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2005.07.11

『12モンキーズ』

この作品はテリー・ギリアム監督のラブロマンスが入ったタイムトラベル物SFサスペンスのようです。
なおこの文はネタバレ全開となっています。

1995年 アトラス・エンタテインメント/クラシコ/ユニバーサル・ピクチャーズ アメリカ作品
ランニング・タイム◆130分
原題◆Twelve Monkeys
プロット◆過去に潜入して悪戦苦闘する話しのようです。
音楽◆ポール・バックマスター
松竹発売のDVDにて。画質はよいです。これで十分。スクイーズ収録のフル表示。画面サイズはワイド。タイトル部分は少し上下左右に黒味があったけど本編に入ると上下左右黒味無し。フルスクリーン。

キャスト
ブルース・ウィリス→未来からの男ジェームズ・コール
マデリーン・ストウ→神経科医師キャサリン・ライリー博士
ブラッド・ピット→患者のジェフリー
クリストファー・プラマー→ジェフリーの父 ゴインズ博士
デビッド・モース→ゴインズ博士の助手
フランク・ゴーシン キャスリン・ライリーの上司ドクター・フレッチャー

この作品は私的にはタイムトラベル物のラブロマンスとしてお気に入りなのです。

テリー・ギリアム監督の演出はよいと思います。
プロローグからフラッシュバックが使われ要所要所に使われてラストに至るようです。
井戸に落ちた少年は何の象徴なんだろう?何の符号?とよくわからん。
ラストに出て来る子供もジェームズという名前です。一体このキャラは何?→これはインスパイアされた元の作品のキャラだそうです。

テリー・ギリアム監督は作品内にルーペ等のレンズががよく出てきます。このアイテムに固執してるようです。


SHV 松竹ホームビデオ
メニュー画面です。DTS 5.1chにする。

Universal Pictures (presents)
Atlas ClassicoEntertainment (presents)
Classico (presents)

前説があります。
死のウィルスで死滅するであろう・・・

タイトル。
このタイトルがOの文字が手前に広がりフェイドアウトするのが『めまい』(1958年)と同じで引用となっています。

空港のフラッシュバックからブルース・ウィリス扮する囚人ジェームズ・コールが地下で目覚めます。
ジェームズ・コールは隣のホセと話しをしています。強制ボランティアの話です。

ジェームズ・コールはボランティアに駆り出されます。
ボランティアの意味が志願ではなく強制となっていて現在の日本並みの使われ方となっています。

防護服を着込んで地上へ出ます。
雪景色のビル街を調査します。で、クマがいてビックリのジェームズ・コール。そりゃビックリします。

タイトルをよく見ると撮影がBSCなので英国で撮ったようです。
で、ちゃんとインスパイア by 『ラ・ジュテ』(1962年)と表示してあります。初めて気がついた。

ビル街を調査から戻る囚人ジェームズ・コール。よく洗浄されます。扱いがひどい。

6人の科学者から尋問を受けるジェームズ・コール。
地下に潜っている人間達の状況説明もあります。50億人が死んで1%が何とか生き残って地下に潜っているとのこと。
タイムトラベルを断ると後悔するぞとボランティアを強制している博士達。実際そんなものです。

ジェームズ・コールは変な椅子に乗せられて上に上げられています。
何だか大昔のクイズ番組『タイムショック』のような感じ。今思えば(1968年~1978年)に司会を担当していた田宮二郎は映画界から干されてTV司会をやって糊口をしのいでいたわけだなと思える。

1990年04月のボルティモア。
マデリーン・ストウ扮する神経科医師キャサリン・ライリー博士が登場します。黒い服装が素敵です。黒のセーター、黒のミニスカート、黒のストッキング。
ジェームズ・コールが捕まり言動が異常なのでキャサリン・ライリー博士が調べることになります。空気が上手いとのセリフがあります。充分異常です。

病院送りとなったジェームズ・コールはまた洗浄されます。
精神病院に収容となります。
ブラッド・ピット扮する患者のジェフリーが登場。先輩に病院生活のレクチャーを受けています。ブラッド・ピットのハイテンション演技を見せてくれます。
TVでアニメを放映しています。モノクロです。これはTVセット自体がモノクロかもしれないけど。

