タイムマシンを披露してます。自由恋愛の原稿料で作ったと称しています。
警察がやって来て切り裂きジャックが出たから家を調べたいと訪問があり、調べると外科医のスティーブンソンの鞄には血まみれの手袋が入っていてスティーブンソンは消えてしまいます。

しばらくしたとこでタイムマシンの無いことに気がつきます、まもなくタイムマシンが戻って来ます。行き先を調べると1979年11月5日となっています。そんなわけで家中の有り金や宝石をかき集めてタイムマシンに乗るH・G・ウエルズ。

案外平凡な時間旅行の描写があり、着いたのが1979年11月5日なのですがアメリカのカリフォルニア州サンフランシスコとなります。何故かはいうとこの地でH・G・ウエルズ展が行われているからです。
時間旅行の衝撃で眼鏡が壊れたがH・G・ウエルズ展での書斎の再現というか持ち込まれた書斎の引き出しから同じ眼鏡を取り出したりします。まあまあのディテールの凝り具合となっています。

街に出るH・G・ウエルズ。カルチャーギャップ描写が見るポイントです。ここで監督のセンスのよさが試されます。悪くない描写バランスとなっています。
持ち込んだ旧貨幣の両替で銀行巡りをするH・G・ウエルズ。日本の銀行の名も出ています。三和、住友、三菱等。おなじみのロンドン銀行に行くH・G・ウエルズ。ここでメアリー・スティーンバーゲン扮するヒロインの銀行員のエミリーと会います。
同じ英国人にハイアット・リージェンシー・ホテルを紹介したと聞いてタクシーでホテルに向かいます。乗ったタクシーは急発進からV型8気筒OHVエンジンの音を響かせてのカーアクションとなっています。

ハイアット・リージェンシー・ホテルで切り裂きジャックのスティーブンソンと会うH・G・ウエルズ。タイムマシンのカギを奪われそうになりついでに殺されそうになりますが偶然で助かります。
ところで切り裂きジャックがこの時代は気味の予想とは違うとH・G・ウエルズにTVを見せますがTVリモコンがまだ赤外線式ではなく音波式でした。時代を感じさせます。

クラシックな感じの外部に露出したエレベーターが特徴の建物のハイアット・リージェンシー・ホテルはメル・ブルックス監督の『新・サイコ』(77年)にも出ていますが、コメディとはいえ従業員の態度が最悪でよく映画に出す許可をしたなと思えるくらいの出方でした。太っ腹でいいです。

色々とあってロンドン銀行の前に来たH・G・ウエルズ。エミリーから昼食を誘われます。食事のシーンでアイスがH・G・ウエルズの持つスプーンからポタポタと落ちるのが気になったりします。

食事の後はドライブとなります。エミリーのクルマは初代ホンダ・アコードです。青い3ドアハッチバックでオートマチック。当時のホンダが出していた独自のホンダマチックではなく普通のオートマチックです。
働く女性のクルマは小型の輸入車なのかと思ったのがこの作品からです。アルフレッド・ヒッチコック監督の『めまい』(58年)でバーパラ・ベル・ゲデス扮するデザイナーの乗るクルマがワーゲン・カルマン・ギアでこの条件に合っています。

セコイアの木の下を歩く2人です。
途中で映画を見る2人です。戦争映画に驚くH・G・ウエルズ。1893年ではまだ映画はありませんでしたね。
エミリーの家まで歩く2人です。『めまい』と同じデートコースを歩きます。

切り裂きジャックは仕事中。何人目かわからん。
H・G・ウエルズはエミリーの家でデート中。アナログLPレコードにレシーバーのステレオセットがあります。

H・G・ウエルズ展を見に行く2人。
これはH・G・ウエルズが過去から来たことをエミリーに証明するためにです。
証明は出来たが状況は悪くなります。11月10日土曜の新聞には5人目の被害者エミリーと1面に乗っているのです。その対策をする2人。
5人目の被害者にならないために、エイミーがその時刻にその場にいなければいいとなります。

用意にハンドガンを買いに質屋に向かうH・G・ウエルズ。
このハンドガンは見た感じ小型なのでコルト38ニュースーパー?と思います。コルト38ニュースーパーとは名前が仰々しいがようするにコルト・ガバメントの45口径を小型化して38口径の専用実包を使うタイプのハンドガンです。あまり売れずに無くなっているモデルです。質屋でコルトを売っているとは思えないからコピーモデルかもしれません。

せっかく買ったハンドガンを持って帰宅するとこを警察に捕まるH・G・ウエルズ。凶器になるハンドガンを持っているのも間が悪く拘束され取り調べとなってしまいます。
エイミーは睡眠薬を飲んだもので寝過ごして起きたのが午後6:17です。犯行推定時刻は午後7:30なのです。

エイミーが殺されて容疑が晴れてようやく釈放されたH・G・ウエルズ。
そこにオルゴールの音とともに死んだはずのエミリーが表れて、その背後には切り裂きジャックの姿が。オルゴールの音とは『夕陽のガンマン』(65年)でもあるらしいとなります。まあいいけど。

取引きらしいことが行われるがH・G・ウエルズの失敗となり切り裂きジャックに逃げられます。タイムマシンのカギを手に入れた切り裂きジャックはタイムマシンのあるH・G・ウエルズ展へと向かい、H・G・ウエルズは慣れないクルマを運転して追います。
で、クライマックスとなりエンドとなります。切り裂きジャックの最後は少しあっけない感じもします。


マルコム・マクダウエルはH・G・ウエルズをチャーミングに演じています。これはホントです。見てください。
メアリー・スティーンバーゲンは舌足らずな喋り方がいい。
マルコム・マクダウエルとメアリー・スティーンバーゲンのシーンだけを見ているだけで過ぎていきます。こんな時期が実生活でもあったのかは感慨深い。いいカップルだと思うけど。
きっといざ結婚してみたらマルコム・マクダウエルはこの作品のH・G・ウエルズのようではなくて『時計じかけのオレンジ』(71年)のアレックスのようだったのでしょう。そうに違いない。


そんなわけで主演2人の魅力で持っているよい作品でした。

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