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2005.01.23

『カムイの剣』(1985年)

私の大好きな作品の感想です。りんたろう監督、宇崎竜童/林英哲音楽のアクションと音楽が一体になった仇討ち物ミュージカル・アクションとなっています。
なおこの文はネタバレ全開となっています。

1985年 マッドハウス/角川春樹事務所/東映 日本作品
ランニング・タイム◆132分
プロット◆追われて追われて逆に追い返す話しのようです。追われているのが逆に追い返すバックトラッキングがこの作品のモチーフです。
音楽◆宇崎竜童/林英哲
角川書店発売のDVDにて。画質はよいです。

DVDの画面サイズに関して
何故かビスタサイズではなくてスタンダードな4:3のTVサイズのフレームです。以前買ったLDより画質はよくなっているようで走査線が気になる部分が減りました。音質もよくなっててLDでは聞こえていなかった音が聞こえるようになっています。DVDなのでLDではあったsideチェンジとdiscチェンジがないのが嬉しい。
2011.11.09(水)◆どうやら画面サイズはオリジナルがスタンダードサイズで、上下を切ってビスタサイズぐらいにして劇場公開はしたようです。そうなるとスタンダードサイズに見るのが基本になるようです。今度からそうしよう。

キャスト=VC
倭人とアイヌの混血の次郎→真田広之
女忍者 くノ一のお雪→小山茉美

天海/西郷隆盛→石田玄太郎=石田太郎
天海配下の忍者頭 十勝半蔵→外山高士
若旦那タイプの忍者 真吾→塩沢兼人
一見普通の忍者 三平→青野武
忍者 投網の孫六→田中康郎

次郎の父 太郎左→羽佐間道夫
次郎の実の母 オヤルル→池田昌子

世捨て人の学者 安藤昌山→永井一郎
アイヌ少女のチオマップ→堀江美都子
アイヌ少年のウラカ→杉本直樹

妖怪忍者 松前3人衆 渡島の勘助→りんたろう
妖怪忍者 松前3人衆 大沼の喜平次→宇崎竜童
妖怪忍者 松前3人衆 積丹のお晴→林英哲

黒人奴隷のサム→曽我部和行
アメリカンネイティブのチコ/ジュリー→山本百合子
何故か怪しいマーク・トゥエイン→家弓家正

勘定奉行 小栗上野介→柴田秀勝
アイヌの長老→天草四郎
ドラスニック船長→江幡高志
アメリカンネイティブの酋長→村松康雄
伊賀の頭領→北村弘一
伊賀の藤林源十郎→寺島幹夫

りんたろう監督の演出はよいと思います。
語り口が上手いので話しが早い。斬新なものです。
佐伊ノ村から始まってシノピリカ・コタン等々、やたらと移動して動き回る展開はマイナスにはなっていません。
ご都合主義な言葉の問題。どこでも簡単に日本語が通じて日本語で話しています。作品の出来がよいので別に構わないとなります。話しがどんどん進んでよいくらいです。

フラッシュバックが多用されています。フラッシュバック大会。アニメで最多のフラッシュバックはアニメのエポックメイキングだと思われます。
唐突なカットインが多用されています。これがいいんだな。
溶暗だけではなくワイプも使っています。面白いワイプ斬新なワイプ各種。人が真っ二つになってシーン転換なんてあります。悪趣味?
モノクロに血の色だけカラーの手法。これは意外と古典的な手法で他の作品でも結構あったりします。『戦艦ポチョムキン』(1925年)が1番古いかも。
透過光が多用されています。これがまた効果的でいいのです。
使い回しのショットが結構あります。まあいいけど。

この作品はイメージの宝庫ですが、相当実写作品から引用しているようです。
公開当時はアニメの分際で実写をパクるのではないと非難されていたような。
伊賀から大阪に向かう森の中を行く集団で走る俯瞰のシーンは『吶喊』(1975年)からの引用と思えます。
雪崩のシーンは『略奪された七人の花嫁』(1954年)からですか。こういう実写感覚が嫌われていたようです。