精神病院でも尋問されるジェームズ・コール。
やっぱりタイムトラベルしても先生方の前で尋問されてるジェームズ・コール。同じく6人だし。
事情の話しをするけど当然本気にしてもらいません。1996,1997年の2年で50億人死んで1%だけが生き残ったとか。12モンキーズのことも言います。
電話をかけさせてくれれば説明がつくとも言います。で、電話をしたけど説明がつかず。これは一応伏線になっているのです。

夜になります。病室にて。
細菌の話しをするジェフリー。怪しいとなります。
昼になってジェフリーが騒ぎを起こしてその隙に渡されたカギで病室から出るジェームズ。あっさりと捕まります。

キャサリン・ライリー博士はジェームズの件で上司フレッチャー博士から説教される。
このフレッチャー博士を演じてるのがフランク・ゴーシンでした。
そんなとこで個室というか独房に監禁されていたジェームズが消え失せます。時空を越えたようです。

空港のフラッシュバックはたびたび入ります。

ジェームズが消えたのは1990年から時を越えて現代?に戻ったからです。
また科学者達に尋問を受けます。何で任務を果たさないのかと責任を問われていたりします。
メリークリスマスの録音を聞かされてるジェームズ・コール。
結局またタイムトラベルせよとなります。これはひどい。

1996年の秋にタイムトラベルさせたのに着いたのが第1次世界大戦の塹壕でした。
フランス軍の塹壕らしい。何故か知人のホセがいたりします。担架に乗せられてる。
撃たれるジェームズ・コール。今度はどこへ行く。

1996年11月のボルティモア。
講演中のキャサリン・ライリー博士。
第1次世界大戦の塹壕の塹壕でのホセの話をしています。突然英語を喋る症例になっています。カサンドラ異常心理の話もしてる。これは要するにわからん。予言の女神カサンドラ・・。
で、聴衆の中にデビッド・モースがいるわけです。

講演を終えて著書にサインしているキャサリン・ライリー博士。
ここでデビッド・モース扮する怪しい男が登場。キャサリン・ライリー博士に何とか言って絡みます。伏線なの?

外に出てクルマに乗ろうとすると謎の男にカージャックされるキャサリン・ライリー博士。
クルマは94年式ジープ・チェロキーです。
160マイル離れたフィラデルフィアに向かえと言われます。
謎の男はジェームズ・コールでした。ラジオからの歌に聞きほれます。いい歌です。
ここで後ろを見ようとして白目の部分が多くなっている眼が素敵なマデリーン・ストウです。

フィラデルフィアに着きます。
ホームレスの老人にボブと呼ばれるジェームズ・コール。何だかわからん。
廃劇場に入りますが男2人に襲われて1人殺してしまいます。

次に見覚えのある店に突入する2人。
行き当たりばったりでも『12モンキーズ』のアジトに入っています。
ここはあのジェフリーの関係する団体の本部のようなとこです
ジェフリーは1996年には有名な博士であるオヤジをネタにして有名人になっていました。
リボルバーで脅して事情聴取となります。アドレス帳とクルマを盗んで移動する2人。

『12モンキーズ』から盗んだクルマ 古いジャガーで移動してる2人。
カーラジオでは井戸に落ちた少年のニュースをやっています。

ジェームズ・コールは撃たれた弾がまだ脚に残ってることを知ってその辺にクルマを止めて摘出手術をやったらしいキャサリン・ライリー博士。
さすが医者です。道具はその辺のドラッグストアでそろえたらしい。

ジェフリー家のパーティに潜入するジェームズ・コール。
キャサリン・ライリー博士は同行していません。その前にラブシーンになるのかと思ったらキャサリン・ライリー博士をクルマのトランクに押し込んだらしい。

ジェフリーを演じるブラッド・ピットは躁状態演技となっています。まあまあ。そんなことから話しが全く通じません。
せっかくジェームズ・コールが来たのに知らないと冷たい態度のジェフリーですが『12モンキーズ』の名前が出たらいきなり友達になったりしています。
で、一騒動となり逃亡するジェームズ。

