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2005.07.28

『.50 Woman (ハーフ・ウーマン)』

この作品は押井守監督の狙撃アクションの短編です。オムニバス作品『キラーズ』(2003年)の1つですが他のはあまり見る気がせず。押井監督作品はアニメ実写は問わずに見ています。
なおこの文はネタバレ全開となっています。

2003年 東宝ビデオ 日本作品
ランニング・タイム◆19分
プロット◆狙撃に成功する話しのようです。
音楽◆川井憲次 音楽は進行に従って、テンポ等を変えているようです。上手いじゃん。
スカイパーフェクTV707日本映画チャンネルにて。オムニバス作品『キラーズ』(2003年)の中の1編です。他のは正直言って見る気がしないのでこれだけが放映されて助かります。画質はよいです。

キャスト
仁乃唯→狙撃手の唯
鈴木敏夫→自称映画プロデューサーの鈴木敏夫
神谷誠→TVCFのマッチョな暑苦しい男

押井守監督の演出はよいと思います。
セリフは全くありません。終始音楽が流れます。
食べた物を黒味で表示するのは、カットバックになるのでリズム感を出しているのかもしれません。
この作品はホトンドセリフ無しで通しているようです。

プロローグ。
木箱をワゴンに乗せて運ぶ女が登場します。
コンビニで買物をします。
コンビニで買い物をする時は引いてる荷物はどうするのかと思ったら編集で省略しています。
コンビニに入ると思ったら、もう出ていました。

タイトルの出し方を相変わらずカッコいい。音楽にシンクロして出るタイミングがいいです。アニメ屋の方々は何でこれを真似しないのでしょう。
撮影や照明のスタッフはおなじみのメンバーとなっています。

あるビルの1室にやって来ます。もちろん狙撃に向いている高い場所です。
茶髪でキツそうな女性です。どういうことでキャスティングされたのか知りたいとこです。キャラに合っているからだと日本映画にしては珍しいケースと思えます。

関係ないけど木製の洋服掛けですが私が使ってるのと同じ物でした。親しみを感じます。ホントか?

狙撃に使う銃を組み立てます。実はは銃は分解せずにそのままの形で持って来るのが理想的なのですけど。銃を組立てるとその際にバラつきが出て着弾が変わってしまうそうです。スコープを外してまた取り付けても同じ状態にならず微調整が必要となるとのこと。
しかし現場で銃を組み立てるというのは映画的で絵になるので気にしないことにしましょう。これに勝るものはないとなります。
狙撃銃の組立はちゃんとトルクレンチを使っていました。たいしたものです。

使用しているのは単発式のボルトアクションの大口径銃のようです。
タイトル通り50口径だと思われます。50口径重機関銃の実包を使った狙撃用の銃らしい。→本『世界映画・拳銃大図鑑 小林弘隆ベストワーク集』の『ロボコップ』(1987年)の紹介でも50口径のバレットライト.50モデル82が載っています。これとは少し違うオリジナルのモデルのようです。それにしてもあんな小さい頼りないボルトでちゃんとロックして閉鎖出来るかと思えてしまいます。まあいいけど。

狙撃の準備となります。
色々と持ち込んでいてスポッティングスコープもあります。
何の計算をしている?→距離の計算のようです。
利き目は左なの?→そういうことになっているようです。
ガラスを丸く切り取ります。編集でビルの窓ガラスを切り取っているように見せかけていますが実際の撮影現場では切っていない。映画的でいいシーンです。
50口径実包はクリップに付けてすぐに再装填出来るようにしています。1発だけ色が違いますが何でしょうソフトポイントなら先端が尖っていないはずなので徹甲弾?。

小型TVでニュースを見ています。ニュースの合間にTVショッピングのCFがダラダラと流れます。
TVCMで通販をやっているけどスカイパーフェクTVやケーブルTVでは通販CMだらけになっています。現実になってしまったようです。

自称映画プロデューサー鈴木敏夫の悪行が報道されています。
キャラ紹介といったとこです。現在入院中。その病院の近くで狙撃可能な場所で待っているのです。

コンビニで買った食い物を食べます。何を食べたか一々説明字幕が入ります。
意図不明。でもこれがリズミカルで不快な描写にはなっていません。狙撃手はひたすら食べます。単調にならないように時々TV放送を入れています。
音楽が絶えず流れています。シンクロしているのがいい。
ところで食事代を自分で払うのは珍しいのかもしれません。→後でしっかりと水増しするのを忘れずに請求するのでしょう。

いよいよ自称映画プロデューサー鈴木敏夫が病院から出てきます。
犬の看板が邪魔で狙撃タイミングを逃してしまいます。仕方ないので鈴木敏夫がクルマに入ったとこをクルマの屋根越しに撃ちます。
クルマは破壊されて鈴木敏夫はクルマから飛出して逃げ惑います。この逃げ方が実に情けなくていい。
そこをしっかりと狙撃して仕留めます。いい仕事でした。
標的が予定とは違う動きをしても臨機応変に対応出来るようです。
狙撃ポジションを変えるとこが通好みです。
ロケや人物をCGで処理しています。無難な使われ方でした。低予算な作品はロケに出るとアクションに関しては何も起きないと思っていましたがCGが使えるようになってこの認識も改めないといけないようです。

この女優さんの銃器の操作は少し力みが入り過ぎなようです。ここは素早く柔らかく力強く操作してほしいとこです。

体重計のショットが最初と最後にあるようです。数値がよくわからん。
何かのオチになっているようですが意味不明。

悠然と引き上げる狙撃手の女。
射角から狙撃場所を特定するなんて日本の警察には無理ですから当然の行動と思えます。

鈴木敏夫はビリー・ボブ・ソーントンを安くしたような感じでうさん臭いキャラを好演?していました。ホントか。
この人はモノホンの有名で有能なプロデューサーだそうです。知りませんでした。有能ということはすなわち良心のないプロデューサーということになります。
本『ザナック ハリウッド最後のタイクーン』によるとプロデューサーというのは良心がないのが普通とのことです。


そんなわけで押井監督らしいよい作品でした。


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