宇崎竜童、林英哲の音楽は最高です。
ホトンド完璧に映像にシンクロしてるのが素晴らしい。アクションシーン全てに音楽がシンクロしています。林英哲はこの作品のことを過去の汚点と思っているかもしれませんがそれは違います。大変よい仕事をしたと私は思います。

和太鼓とドラムスの掛け合い等ハイブリッドな音楽は素晴らしい。
音楽お雪のテーマ3パターンは絶品です。
挿入曲とラストの歌はボーカルが弱い、悪くはないけど。これはまあしょうがないとなります。日本映画の悪いパターンで歌となるとタイアップで作品のイメージに合った歌なんてめったにありません。
不完全なサントラCDは出ていますが、ぜひ完全版を出してほしいと思います。
アクションシーンには音楽がシンクロしているのがミュージカル感覚でよいです。音楽がタイトルや1シーンごとにスパッと終わるのはよいです。秒単位でちゃんと打ち合わせをやっていたようです。

スタッフはただ集めただけではなくて豪華でよいです。
よく見れば結構作画にばらつきがあったりします。キャラの作画が違っているのです。持ってる資料で原画担当マップがある筈だから調べる気があれば調べられます。

次郎のキャラクター色々・・・
次郎、忍びの特訓のモンタージュのシーンがあります。これも音楽とシンクロしてていいものです。
真吾に刀を突きつけアメリカ式の歌ってもらおうかのセリフ。
お雪に言う「これまでだな」の別れのセリフはいいです。
次郎の表情はよい。次郎が茫然とするショットは悲し過ぎると涙も出ないといった感じです。
次郎が天海に向かって「欲しけりゃ、自分で取りに来い」と言うとこは痛快です。
天海を倒すとハチマキが取れる。これは何かの象徴なのでしょう。
山本周五郎の小説でよく出てくる脇差しとは次郎の使っている短い刀のことを言うのかな?

マンガ『荒野の少年イサム』のノリ。
次郎とルックスが何となく似ているキャラクターです。この作品では話しが進まないのでイサムとは違いバンバン殺しまくります。で、イサムはラストで普通の生活へとなりますが次郎はもう普通へは戻れないと恋人とも別れいずこへと去って行きます。ロジックが通っている。
よく出来た浪花節?か。

ヒロインのお雪はアニメならではの美しいことだけ一点強化のデフォルメ美人、美しさに特化されています。これは実写では無理なヒロインでしょう。実は腹違いの姉弟でしたとよくある設定でした。何となく講談調と思えたりします。

VCについて・・・
次郎のVC真田広之は無難にこなしています。悪くない。
天海のVC石田玄太郎=石田太郎は上手過ぎ。天海と西郷隆盛を完璧に演じ分けています。
三平のVC青野武はその他大勢役の中でも目立ち過ぎですぐにわかります。西部の酒場にいたし、傭われ伊賀衆8人の中にもいます。三平が変装しているのではありません。新人の声優だったらその他大勢の中で目立つなと音響監督に怒られます。
親切にサンタカタリナ島についてレクチャーしてくれるマーク・トゥエインですが家弓家正がVCを担当しているせいか何故か怪しく見えたりします。結局怪しくありませんでした。当然です。

素人VC3人衆の比較
妖怪忍者 松前3人衆 渡島の勘助→りんたろう
妖怪忍者 松前3人衆 大沼の喜平次→宇崎竜童
妖怪忍者 松前3人衆 積丹のお晴→林英哲
3人のなかで1番場慣れしているのは他の作品でも俳優経験もある宇崎竜童で、りんたろうは監督特権で無難な感じになっていて、VCに関しては全くの素人の林英哲は積丹のお晴の他にもオカマっぽい忍者も演じています。この点に関しては林英哲の過去の汚点になるでしょう。

