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2005.06.19

『悪の花園』

これはゲーリー・クーパー主演でリチャード・ウィドマーク共演のウエスタンです。
この作品は昔TV放映ゴールデン映画劇場の予告編を見てやけに印象に残っています。ウエスタンにしては変な題名『悪の花園』からオカルト物かと思った?改めて見るとキャストが豪華じゃないですか。
なおこの文はネタバレ全開となっています。

1954年 20世紀フォックス アメリカ作品
原題◆Garden of Evil
スカイパーフェクTV315スター・チャンネルにて。画質はそんなによくはない。タイトルではシネマスコープと大きくで表示されていますが放送ではTVサイズトリミングでした。
プロット 南米の金鉱に行こうとしたらメキシコの鉱山に人助けに行ってインディアンに追われる話しのようです。こういう話しを支離滅裂というのでは?となります。
音楽 バーナード・ハーマン

キャスト
ゲーリー・クーパー→元保安官のフッカー
リチャード・ウィドマーク→ギャンブラーのフィスク
スーザン・ヘイワード→助けを求めに来たリー
キャメロン・ミッチェル→若い賞金稼ぎデイリー
ビクター・マニエル・メンドーサ→メキシコ人のビンセンテ
ヒュー・マーロー→落盤事故にあった亭主のフラー
リタ・モレノ→酒場の歌姫で名は無し

ヘンリー・ハザウェイ監督の演出はまあまあだと思います。
南米に向かう船の故障でメキシコの港町に流れ着いた連中が亭主が埋まってしまったので助けを求めに来たヒロインの案内で集まった4人の男が鉱山へ急行します。行く手にはインディアンのアパッチが待ち伏せています。
火山に埋もれた鉱山をマット画合成で描写していました。ウエスタンにしては風変わりです。切り立った崖の一本道もマット画合成。

火山のある鉱山なので悪の花園と言われている。遠くに埋もれた教会の塔が見えたりします。やたらと目につくので何かの伏線になるのかと思ったが何でもなかっりします。鉱山での救出はあっというまに終わってしまいます。鉱山救出物ではないようです。
ちょっと話しは変わっていますが普通のウエスタンでした。

何となく一緒にいるゲーリー・クーパー扮する元保安官のフッカーとリチャード・ウィドマーク扮するギャンブラーのフィスク。
ゲーリー・クーパーのスター映画なのもあってウィドマークはかなり遠慮しているように見えます。背も低いし。

インディアンなどと言ってるので、これは古きよきウエスタンですなとなります。古きよきが過ぎていて、緊張感が欠けてて見てて退屈でこまりました。
20世紀フォックスにしては思いがけずキャストがそろってしまい脚本が未完成なまま撮影に突入したといった感じです。
メキシコ人が残した道しるべを無くす伏線は生かされてなかったし。他にもつながらないとこは色々とあるみたいです。
これだけキャストをそろえて何でこうなの?となります。音楽だけが頑張っていて、そんなわけで途中からこれは音楽を聞いてればいいやと見ていました。

クライマックスのアパッチに追われてのアクションになっています。ようやくアクションなのかといった感じです。
崖の一本道にかかればアパッチの人数が多くても1列になってるくるので多人数は関係ないようです。ここもあまり緊張感がなかったりします。

リチャード・ウィドマークのギャンブラーは自称詩人でやたらと格言らしきことを連発していました。解説役といった感じ。
ゲーリー・クーパーも俺がスターだとラストに格言を決めていました。

赤毛のスーザン・ヘイワードは実際に馬にも乗れます。乗ったり降りたりもちゃんとやっていました。ロングで走るシーンがスタントなのを差し引いてもたいしたものです。
無帽で胸元が大きく開いた半そでのシャツ姿。これでは日中では1時間ももたないのではとなりますがリアル無視で見た目優先の古きよきハリウッドなのでまあいいでしょう。

音楽がバーナード・ハーマンというのはビックリしました。
巨匠ハーマンはウエスタンの音楽もやったことがあるのですね。いつものハーマン調で出だしはメキシコの建物の合わせて『めまい』(58年)のようで。クライマックスの岩山を舞台のアクションでは『北北西に進路を取れ』(59年)のようでした。
なるほどいくら天才でもスコアの使い回しはやっているのですね。よく考えれば、あるシーンの対するハーマンのイメージに合っているスコアだと考えればロジックが通っています。
音楽が突出しているような感じです。ちゃんとシーンに合ったスコアになっていて全体的には一応ウエスタン調になっています。さすが天才は違います。
そういえばハーマンはこの頃の20世紀フォックス作品をよく担当していました。ファンタジー・ロマンス物の『幽霊と未亡人』(47年)、接近遭遇SF物の『地球の静止する日』(51年)、スパイ・サスペンス物の『五本の指』(52年)等、どれも傑作ばかりで、どれもよいスコアでした。


本物の職人監督のヘンリー・ハザウェイにしてはあまり出来はよくありません。
そんなわけでバーナード・ハーマンの音楽と馬に乗ってるスーザン・ヘイワードの2つが聞きどころに見どころのまあまあな作品でした。

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コメント

ヘンリー・ハサウェイ監督の西部劇なので少し期待したが、おっしゃるようにイマイチでした。 
出だし10分ほどが退屈で観るのやめようかと思った矢先、スーザン・ヘイワードが登場して緊迫感が生じ、救出に出発してからはマアマアになってきました。 
切り立ったがけの中腹の細道は怖そうだったが、あれは特殊撮影なのですか。 
クーパーの西部劇であるからには、鮮やかな銃捌きを観たかったが、最後の銃撃戦も平凡で不完全燃焼感があります。
ただ、劇中の雄大な西部の風景は見事でした。

ナカムラ ヨシカズさん、コメントありがとうございます。

ヘンリー・ハサウェイ監督でキャストは豪華なのに何故イマイチな出来なのがホントに不思議です。
それなら脚本なのかとなりますが、そうではないでしょう。
そうなるとプロデューサーがうるさ過ぎたのかもしれない。
それにしても惜しいなと思えます。

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