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2005.08.13

『デストラップ 死の罠』

この作品はシドニー・ルメット監督、マイケル・ケイン主演の謎解きどんでん返しの凄いサスペンスです。
なおこの文はネタバレ全開となっています。

1982年 ワーナー アメリカ作品
ランニング・タイム◆116分
原題◆Deathtrap
プロット◆盗作しようとする話しの筈が何が何だかわからない状態になるようです。
音楽◆ジョン・マンデル
ワーナー発売のDVDにて。画質は非常によいです。

キャスト
マイケル・ケイン→落ち目の劇作家シドニー・ブリュール
クリストファー・リーブ→教え子のクリフ・アンダーソン
ダイアン・キャノン→シドニー夫人のマイラ
アイリーン・ワース→霊媒のヘルガ
ヘンリー・ジョーンズ→顧問弁護士のポーター

シドニー・ルメット監督の演出はよいと思います。
会話シーンの切り返しはやっていません。

マイケル・ケイン扮する落ち目の劇作家シドニー・ブリュールの最新作が上演されましたが客には受けず、TVの劇作批評番組では酷評されます。
酷評の1つが傑作でミステリーなのにわざわざ「犯人は誰かお教えしましょう」ときて「この作品を殺したのはシドニー・ブリュールです」と、かまします。

シドニーはプロデューサーには愚痴を聞かされ地下鉄で帰宅します。
降りる筈のイースト・ハンプトン駅を寝過ごしてモントーク駅まで行ってしまったようです。よくわからん。英国のような雰囲気ですがアメリカのN.Y.近郊の町が舞台のようです。

シドニーは4作連続で失敗したとのことです。これはスランプというより才能が尽きたといったほうが正解なのではと思えます。
教え子からの脚本が出来がいいので、そのクリストファー・リーブ扮するクリフ・アンダーソンを電話で呼び出します。クリフを殺して脚本を手に入れるという自分の計画が進行していることを夫人に気がつかせるようにしています。これは伏線のようです。

教え子のクリフ・アンダーソンがオリジナル脚本を持ってやってきます。シドニーには証拠となるオリジナル脚本が必要なのです。
色々とじらしてから突然シドニーはクリフを絞殺します。マイラ夫人に手伝わせて野菜畑に埋めたようです。埋めるシーンは省略していました。
マイラ夫人は心臓が悪く、すぐビックリして悲鳴を上げることが多い。この設定がすぐに生かされます。

夫婦で今後の相談をしているとこに近所に住んでいる霊媒のヘルガがやってきます。
殺人現場を歩いて痛みを感じると称します。オカルト物かと誤解させます。これはレッドへリングのようです。
ヘルガの被っている妙な帽子は自転車用で赤い反射鏡が4つ付いています。ラストでもこの帽子を被っていたからこの人のトレードマークなのでしょう。

その後で意外なことが起きてマイラ夫人はショック死します。ここはサプライズな演出となっています。上手い。
夫人が死んで実は男2人がゲイの仲となっています。この作品は実はこうでしたということが盛りだくさんとなっています。ホントに笑っちゃうくらい多くあります。

マイラ夫人が亡くなったことを警察に電話するシドニー。
このシーンのマイケル・ケインの演技は出色の出来となっています。いきなり涙を流して電話した後はあっさりと普通に戻ります。シドニーは劇作家よりも俳優が向いているではとなります。マイケル・ケインは上手過ぎ。

マイラ夫人の葬式が終ったシドニーとクリフは一緒にタイプを打つ執筆生活となります。
顧問弁護士のポーターがやってきてマイラ夫人の遺産はこれだけとシドニーに伝えます。保険の手続きもするとのこと。これは伏線になっています。

ポーターの指摘でクリフが原稿を隠していることを知ったシドニーは原稿を見ようと奮闘します。
で、読んだらこの件をネタにしたスリラーということでシドニーは怒ります。
シドニーなだめるクリフ。会話しているうちにどちらが主導権を持っているのか立場が微妙に変わりつつある2人です。結局この脚本で2人の合作にすることになります。

雨の夜。クリフ1人のとこにヘルガがやって来ます。遅れてシドニーも帰ってきます。
ヘルガはクリフは危険だと警告します。話しを合わせるシドニー。ヘルガは帰ります。

2人になったとこでシドニーはクリフを実験台にトリックのテストをします。
実はマイラの遺産は100万ドルで生命保険もすぐにもらったからカネにはこまらないので邪魔なクリフを撃とうとしますが・・と、そんなとこから状況は目まぐるしく変わりどこまでマジなのかわからん展開となっています。
そして、いきなりシーン転換となる落ちは洒落ています。


落ち目の劇作家を演じるマイケル・ケインの演技が出色の出来です。
何となくユーモアがあるのがいいところ。この作品はマイケル・ケイン1人で引っ張っています。他の人達はまあ無難にこなしています。

クリストファー・リーブの演技は普通です。悪くはないです。何となくトム・クルーズのように見えます。
この作品の頃のクリストファー・リーブはスーパーマン上がりの大根と言われていたけど、後に実生活で落馬事故にあって半身不随となったクリストファー・リーブ自身の事情が変わってからは酷評は出来ないアンタッチャブルな人となりました。これがクリストファー・リーブ自身にとって幸か不幸なのかはよくわからんとこです。

ダイアン・キャノンはヒロイン?役を無難に務めています。この人はケイリー・グラントの何人目かの夫人だったと記憶しています。

実はこうでしたという何でもありの話しを優れた俳優が演じる2本立てで、『デストラップ 死の罠』(1982年)と『レイジング・ケイン』(1992年)としてましたが、脚本の完成度からすると『レイジング・ケイン』と比べるのが失礼だったりして。でも両方とも面白い。
『レイジング・ケイン』はブライアン・デ・パルマ監督でジョン・リスゴー主演の多重人格物です。リスゴーが主に2つの人格を演じています。

そんなわけでこれは傑作です。謎解きだけではなく優れた演技が楽しめるよい作品でした。


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