林英哲と宇崎竜童はケンカ別れしたので、最近の林英哲のインタビューではこの時期の活動はオフレコになっているようです。なかったことになっているのか全く話題に出てきません。

benefactorとは恩人のこと。「はい、マスター」の繰り返しは『ワン・ツー・スリー』(1961年)でそんなギャグがありました。つい最近新聞に『ワン・ツー・スリー』に出ていたホルスト・ブッフホルツの死亡記事が載っていました。私にとってビリー・ワイルダー監督作品というとガキの頃にTV放映で見たこの作品が始めにきます。

プロローグ
下北半島 佐井の村にて。
刺客が走ります。とっとと仕事を済ませ走り去ります。
主人公次郎の育ての母と姉が死に至ります。

タイトル。
タイトルの名前一部色付は市川昆監督作品からの引用かも?。
このタイトルは出色の出来になっていて『機動警察パトレイバー』(1989年)と並ぶ私のお気に入りの映画タイトルです。でもこの本編とカットバックしてクレジットが出る映画タイトルの手法はサム・ペキンパー監督が1番だったりします。『ワイルドバンチ』(1969年)『戦争のはらわた』(1977年)等のタイトルは絶品です。
濡れ衣を着せられて逃げる次郎です。
黒幕の天海が登場。

手下の忍者登場のシーンがいい。効果音に合わせて登場しています。
父の太郎左を殺すことになる次郎。

何も知らない次郎を蝦夷松前 天源寺に連れていく天海。
フラッシュバックが多い。
忍者になる訓練の日々となります。
訓練のモンタージュ。刀を鞘に収めるクローズアップショット。

天海の指令を受けて旅に出る次郎。尾行が付きます。
フラッシュバックが入ります。次郎のガキの頃の風景。

アイヌの親子連れを助ける次郎。
父は死亡して男の子を連れて逃げる次郎。アクションとなります。
これは一種のやらせのようです。

シノピリカ・コタンに向かう次郎。
途中で休むところでフラッシュバック。捨て子と言われる次郎。

シノピリカ・コタンに到着する次郎。
母に会います。会う前にカットバックと会ってからフラッシュバック。
母が殺されます。字幕でセリフが入る手法があります。

一緒にやって来た子供ウラカに助けられる次郎。
母の墓へと次郎。ここでウラカを帰して別れます。「また会える云々」のセリフが印象的。次郎は多分会えないとわかりつつ言ってると思えます。

反撃に出る次郎。
カムイ無拍子のアクションとなります。
若旦那タイプの忍者 真吾に歌わせる次郎。しびれ薬も飲ましています。

抜け忍を宣言する次郎。
次郎が抜け忍になると宣言してからお雪と対決をする一連のアクションシークエンスがこの作品の白眉です。素晴らしい。アニメならではの様式美が堪能出来ます。
白眉なアクションシーンの連続となります。
走っている忍者を横からとらえているショットで刀だけは動きが止まっているはよいです。アニメならではのショットです。

狩猟でハンターが獲物を追ってるはずが逆に獲物に追われている状態になって襲われてしまうことをバックトラッキングと称するそうで、次郎が3人目の手下忍者を片づけるとこでこのバックトラッキングに相当するシーンが見れます。右から左へと疾走するショットの積み重ねてそのうちに追われている次郎が逆に追いつくように思えてしまいます。素晴らしい。
十勝半蔵と一刀交えて傷を負う次郎。実は三平が手を出していなければ致命傷を負ったかもしれないとこでした。

追ってきたお雪とアクションとなる次郎。
ロングショットに小さくキャラがいます。フルショットでポツンと1人てのが印象に残ります。
ここも素晴らしいシーンとなっています。特に音楽がいい。音楽とシンクロした映像となっています。
次郎は更に深手を負います。

行き倒れて知床海岸で休むことになる次郎。
厭世学者の安藤昌山の話しを聞く次郎。今迄聞いたことがない話しです。
重要な英文も訳してもらいます。
次郎にアメリカ=メリケンに行く手順を指示する安藤昌山。

江戸です。
天海は報告中。ここは次郎のいる知床海岸とカットバックで重要な英文の解明をやっています。
この知床-江戸の別々の場所で同じ謎解きをしている平行謎解きシークエンスはよいです。
松前3人衆が登場となります。ホトンド妖怪です。