森の中のクルマにもどったとこでキャサリン・ライリー博士はクルマのトランクに閉じこめられててトランクから出されてとこで怒ってジェームズに当たり散らすキャサリン・ライリー博士。このシーンは素晴らしい。愛情を感じます。

自首を勧めるキャサリン・ライリー博士が目を離した隙に消え失せるジェームズ。
クラクションを鳴らして追っ手を呼んでるキャサリン・ライリー博士ですが振り向くとジェームズ・コールは消失しています。水面が揺れてるだけです。

キャサリン・ライリー博士は警察で事情聴取となります。
事情を話すけど人質の女性はみんなそう言うと言われてる。
で、ジェームズのことを弁護するとストックホルム症候群ということで片づけられているようです。この事件はTVニュースネタとなっています。

井戸に落ちた少年ですが、実は狂言だったとニュースでやっていました。
今日初めて気がつきました。
何のアレなんだと思ったらようやくわかりました。これが現実なのか妄想なのかとなっているわけです。
そういう風につながっているわけか?、よくわからないけど。

現在?に戻ったジェームズ。
6人の科学者達に祝福されています。博士達6人が歌っています。
急に扱いがよくなるわけです。元ネタと同じです。
ありがた迷惑な感じとなっています。何がよかったのかがわからん。

ジェームズ・コールは正体のよくわからない隣の男の声をよく聞きます。
あることないことジェームズ・コールに吹き込んでいます。

警察からキャサリン・ライリー博士に電話があります。
市警のハルプリンからの電話を受けます。摘出された銃弾は第1次世界大戦の物と知らされてビックリしています。
で、資料を漁ると第1次世界大戦のジェームズ・コールの写真が出てきます。
ジェームズから摘出した弾丸は1920年以前の物でした。謎が深まります。

クリストファー・プラマー博士に電話です。
これがキャサリン・ライリー博士からです。息子ジェフリーのことをしつこく聞かれて逆ギレして助手に不満をぶちまけてる。この助手がデビッド・モースなんです。
この助手のデビッド・モースが細菌の管理をやってるらしい。それじゃダメじゃん。

『12モンキーズ』のアジト前にて。
キャサリン・ライリー博士は12モンキーズの本部の店に来て入れずに頭にきて店の表にスプレー書きをしています。この文句が例の文句と同じとのことです。
ここにジェームズが表れます。自首するというジェームズを止めて話しをするためにホテルに行きます。

2人の正気と妄想が入り交じることになっています。
信じてることが互いに入れ替わるとこがポイント?一体どっちがホントのことなんだろうとなります。ジェームズは自分は妄想してると思いキャサリン・ライリー博士はこれはもしかしたらホントのことなのではと思います。この描写バランスがいい。

ホテルにて。
ホテルのフロントが余計な電話をかけたので部屋にポン引きが乱入してきて一騒動となります。

パスで移動の2人。
公衆電話で例の電話番号に電話するキャサリン・ライリー博士。
戻ったキャサリン・ライリー博士がジョークで留守番電話に吹き込んだ文句を全部知ってるジェームズ・コールです。
「あれは君の声だったのか」のセリフがあります。

デパートで買物をする2人。
アロハシャツやワンピース等のトロピカルな服にカツラ等を買います。それも現金で買います。これだけでも怪しいとなります。

映画館にて。ヒッチコック特集の劇場らしい。
『鳥』(1963年)等が上映されている
客席に2人がいます。『めまい』(1958年)が上映中。巨大な樹木の年輪のシーンです。
上映中に喋る2人に静かにしろと言ってるのは誰だろう。普通はスタッフだと思うけど。
続いて『鳥』(1963年)も上映しています。

この映画館のロビーにて。
『めまい』のスコアをバックに変装した姿で抱き合う2人です。この作品の白眉のシーンとなっています。素晴らしい。
ブロンドのカツラをつけた(似合わないけど、でもホントのマデリンになる?)マデリーン・ストウとブルース・ウィリスが映画館のロビーで抱き合います。さすがに『めまい』みたいにカメラは回らなかったけど。

