『ガール・ネクスト・ドア』(2004年)
この作品はルーク・グリーンフィールド監督、エミール・ハーシュ、エリシャ・カスバー、ティモシー・オリファント主演の学園物ロマンティック・コメディのようです。
なおこの文はネタバレ全開となっています。
2004年 ニュー・リージェンシー・ピクチャーズ/リージェンシー・エンタープライズ/20世紀フォックス アメリカ作品
ランニング・タイム◆110分
原題◆The Girl Next Door
プロット◆隣の女性に一目ぼれして色々とある話のようです。
音楽◆ポール・ハズリンガー
20世紀フォックス発売のDVDにて。画質は非常によい。
キャスト
エミール・ハーシュ→高校生のマシュー
エリシャ・カスバート→ポルノ女優のダニエル
ティモシー・オリファント→業界人のケリー
ジェームズ・レマー→ポルノ界の大物ヒューゴ
ポール・ダノ→メガネのクリッツ
クリス・マーケット→ビデオのイーライ
ハリス・ラスカウェイ→校長のサリンジャー先生
この作品は評がよいのとネットで人気のエリシャ・カスバートが出ているので見ました。
ルーク・グリーンフィールド監督の演出はよいと思います。
プロローグ。
高校の思い出を語る生徒達。
エミール・ハーシュ扮するマシューは思い出がなかったりします。
フラッシュバック使用。面白そうではないかと最初から快調に進行しています。
パーティでは女の子が欲しいを描写するショットがたくさんあります。
ニューワーゲン・ビートル・カブリオレでエリシャ・カスバート扮する隣のダニエルが登場。マシューから見た主観ショットの切り返しの手法を使っています。上手いじゃん。
隣のダニエルの着替えを覗いたとこから街を案内することになります。ここも気を持たせる演出がいい。あまり意地が悪い描写になっていないのがいい。こういうのが大事なのです。
クルマで街を案内となりますが覗きの件でストリーキングとなるマシュー。これは少しやり過ぎな描写なような。まあいいけど。
学校を抜け出してドライブの図。夜のプールで泳ぐ図。
このように楽しい描写が重ねて描写されています。
パーティにダニエルを連れていくマシュー。
体育会系に絡まれますがいきなりダニエルにキスで決めるマシューです。カメラが回ります。アルフレッド・ヒッチコック監督みたいで上手いじゃん。
ダニエルがポルノビデオに出ていたことを知るマシュー。
そんな時に帰宅するとダニエルがいたりします。これは傑作なマシューの妄想が炸裂します。『虹を掴む男』(1949年)なのかい。フラッシュバック多用となっています。
夜のドライブとなります。
モーテルにて。これも妄想なのかと思ったら現実でダニエルと気まずくなります。
これで第1ラウンド終了といったとこで次はどうなると話は進む。
第2ラウンドが開始です。
マシューがダニエルを訪ねるとティモシー・オリファント扮するポルノ業界人のケリーがいます。これがいかにもヤクザっぽい男だったりします。
3人でストリップバーに行きます。
そんなとこに学校のピーターソン先生がいて奨学金の話をしたりします。これが場違いなとこでの話で面白い。
ダニエルはラスベガスに仕事に行きます。
マシューは知人2人とラスベガスに行くことになります。
ポルノビデオコンベンションに入り込むマシューら3人。
ダニエルは仕事中でジェームズ・レマー扮するポルノ界の大物ヒューゴが登場。
ダニエルにちょっかい出してケリーに絡まれるマシュー。で、色々と揉めて逃げててきます。
その後学校にケリーが押し掛けて来ます。
マシューを拉致してヒューゴの家に盗みを手伝わせます。これがマシューを泥棒をやらせる計画だったりします。あまりマジではなくて冗談のような嫌がらせでした。逃げるマシューはそれどころではないけど。
ケリーにドラッグを飲まされたマシューはラリッた状態でスピーチ会場に入ります。すっかりハイになっているマシュー。ドレス姿のダニエルが素敵。
結局マシューはスピーチのコンペに敗れます。これで奨学金が無くなります。
かねてから準備してあったカンボジア留学生の資金をケリーに持ち逃げされて窮地に陥るマシュー。月曜まで何とかしないと警察沙汰となると期限が付きます。
二重にカネを工面しないとまずい状況となります。
ダニエルや知人2人と強力してもらい何をする?と話は進む。
その一環でヒューゴと話をつけるマシュー。
高校のプロムパーティとなります。ポルノ女優のエイプリルとフェラーリが来ます。その他スタッフも来る。どうやら体育会系の連中を使ってポルノドキュメントでも撮るようです。上手くいくのかと話は進む。
そんなとこに先生が乱入してきて全てがお終いとなるがこれは妄想でした。
妄想ネタが結構多い。あまりやり過ぎるとクドクなりそうですが何とか納まっています。
結局、体育会系は約にたたずメガネのクリッツが出演することになります。
これで納品すればOKになるとご機嫌で帰宅するマシュー。
ダニエルともいい関係となります。リムジン内でイブニングドレスの人とセックスをするという、夢のような設定となっています。
これで安心といかずまたトラブルとなります。
ケリーがビデオをかっぱらってマシューの家に押し掛けてきます。
で、マジな性教育ビデオでしたとオチがついて、ハッピーエンドのエピローグとなります。
後タイトルは音楽とシンクロして名前が切り換わります。こういうの好き。
キャストで・・・
エリシャ・カスバートですが英語表記Elisha Cuthbertは最初は読めませんでした。
TVドラマ『24-TWENTY FOUR-』シリーズのキム役で有名らしい。ですが実は見たことがなかったりします。
ネットでは大人気のエリシャ・カスバート、この作品の印象では、声はまあまあ。ブロンドは染めているか?、何となくデボラ・ハリーのようです。帽子を被っているとこが多い。ローライズのジーンズからイブニングドレスまで衣装は取っ換え引っ換えでいいものです。女優さんはこれでなくては。
途中から主演のエミール・ハーシュと悪役のティモシー・オリファントに押され気味でしたが好演していたと思えます。
結構出来がいいこの作品を超えるのは大変そうな感じです。ヘタすると代表作はこれ1本だったりして。
業界人のケリーを演じるティモシー・オリファントは存在感があって嫌みなくらい好演しています。ジャック・ニコルソンの末の弟といった感じで素人が1番恐れるヤクザではないけどヤクザっぽいキャラです。
ティモシー・オリファントは『go』(1999年)では似たようなキャラ、『『クリスティーナ・リッチのピンク・モーテル』(1999年)で少し気のいいキャラです。
ポルノ界の大物を演じるジェームズ・レマーはウォルター・ヒル監督作品によく出ていて『48時間』(1982年)では強烈な悪役を演じてて印象に残っています。
この手の話ならランニング・タイムが80分程度と思ったら110分もある大作?らしくて、これで最後まで持つのかよと見たらちゃんと持ちました。色々な話を詰め込んであります。
そんなわけで結構上手くまとめているよい作品でした。
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