知床海岸で松前3人衆と死闘となる次郎。
ホトンド妖怪な松前三人衆とのアクションシーンもいい感じです。スパッと切るイメージが素晴らしい。
安藤昌山は巻き添えで殺されます。
松前三人衆を何とか片づけて小舟を出す次郎。追うお雪と三平。早回し音楽はなんなんだい。よくわからん。
天海と遭遇したチオマップは自害して果てます。
これはリアルな次郎と接触した人達皆殺しの図。天海に何人殺された?。これが批判の対象になっているようです。

上陸して地元民ともめているカリフォルニア号の船員達。
サムが置き去りにされます。助ける次郎。

小舟でサムとカリフォルニア号へ向かう次郎。
お雪が追って来ます。追いつ追われつは海中から船上へと移ります。
アクシデントでお雪が脱落してひとまず終結となります。

船長と交渉の次郎。
お雪のことを「海へ捨てよう」はないでしょう。
天井裏から覗く船員達。砂金を見ていたということらしい。お雪ではないのか。

お雪を介抱する次郎。
次郎とお雪が船内にての変則な揺れ方。
スープの口移しのとシーンは倒錯的でよいです。

例の船員達が襲ってきてもめ事となります。
カムチャッカでカリフォルニア号を降りる3人。
ここから近くではないペドロパブロフスク港まで徒歩で移動となります。
夜を明かすとこで横顔2人のショットがあります。

3人はペドロパブロフスク港に着きます。
ここに天海達が来ています。お雪と別れる次郎。
次郎の「これまでだな」のセリフがいい。

陸路を行く次郎にリボルバーを持ったお雪が迫ります。
リボルバーを発砲したら雪崩となり大混乱となります。
次郎は行方不明でサムとお雪はサンタ・カタリナ島へと向かう。

汽車のシーンから、アメリカ ネバダ州です。
先住民らしい女の子チコを助ける次郎。

その先住民の集落に運ばれる次郎。
歓迎されます。「心の底から笑ってみたい」と次郎。

サンタ・カタリナ島のことでその名の付いた酒場に向かう次郎とチコ。
先ほどの男2人に絡まれて決闘となる次郎。

引き上げる2人に追いついてきた家弓家正がVCなのでとても怪しいマーク・トゥエインにサンタ・カタリナ島の黄金伝説についてのレクチャーを受ける次郎。
ここではインディアンとハッキリ言ってます。
キャプテン・キッドは1701年5月21日にテームズ河畔で絞首刑となった。このへんを描写するモンタージュがいい。

L.A.にて。
お雪はまた天海に捕まります。

L.A.沖のサンタ・カタリナ島にて。
宝探しの次郎。ようやくたどり着いたが金貨が一箱だけでした。
天海達が後をつけていました。「欲しけりゃ、取りに来い」と次郎。
で、出生の秘密が明らかになったとこからアクションとなりお雪は死に至ります。
キャプテン・キッドの宝を見つかりました。膨大な財宝です。

船を手配して日本に戻る次郎。
次郎の仲間は結構いたりします。サムにドラスニック船長。
この財宝は何に使う?→結びは「空白なる世の闇を照らせ」となっています。このセリフはいい。素晴らしい。

1868年、日本国内は戦争状態となっています。
天海は生きていました。
ここのシーン転換の手法が面白い。テレポートしてる次郎といった感じ。

伊賀にて。
忍者を雇おうとする次郎。交渉にかかります。
カネを取りに次郎の船が寄港している大阪に戻る次郎。

荷馬車で伊賀に戻る次郎。
スプリット・スクリーンを使用。

伊賀に戻ったとこでアクションとなります。
ここで次郎の出生が明らかになります。

雇った忍者を連れて蝦夷に向かう次郎。
天海のアジトの天源寺を襲撃となります。
春まで待とうと天海に告げる次郎。随分と立場が変わったものです。
追われていたののが逆に追いかけるバックトラッキングということです。

