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2005.06.11

『死の接吻』(1947年)

この作品はヘンリー・ハサウェイ監督、ビクター・マチュア、コリーン・グレイ、リチャード・ウィドマーク主演のフィルム・ノワールです。
リチャード・ウィドマークのサイコな悪党ぶりが有名な作品です。
車イスの老婦人を階段から突き落とすとこをハイライトシーンで見たことがあります。
なおこの文はネタバレ全開となっています。

1947年 20世紀フォックス アメリカ作品
ランニング・タイム◆100分
原題◆Kiss of Death
プロット◆ムショ上がりなので苦労する話しのようです。
音楽◆デビッド・バトルフ
スカイパーフェクTV315スター・チャンネルにて。画質はよい。
『死の接吻』はスカイパーフェクTVでよく放映されますがオリジナルの1947年版ではなく、暑苦しいニコラス・ケイジとTVから映画界進出にほぼ失敗したデビット・カルーソーが出てるリメイクの1994年版とか、話しは違ってるが邦題は同じなマット・ディロンが柄でもない悪役を演じショーン・ヤングが2役で2回殺される?91年版ばかりで、両方ともあまり見る気がしません、1994年版の方はサミュエル・L・ジャクソンやヘレン・ハントも出ているで少し見たい気もしますけど。
何でオリジナルの1947年版を放映しない?と思っていましたのでようやく見れます。

キャスト
ビクター・マチュア→ムショ上がりのニック・ビアンコ
コリーン・グレイ→ヒロインのネティ
リチャード・ウィドマーク→サイコな悪党のトミー・ユードー
ブライアン・ドンレビー→ディアンジェロ検事補
カール・マルデン→カレン刑事
テイラー・ホームズ→弁護士のハウザー

ヘンリー・ハサウェイ監督の演出はよいと思います。
舞台となるN.Y.でロケをしましたと字幕が出て始まります。わざわざ字幕で出すだけあって全編ドキュメンタリータッチで描写しています。これは効果的でした。
ナレーションがありますが誰?女性の声です。→これは途中から出ているヒロインのコリーン・グレイでした。

始まってすぐに宝石店に強盗に入るビクター・マチュア扮するニックを始めとする3人組。仕事をすまして逃走中にエレベーターで降りるとこでサスペンスがありました。結局逃走中に撃たれて捕まることになります。
裁判を前に検事補に戦中捜査に協力するように説得されるシーンがあります。ここでは断ります。
裁判を前に悪党のユードーと知り合います。ユードーは一応先輩のニックに敬意を払っています。シンシン刑務所入る2人。特になんということはなくキャラ紹介のためのシーンのようでした。

刑務所内で奥さんがガス自殺をしたと知りショックを受けるニック。
弁護士の話しでは奥さんに不自由はさせないことになるはずそうではなかった。これで気が変わり潜入捜査に協力することになる。動機付けとしては不自然ではないと思えます。
潜入するまでが結構長いというか主人公はビクター・マチュア扮するニックなのでこのキャラを中心に話しは進んでいます。
潜入捜査自体は一晩だけサイコな悪党のユードーと一緒に飲んだだけでした。でもそれ以外のシーンが充実しているので面白い。

この作品の見せ場になるリチャード・ウィドマーク扮するサイコな悪党のユードーがタレコミの疑いのある男を調べに行ったが不在でその母が嘘をついたことに腹を立てて車イスの老婦人を階段から突き落とします。これは今見てもかなりなものです。
ユードーをここに送ったのが弁護士のハウザーということなのです。電話でユードーから報告を聞きよくやったなんて言ってます。他にも故買屋の仲買いもやっているようで絵に描いたような悪徳弁護士です。

潜入が終わりニックは煉瓦工場で働くようになり刑務所に面会にも来ていたネティと一緒になっています。2人の子供も引き取っています。

ユードーの裁判で証言をすることになるニック。
名前も写真も出ないはずが新聞に名前が出てしまいます。しかもユードーが悪徳弁護士の三百代言で無罪となってしまいます。これでユードーからのお礼参りの恐怖がニックを襲います。

クライマックスの捨て身でユードーの犯行現場を押さえるためのオトリ作戦を敢行するニック。
公衆電話で電話帳を見ながら検事補に連絡します。携帯電話があればメモリで一発でつながるのにと思ってしまった。
果たして主人公ニックはどうなるかとなります。ハリウッドスターのビクター・マチュアだから結果はわかっているとしてはいけません。
全体的に手堅い演出で緊張感のある出来となっていました。ドキュメンタリータッチが効いています。


リチャード・ウィドマークは悪役を見事に演じています。なるほどこれは評判になるわけです。でも背はあまり高くなかったりします。

ビクター・マチュアは好演していますが太り過ぎのような。本編中でも君は太り過ぎだから刑務所野球チームに入りなさいなんて言われています。
子供好きで奥さんを深く愛していたことを強調されています。
奥さんのマリアは画面には出てきません。IMDbによると奥さん役の人はキャスティングはされていますがscenes deleted=シーン削除となっていました。ニックが何ですぐに奥さんの知人ネティに乗り換えたと思われないために奥さんのシーンは削除されたのでしょう。この選択は正解だは思われます。

カール・マルデンが刑事役でニックから事情聴取というか潜入捜査の説得で検事補と一緒に少し出ています。この人はアルフレッド・ヒッチコック監督の『『私は告白する』(1952年)も刑事役で出ていました。おっかなそうな感じでジーン・ハックマンに似たタイプの人です。

コリーン・グレイ扮するヒロインのネティはニックの奥さんの知り合いとのことです。前からニックに好意があったとなっています。
グレイさんは素敵な声をしています。
スタンリー・キューブリック監督のフィルム・ノワール物『現金に体を張れ』(1956年)に出ています。IMDbで調べるとウエスタンやフィルム・ノワール物のB級専門の女優さんのようです。
ハワード・ホークス監督の大作ウエスタン『赤い河』(1948年)にも出てたの?そうだとするとプロローグのみで画面外ですぐに死亡ということのようです。やっぱりB級扱いではないか。


前から見たかった作品でした。LD初期の頃20世紀フォックス作品しかリリースされなかったのでこの作品も出ないものかなと思ったものでした。結局この作品どころか1940年代の作品はホトンド出なかったものです。
そんなわけで待ったかいのあるよい作品でした。これは面白い。



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