私は作品としては『めまい』の方がいいけどヒロインはキム・ノバックよりマデリーン・ストウの方がいいと思います。なんだったらジェームズ・スチュアートとマデリーン・ストウでの『めまい』が見たいくらいです。

『12モンキーズ』の連中は動物園の動物達を街に逃がすのが活動の中身でした。
空港にタクシーで向かう2人。タクシーの女運転手にこのニュースを聞いて安心するキャサリン・ライリー博士。

空港に着く2人。
どこへ行く?、それはトロピカルな観光地に行くのでしょう。
見覚えのあるトランクを持ってる男がいます。
公衆電話で『12モンキーズ』は違うと電話してるジェームズ・コール。
キャサリン・ライリー博士で手続きしたあとが1週間で世界各地を回るデビッド・モースが手続きをするわけです。
デビッド・モースは細菌を持っています。税関を堂々と突破して、ついでに細菌をばらまいています。

ジェームズ・コールとキャサリン・ライリー博士は変装しているので当局にはわからない筈です。ブロンドのカツラのマデリーン・ストウは『深夜の告白』(1944年)のバーバラ・スタンウィックのようです。非常によろしい。

トイレに入るジェームズ・コール。
また隣の声を聞いてます。トイレをのドアを開けると人違いでした。

トイレから出たところでホセがコンタクトしてきます。
リボルバーを渡されます。誰を撃てとは言ってないのか?

新聞の写真を見たキャサリン・ライリー博士がデビッド・モースが犯人だと気がつくわけです。
成り行きでリボルバーを使うことになるジェームズ・コール。
クライマックスとなるスローモーション全開のシーンとなります。素晴らしい。

飛行機内にて。
デビッド・モースはあの女性のジョーンズ博士と世間話をしています。

空港の駐車場にて。
クルマに乗り込む少年。空港でこの一部始終を見ていた少年の目のクローズアップショットでエンドとなります。
少年は未来のジェームズのようです。ところで同一人物が同じ時間帯に存在出来るのか?→この作品世界では出来るようです。


キャストで・・
ブルース・ウィリス扮するジェームズは終始ラリってるみたいで頼りなかった。こんな男に何で女医さんは惚れた?。それにしても囚人を過去に送り込んで重要を仕事をさせるとは無茶な計画です。
マデリーン・ストウは登場から黒のコスチュームが素敵です。非常に魅力的なヒロインでした。
マデリーン・ストウはこの作品と同じだと思ってゲイリー・シニーズとの共演作のSFサスペンスの『クローン』(2001年)に出たのでは?、残念ながらあまり出来がよくなかったようです。

ブラッド・ピット扮するジェフリーはフェイクなキャラでした。
特に重要というわけではないようです。ヒッチコック監督言うところのレッドへリングのようです。

最初から四角い顔のブラッド・ピットはどうでもよくて主演ブルース・ウィリスとマデリーン・ストウの2人に絞って見ていたので非常によかった。この2人の関係は女医さんと患者さんの関係ということで『『白い恐怖』(1945年)と同じなようです。

『12モンキーズ』(1995年)のラストが気に入ったら『カリートの道』(1993年)もお勧めになります。製作年度は近かった。

130分は長いけど見始めれば長さなど関係なく楽しめます。
何と言うか凄い雰囲気の作品です。
そんなわけでこの作品はタイムトラベル物ラブロマンスの傑作だと思います。

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今日は蒸し暑いなぁ・・・ ヤバイなぁ〜すごい面白かったです!! 最初わけわかんないところからどんどんパズルがはまっていく展開は見ていてドキドキで少しも見逃せないようになっていました。 過去や未来を行ったり来たりだからもうちょい難しいかも・・・とか思ってたけど全然話にすんなり入り込むことができました。 どんどん謎が解けていって最後の最後までどうなるかが全くわかんなくて!! 最後の最後に全てが無駄... [続きを読む]

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