船にて。
別れの挨拶をする次郎。

佐井の村の次郎。
ここは何も残っていません。

五稜郭近辺にて。
ここに入る次郎と忠犬シロ?もしかして狼?
天海が姿を現します。最後のアクションとなります。
カットが切り替わると同時に音楽がスタートします。これがいい。素晴らしい。

西郷隆盛と会う次郎。
天海と西郷が同じ?で一つもよくなっていないラストはリアルです、三平が天海と西郷が同じと気づかないのもアイロニーがあります。
この時の次郎は西郷隆盛を見て、この西郷は天海がまた忍術を使って入れ替わった天海自身なのかもしれないし、あるいはどこにでもいる同一タイプな人種で別人なのかもしれない、どちらでもいい自分は務めを果たしたと去ります。このラストは余韻を残してよいです。

エンドとなります。
後タイトルの歌がイマイチなのが難です。詩と曲はいいのですけど歌っているのが素人のカラオケ並みなのです。こまったものです。


公開当時の興業は?→東映は角川の他の作品がお目当てで売る気がなくて、ただ配給するだけだったので興業はイマイチでした。
公開当時の批評は?→悪かった。映画雑誌のキネマ旬報では実写感覚がダメとか登場キャラがバタバタ死ぬのがダメとかホトンド言いがかりのような批評でした。
あまり頭にきたのでそれまで何十冊か買ってあったキネマ旬報関連の資料本を全部売り払ってしまいました。スッキリしました。このことは今になっても全然後悔していません。
アニメ関係の批評ですが当時は宮崎駿監督作品以外はこき下ろされるか無視といった感じでした。
絵がきれい。作画がよいのも、もちろんありますがショットがグラフィックなのがよいわけです。これを実写感覚がウンヌンと難癖つけられたりするのだから、こまったもんです。

もしかして『カムイの剣』は角川春樹に売り込むには最適に企画だったのかもしれない。
もちろん次郎が角川春樹で、天海はおやじの角川源義、お雪は辺見じゅんでしょう。それでは弟の角川歴彦はとなるとそれはどうでもいい?。→弟のキャラとなるとウラカぐらいしかないけど意外とちょうどいいのかもしれない。二度と会わない運命になったのもそんな感じだし。


これは傑作です。狂い咲きの出来のよさとなっています。
そんなわけで音楽と効果音の区別がホトンドない素敵な作品でした。


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コメント

今晩は^^はじめまして。

「カムイの剣」に関するレビューページを先日来作成しておりまして、原作小説及びDVDの感想、を書いておりましたが、こちら様の記事をその記事内で参照させていただきました。
よろしければ一度ご確認下さい。
削除した方がよいようでしたら、メール、またはBBS(日記と化してますが)にでも一言頂ければ、すぐに削除させていただきますです。

映画にご堪能なようで楽しく記事拝見させていただきました。
これからも時々記事をみさせていただきますね♪

マッドハッターさん、コメントありがとうございます。

私の感想のことですが、どうぞそのまま参照状態にして結構です。
マッドハッターさんの記事も詳しくて参考になります。

『カムイの剣』はホントによい作品です。よい作品はちゃんと評価したいと投稿したことを思い出しました。

ロイ・フェイスさん、こんばんは。
ありがとうございます。
このままリンクを貼らせていただきます。

あの長い文章を読んでいただけたようで、感謝です。
実はまだ書きかけ(汗)
次回アップでおそらくあの記事は終了予定です。
書き上げてからご了承のあいさつに伺うべきでしたね…

これからも楽しい映画の記事を期待しております^^

つい最近、Youtubeに全編がアップされており(当然違法なんだけど)、久しぶりに、それを利用して視聴しました。
やっぱり面白いわ。私も同意見です。これを観て、竜童組のLPを聴こうと思ったくらいでしたから。
渡辺典子の歌さえなかったらなぁ・・・・って、当時私も思いまして、挿入歌の部分はセリフもかぶってるから出来ませんでしたが、エンディングの歌の部分はまるまる竜童組のザ・カムイをビデオの音声にアテレコしましたら、けっこう雰囲気ピッタリでした。そのビデオテープは、ベータでしたけど、探せば今でも家の中のどこかにあるはずです。
ダビングしたものだから映像は荒いけど、今度見返してみたいです。

