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2005.07.12

『犯罪潜入捜査官』

この作品はリチャード・ゲイル監督、ニック・モラン、ジェニファー・エスポジート主演の潜入捜査物サスペンスです。少し見て面白かったので監督もキャストも知らないで見ました。
なおこの文はネタバレ全開となっています。

2000年 ユーティリティ・フィルムズ アメリカ作品◆独立系の作品です。
ランニング・タイム◆91分
原題◆The Proposal
プロット◆命がけの潜入捜査で冷や汗をかく話しのようです。
音楽◆ジョセフ・コンラン
今は亡きスカイパーフェクTV311パワームービーにて。画質はよいです。同じスカイパーフェクTV725AXNでも放映がありました。

キャスト
ニック・モラン→潜入捜査官テリー
ジェニファー・エスポジート→その偽奥さんになる潜入捜査官スーザン
スティーブン・ラング→組織のボス、サイモン・バシーリ
マイク・コプサ→地元警察の上司ザック
ウィリアム・B・デイビス→FBIのグラニン捜査官
ブライアン・ジェンセン→用心棒のレイ
アレックス・ディアクン→用心棒のジミー
テッド・コズマ→情報屋のジョジョ

リチャード・ゲイル監督の演出はよいと思います。
IMDbで調べたら元は18分の短編で、これを膨らまして仕上げているようです。

始まって、らせん階段の俯瞰ショットからタイトルとなります。
パラパラと何かが落ちています、このショットがクライマックスにあって印象的となっています。
何んだか見てると全編に渡って何でもないシーンでもやたらと緊張感がある作りになっています。珍しいことです。いいものです。

顔のクローズアップと遠景を合成で並べで両方にフォーカスが合っているように見せる疑似パンフォーカスをやっていました。何でわざわざ合成にするのかというと多分、被写界深度が深い明るいレンズがないとかが理由でしょう。
合成の疑似パンフォーカスの手法は以前からありましてブライアン・デ・パルマ監督が好きで多用しています。
合成の疑似パンフォーカスはアルフレッド・ヒッチコック監督の『見知らぬ乗客』(1951年)でも使われていました。そんな昔にもうやっていたのかと改めて撮影技法に凝りまくるヒッチコック監督は偉いと思います。ヒッチコック監督はこのショットが取りたいとなると必要とあればミニチュア、合成、スクリーンプロセス等の特殊技術をちゃんと使う姿勢がいいと思います。

この作品ではカメラの移動が人物が移動するときに付かず離れずといい感じです。サスペンスの基本的なカメラの動きなのでずがこれが意外と他のサスペンスと称する作品で見られないから貴重です。バカな例は会話シーンでカメラが移動してたりします。会話シーンはカメラ固定で切り返しが基本でしょう。

潜入捜査でそれからどうなるというとこですが低予算なら脚本で勝負と、どんでん返しでやってくれます。これは上手くだまされました。いいもんです。
6日間の話しと思わなかった。緊張感があり過ぎで日にちのことなんか忘れていました。

潜入捜査官のテリーを演じるニック・モランは神経症的な用心ぶりで夢は悪夢ばかりと熱演していました。
その用心ぶりは入り口のドアにはテープを貼って出入りがないかと確認し部屋に入ったら内側からのロックと4ヶ所位、物を置く位置は全部覚えているときます。
ハンドガンは2梃持っていることになっていますが脇に吊ってる9mmオートマチックは録音機のワイヤーが仕込んであるダミーとなっていてハンドガンしての本来の機能はありません。低予算は脚本が勝負とこれがちゃんと伏線になっています。もう一梃のスナップノーズのリボルバーは足首に付けています。これも伏線になっていた。

潜入捜査が鉢合わせしてしまったりと地元警察の潜入捜査官テリーとFBIの確執もしっかりと入っていて見てるほうの気をそらすレッドヘリングとなっています。
そんなことでまたFBIが地元警察の足を引っ張りにきているのかと思わせています。この脚本はやるじゃん。

潜入捜査官テリーは故買屋として潜入していてボスへの忠誠心をテストされることになり殺しに加担することになる。その後で警官で勤務帰りに死亡した父に影響されて潜入捜査官になったと熱演がありました。見どころでした。

潜入捜査の成り行きでどうしても奥さんが必要と仕方なく相棒の偽奥さんを入れてうるさく指導します。ぎこちない夫婦のふりをするとこから色々とあって仲良くなってしまうとこまで見せ場になっています。何て緊張感のあるロマンティック・コメディぶりとなります。

偽奥さんになる潜入捜査官スーザンのジェニファー・エスポジートは全編に渡ってタンクトップにパンツルックでした。いいな。
出だしは能天気な暴走ぶりで潜入捜査を危うくしていました。地で演じているかと思わせるほど上手くやっていました。
左肩に入れ墨をしているのが見えましたが何かの伏線かと思ったら何にもなかった。てことはジェニファー・エスポジート本人の物か?

組織のボスはハイテクで金儲けをしているとなっています。
CPUを第3世界に横流しすることで儲けているそうです。これも伏線になっていました。

そんなこんなでクライマックスへとなだれ込み意外な結末となります。
ラストで互いに改めて潜入捜査名ではないホントの名前の確認というか紹介をしていました。これもいいシーンでした。フィルとアリソンだと。互いに本名も知らずに命がけの仕事をしていたのか。


潜入捜査官のテリーを演じるニック・モランは典型的なチンピラルックですがこの作品では熱演が光っていました。そんなわけでモランが出演している『ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ』(1998年)が見たくなりました。
『銃撃犯』(1999年)もジョン・ハート、キャリー・アン・モスとキャストが豪華で見たいものです。

よく調べるとジェニファー・エスポジートは『プロポーズ』(1999年)でクリス・オドネルの昔のガールフレンドの警官役で1シーン出てました。なるほど何々の作品で警官役をしていましたといった感じでこの作品のヒロインになれたのかなと思った。好演していました。

そんなわけで演出も脚本もよくてスリル満点のよい作品でした。こういうのを見るとやっぱりメジャーより独立系の方がいいとなります。


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