S.Aさん、コメントありがとうございます。

渡辺典子の歌はイマイチでしたね。
日本映画は昔も今もホントに歌の入れ方はいいかげんです。
事務所のごり押しか、キックバックの小遣い稼ぎになっているんでしょう。全くひどいものです。

それはともかく『カムイの剣』は今見ても面白い。音楽がこれだけいい作品はそんなにありません。

初めまして。書き込みをさせて頂きます。
既にお書きになっている内容以外の部分で、少々感想を書かせて頂きます。

昔、知人に「カッコいい忍者アクション映画が見たい」と言いましたところ、後日、彼がカムイの剣のビデオを持って襲来してくれました。
で、感想ですが・・・

『この映画、やたらめったらカッコいいんだけど…っ! 全然忍んでない忍びばっかだけど、それもOK!』

感動のあまり、見終わった後しばらくの間、なにかにつけて「ご案じ召さるな」と口走る私なのでした。

それにしても、まぁ名シーンの多い映画ですよね。
伊賀の里に、忍びを雇うための金を運んだ直後のアクションシーン。
赤い忍びは縦に飛び、悪者忍びは横に舞う…なんだそりゃ、カッコいいぞ、君たちは!!

で、です。
私としては「行く先は!?」「蝦夷だ…!」の直後の『この年、十月二十五日 幕府軍~』の、夕日をバックに走る12人の抜刀シーンが大好きなんですよ。

ジローのちょい後に源十郎が、そしてその直後に十人のしのびが一斉に刀を抜く…
「走ってるだけなのに、誰に刀を向ける気だ!?」などと、愛を持って突っ込みたくなるほどイカしたシーンではないでしょうか?
他にも、当然の事ながらラストバトルも最高です。
実際には、次郎と天界が3~4回しか打ち合っていない、というのも素晴らしい。
私が勧めて見てもらった友人は、二人の対決をじっと見守るワンちゃん(狼?)をみて、感動のあまり爆笑していました。
(彼は、格好いいシーンを見ると大笑いするのです)

ところでこの映画、初めて見た時、まずアメリカに渡った段階で驚きました。
で、財宝を見つけた段階で「これで終わりか」などと油断していた間抜けな私。
まさかその後も、ガシガシと続けてくれるとは!!

昨今の「CGばりばりアニメ」や「人気声優アニメ」に慣れている人には少々勧めにくい作品かもしれませんが、個人的にはベスト3に入れたい映画です。
しつこいですが、単純に「全てが格好いい」ですから!!
本当はもっと沢山書きたいのですが、ここまでで失礼させて頂きます。

最後に…
なぜか「たておかのじばち!!」が妙に印象に残っています。

謎の印度人さん、コメントありがとうございます。

笑っちゃうほどカッコいい。
これも褒め言葉になるのかな。
音楽も最高ですし・・・

そんな感じで『カムイの剣』は奇跡のような作品だとマジで思っています。

ロイ・フェイス様

はじめまして
最近久しぶりに『カムイの剣』を観てネットで『カムイの剣』について検索していたら、貴方のブログにたどり着きました。

私もこの作品を25年前に初めて観て以来大好きな作品なのです。

貴方の詳細なレビューにとても感心すると同時に、ここまで具体的にこの作品の素晴らしい点を挙げることができることを痛快に感じました。
ありがとうございます。

当時「大人が観ても面白いアニメを」というコンセプトが製作サイドにはあった様ですが「しょせんアニメ」という、考えが一般的だったのでしょうか。この作品が名作になっていないなんて…。

でも、
私にとっては名作中の名作です。
公開当時は小学生でしたが『カムイの剣』今も色褪せません。大人になっても楽しめるアニメです。
そして、大人になってアニメ好きでない人にも
勧めてるアニメです。

みやんこさん、コメントありがとうございます。

『カムイの剣』はいいですね。
私は洋画もアニメも区別せずに見てるので『カムイの剣』は結構いい出来の作品だとよくわかります。
 
公開当時の評価を思うと、ようやく正当な評価されつつあると思っています。

はじめまして。通りすがりの『カムイの剣』ファンです。
当時、8才でしたが、父に連れられ映画館で鑑賞しました。公開当時、「風の谷のナウシカ」「ネバーエンディングストーリー」が隣のスクリーンで上映されていたように記憶しています。
当時の人たちがカムイの剣をして「実写感覚がダメ」と評価していたというのには、大変驚きました。
この映画はまさに、アニメならではの表現方法を存分に活用した傑作だと信じていましたから。
激しくデフォルメされ、不自然一歩手前の妙を描ききった作画や、今やハリウッド映画も常用する360度のカメラワーク、絶妙かつ大胆な色の合わせ、どれをとっても実写やCGアニメショーンとは一線を画する作品だと思っています。
ロイ・フェイスさんの記事を拝読し、なんども頷かされました。
サントラのレコードを持っていますが、アクションシーンのテーマに、映画では差し込まれていたケチャのサンプルが入っていません。仰られるとおり、是非完全版を聴きたいものです。
さらに、幻魔大戦や少年ケニアはビスタサイズでDVDが出ているのに、なぜこの作品がスタンダードサイズで発売されているのか、ファンとしては納得のいかないところです。

今週末は、親戚の小学生のチビたちと、カムイの剣DVD鑑賞会をひらいてやろうと思います。

通りすがりさん、コメントありがとうございます

公開当時の状況は角川春樹があんな性格なので角川映画は何かと毀誉褒貶が激しかったのと、元々評価されないアニメ作品というダブルパンチで批評は悪かったようです。
とにかくマスメディアの商売が絡んだ批評はあてにはなりません。自分で見て評価するしかないと嫌でもなりました。

サントラですが完全版が出てほしいですね。
この時期の活動をなかったことにしてる林英哲の許可が出ないので多分無理だと思えます。
それでもそのうち林英哲の気が変わるかもしれないのお楽しみにしています。

初めましてm(_ _)m
偶然カムイの剣を検索していて記事を拝見しました
私は数年前に音楽でカムイの剣を知ったのですが、最近映画も見る機会があり見てみますとすごい作品でした。
声優としての真田広之さんは素晴らしく内容も完成度高いですね。残念ながらサントラは持ってないのですが、竜童組のアルバム(ザ・カムイ)を聞いています。凄く好きな曲です。
気になったのは去年(?)公開された鬼神伝でなんと竜童組が復活しているんですよね。サントラを探しましたが、発売されていないらしくガッカリでした(泣)
またこのような冒険活劇らしい作品を復活してほしいと願っています。

KENさん、コメントありがとうございます。

この作品の音楽は映画音楽としても一級品だと私は思っています。
オリジナル音源で完全版サントラがいつか出ればいいですね。

肝心の作品自体の評価はようやく多少はよくなっているような気がします。
まだまだ無視されてるよう感じですが・・・。
私の評価はもちろん傑作です。製作年の新旧、アニメ実写、邦画洋画の区別なく傑作だと思っています。

はじめまして。
カムイの剣は当時映画館でみました。幻魔大戦に深く感動しての期待作だったのですが
裏切られませんで、非常に良かったと記憶しています。

今海外在住なので調べようにも調べられない 天海の台詞をよかったらどなたか教えて
いただけませんでしょうか?

天海と勘定奉行小栗との会話で

確か、天海の「。。。。。はより芳し」 みたいな台詞です。

どうぞよろしくお願いします。

HIDEさん、コメントありがとうございます。

残念ながら完全なセリフは私にはわかりません。Amazonの古書で『カムイの剣』の脚本が本で出回ってるのそっちでお願いします。

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